根強い人気のあるホンダのミニバン「フリード」が、8年ぶりにフルモデルチェンジされました。
新型の登場を待ち望んでいた人も多いと思いますが、どんな欠点・デメリットを持っているのか気になっていることでしょう。
ここではライバルのシエンタとの比較を交えながら、フリードの欠点やいいところを徹底評価するので是非参考にしてください!
フリードを評価!欠点、デメリットはあるのか
フリードのエクステリアの欠点は?
新型フリードの全長は4,310mmで、先代フリードから45mm拡大されました。
ホイールベースは先代と同じ2,740mmで、主にフロントのオーバーハングが伸びています。
フロントのオーバーハングが長いと、取り回しやフロントの見切りの点で不利です。
またシエンタの4,260mmと比べボディが50mm長くなったことは、コンパクトさが武器になるこのクラスではデメリットと言えるでしょう。
フリードのインテリアの欠点は?
インパネ回りなど
新型フリードでは三角窓回りのデザインが先代から大幅に変更されました。
先代よりもスッキリしたデザインにはなったのですが、Aピラーの付け根が太くなり死角を生み出しているのが難点です。
シエンタと比べても付け根が若干太めで、右左折時に歩行者が完全に隠れてしまうほどではないものの、死角があるのは気になるところです。
シート&居住性
フリードの2列目シートと3列目シートの座面は低めで、大人が座ると太ももと座面の間に隙間ができてしまいます。
極端に言えば体育座りのような姿勢になるので、座った時の落ち着き感はいまひとつです。
シエンタは座面の高さが適切で違和感なく座れるので、フリードの見劣りする点になっています。
また、e:HEVモデルは床下にバッテリーを搭載している関係で2列目シートの足元スペースが狭く、つま先の収まりが悪いのも欠点です。
荷室&収納
フリードの3列目シートの折りたたみ方式は、左右に跳ね上げるタイプです。
しかし、その分荷室の左右に張り出しが出来るので、荷室幅が狭くなってしまいます。
また折りたたんだシートがリアクォーターウィンドウの多くの部分を塞いでしまい、斜め後方視界が悪化するのも問題点です。
ちなみにシエンタは3列目シートを床下に格納するタイプなので、フリードのような欠点はありません。
収納面では、シエンタにある運転席側アッパーボックスがないのが不満なポイントです。
フリードのパワートレインの欠点は?
新型フリードには先代同様1.5Lガソリンエンジン車が設定されていますが、コストダウンのためか仕様が落とされています。
直噴からポート噴射にグレードダウンし、スペックも最高出力が11馬力、最大トルクが11Nmも低下してしまいました。
先代ではシエンタの1.5Lガソリン車よりもスペックが勝っていたのに、逆に劣ってしまうのは残念なところです。
また、ハイブリッド・ガソリン車ともにシエンタと比べ燃費性能が劣っているのも欠点にあげられます。
最上級グレード同士でカタログ燃費を比較すると、フリードはシエンタよりもハイブリッドで2.9km/L、ガソリン車で1.9km/L劣る数値です。
ガソリン価格の高い昨今、この燃費の差は無視できないでしょう。
フリードの走行性能の欠点は?
先ほど述べたようにフリードのガソリン車はエンジンが非力になったうえ、車両重量は逆に増加しているので、動力性能の低下は否めません。
特に他人数乗車して高速道路で追い越しをする場合や、山道の上る場合はストレスを感じるでしょう。
またフリードの最小回転半径は5.2mで、シエンタの5.0mと比べ小回りが効かないため、駐車やUターンの時にデメリットになります。
フリードの装備面の欠点は?
フリードはどのグレードもナビやディスプレイオーディオが標準装備されません。
もちろんオプションで付けることはできますが、ディスプレイオーディオが93,500円、ナビが145,200円~292,600円と金額的にかなりの負担です。
シエンタは中級グレード以上にナビ対応のディスプレイオーディオが標準装備されるだけに、フリードの大きな欠点になっています。
またシエンタでは最上級グレードにハンズフリーパワースライドドアやアダプティブハイビームシステムが標準装備されるのに対し、フリードはオプション扱いになるのも装備面の欠点です。
更にマルチビューカメラシステムが一部グレードにしかオプション設定されていないことも、全グレードで選べるシエンタに見劣りします。
フリードのグレード体系・価格面での欠点は?
フリードでは2列シート仕様が設定されているのはクロスターのみで、エア / エア EXは3列シート仕様しかありません。
シエンタは全グレードで2列シートと3列シートを選べるので、フリードのグレード体系上の欠点になっています。
またフリードの価格帯は2,508,000円~3,437,500円で、先代モデルから値上がりしてしまいました。
シエンタの1,950,000円~3,108,000円と比べかなり高額で、購入のハードルが高いのは残念な点です。
フリードを評価!いいところは?
フリードのエクステリアのいいところは?
フリードの水平基調のベルトラインは側方感覚の掴みやすさにつながり、駐車する際も枠内に真っすぐ停めやすくなっています。
これはシエンタにはない、フリードならではのいいところです。
またクロスオーバー仕立てのクロスターが設定されていることも、他のミニバンにはないフリードの強みになっています。
先代フリードのクロスターは中途半端なイメージでしたが、新型では専用グリルやバンパー、ホイールアーチプロテクターなどによりワイルドなイメージに仕上がっています。
所有することにワクワク感が感じられるのは、ミニバンでは貴重と言えるでしょう。
フリードのインテリアのいいところは?
インパネ回りなど
フリードは7インチTFTメーターを採用し、アナログメーターのシエンタよりも先進的な雰囲気になっています。
またナビ・ディスプレイオーディオ画面の高さがシエンタより低く、視界の邪魔になりにくいのもメリットです。
シート&居住性
フリードの運転席・助手席は、骨盤をしっかり支えてサポート性を向上させるスタビライジングシートが採用されています。
着座姿勢も自然と良くなるので、長時間のドライブでも疲れないのはいいところです。
また2列目・3列目シートは足元スペース、頭上スペースともシエンタよりも広く、乗員がゆったり過ごせます。
特に違いが大きいのが3列目シートで、シエンタでは緊急用と割り切る必要がありますが、フリードならある程度のロングドライブに耐えられるでしょう。
更に2列目が左右で独立したキャプテンシート仕様が選べるのも、シエンタにはない長所です。
両側にひじ掛けが付くキャプテンシートは乗員がくつろいで座れるだけでなく、1列目シートから3列目シートまでウォークスルーが出来るのも大きなメリットになります。
荷室&収納スペース
フリードの荷室は低床設計になっていて、荷室フロア高はシエンタと比べ3列シート仕様で60mm、2列シート仕様だと145mmも低い数値です。
重い荷物や自転車などを積み下ろしする時に、この差は無視できないものとなるでしょう。
また3列目シートの格納・復帰が比較的簡単にできる点は、2列目シートまで操作する必要があるシエンタに勝っています。
一方2列シート仕様は荷室下に大容量の収納があるので、荷物を仕分けして積みたい時に便利です。
収納面では、助手席側にシエンタにはないアッパーボックスが備わります。
フリードのパワートレインのいいところは?
フリードのe:HEVはモーター駆動がメインとなるため、一般道や高速道路での加速時にトルクフルな走りを披露してくれます。
エンジンとモーターで協調して走るシエンタハイブリッドよりも、加速の力強さはワンランク上です。
またe:HEV・ガソリン車ともエンジンが4気筒なので、3気筒エンジンを搭載するシエンタよりも低振動かつスムーズなのもいいところです。
フリードの走行性能のいいところは?
フリードの4WDは後輪の駆動力がシエンタ4WDよりも大きく、かつ2WD・4WDの切り替え時のタイムラグが少ないのがメリットです。
雪国で使うなら、シエンタ4WDよりも雪上性能が高いフリード4WDの方がいいでしょう。
フリードの装備面のいいところは?
フリードは中級グレード以上に運転席・助手席シートヒーターとリアクーラーが標準装備されます。
シエンタはシートヒーターはオプション扱いで、リアクーラーは設定自体がないので快適装備ではフリードに分があります。
また使い勝手の良い電子制御パーキングブレーキ+オートブレーキホールドが装備されるのも、シエンタにはない長所です。
フリードのグレード体系・価格面でのいいところは?
フリードはハイブリッド・ガソリン車ともに4WDが設定されています。
シエンタはハイブリッドにしか4WDの設定がないので、ガソリン車でも4WDが選べるのはフリードのメリットです。
フリードの総合評価
フリードの内外装はスッキリしたデザインで、誰にでも好まれそうな嫌味のない雰囲気を備えています。
アウトドアテイストのクロスターが選べるのもいいところです。
居住性の点では2列目・3列目シートの座面が低い欠点はあるものの、シート自体の出来は良く、室内空間もシエンタより広々しています。
また2列目キャプテンシート仕様が選べるのも、フリードのメリットです。
荷室は低床設計が魅力ですが、3列目シートの格納方法は評価が分かれるところでしょう。
パワートレインは静かで力強いe:HEVが魅力的で、シエンタより燃費は劣るものの、それ以上の魅力があると言えます。
一方ガソリン車は先代よりスペックが落とされてしまい、4気筒のメリットがあるとは言え、いまひとつ魅力に欠けるのは否めません。
ただガソリン車でも4WDが選べるのはいいところです。
装備面ではナビ・ディスプレイオーディオが高額なオプションになってしまうのが痛いところで、シエンタに対する大きなハンディとなっています。
一方シートヒーターやリアクーラーの設定などフリードならではのメリットもあり、装備に関しては一概に甲乙は付けがたいところです。
価格面ではシエンタよりかなり高額で、特に廉価グレードの価格が50万円以上違うのはフリードのハンディになるでしょう。
総合的に見てフリードにはいくつかの無視できない欠点もありますが、シエンタに勝る部分も少なくありません。
特に室内スペースの広さやウォークスルーを重視する人、電動感あふれる走りを望む人にはフリードがおススメです。
ただ支払い総額を抑えたい人にとっては、価格レンジが高いうえナビ・ディスプレイオーディオ料金を別途用意する必要があるフリードは厳しいと言えるでしょう。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
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そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
反対に買取専門店なら、買取った中古車を在庫させずに、すぐにオークションに出す事が出来るので経費がディーラーより掛かりません。買取専門のため余計な経費は掛けないので、その分査定金額は高くなります。
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ただ、自分の車の相場が分かっていないと、ディーラーの査定額が高いか安いかの判断が出来ません。
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