2021年7月にフルモデルチェンジされたトヨタ・アクアは、先代から全方位的な進化を果たしています。
そんなアクアに欠点はないのか、気になっている人も多いのではないでしょうか?
ここではアクアのメリット・デメリットを徹底評価しますので、新車購入時の参考にどうぞ。
アクアを評価!欠点、デメリットはあるか?
アクアのエクステリアの欠点は?
先代アクアのフロントグリルは近年のトヨタ車としては上品で、万人受けするものでした。
しかし新型アクアでは大口を開けた「ナマズ顔」になり、好き嫌いの分かれるものとなってしまいました。
特に上級のZとGではグリルモールがゴールドに塗られているため、一層ナマズ顔が強調されてしまい、人によっては拒否感を覚えるでしょう。
アクアのインテリアの欠点は?
インパネ回りなど
新型アクアは先代のセンターメーターを捨て、オーソドックスなインパネになりました。
その分未来的なイメージは薄く、最新の車にしては新鮮味に欠けています。
また画像はZですが、ブロンズの加飾がやり過ぎの感が否めません。
ZもGやXと同じように、ピアノブラック加飾にした方が良かったのではないでしょうか?
アクアのシート&居住性
アクアの全高は1,485mm (2WD車) とライバル車より低いため、室内高も低めです。
室内高はフィットが1,260mm、ノートが1,240mmなのに対し、アクアは1,190mm。
その分頭上の空間に余裕は少なく、特に後席は大柄な人が座ると頭が天井すれすれになってしまうでしょう。
家族に大柄な人がいる場合は、購入前にディーラーで確認した方がいいかもしれません。
アクアの収納&荷室スペース
アクアの後席使用時の荷室容量は278L。
ライバル車に目を向けると、ノートは340L (2WD車) 、フィットは427Lもあります。
後席に人を乗せてホームセンターに買い物に行く時や、旅行の時などにこの荷室スペースの差は響いてくるはずです。
また荷室の使い勝手の点でも、ノートには後席スライド機能が、フィットには後席チップアップ機能が備わるのに対し、アクアはそうした機能を持っていません。
荷室重視で考えると、アクアは厳しいものがあります。
アクアのパワートレインの欠点は?
新型アクアは先代と比べパワートレインがパワフルになり、静粛性も向上しています。
しかし、e-パワーを搭載するノートの圧倒的にトルクフルな加速や静粛性の高さと比較すると、見劣りは否めません。
また、Bグレードを除き「快感ペダル」と呼ばれるワンペダルドライブ機能が備わりますが、本家ノートのワンペダルドライブと比較すると減速Gが弱く、ブレーキペダルを踏む機会が多くなります。
先代よりパワートレインが進化したアクアですが、残念ながらノートの域には達していません。
アクアの走行性能の欠点は?
アクアのハンドリングは先代より向上していますが、きびきび感は少なく、ワインディングを駆け抜ける楽しさには欠けます。
同じトヨタのヤリスハイブリッドと比べマイルドなキャラクターで、運転を積極的に楽しむというより、安楽にドライブしたい人向けの車と言えるでしょう。
アクアの装備面の欠点は?
アクアはシートヒーターが標準装備されるグレードが全くなく、全車オプション扱いです。
しかもシートヒーターだけを付けるのは不可能で、必ずステアリングヒーターなど他の装備が抱き合わせになってしまいます。
フィットやヤリスは上級グレードならシートヒーターが標準装備されるだけに、せめてアクアもZグレードくらいは標準化するべきでしょう。
またパーキングブレーキが電動式でなく、昔ながらの足踏み式を踏襲している点も残念の極みです。
オートブレーキホールドが効かないので、利便性の点で見劣りしてしまいます。
アクアの安全性能の欠点は?
最近は、ほとんどの車種・グレードにアクセル踏み間違い防止装置が標準装備されています。
アクセルの踏み間違いによる暴走事故が社会問題化しているだけに、必須の装備と言えるでしょう。
しかしアクアでは、アクセル踏み間違い防止装置「パーキングサポートブレーキ」が標準装備されるのは上級のZとGに限られ、XとBではオプションになってしまいます。
ホームページでは「交通事故死傷者ゼロの社会を目指して」と謳いながら、重要な安全装備を一部グレードにしか付けない姿勢はいかがなものでしょうか。
アクアのグレード体系・価格面での欠点は?
アクアにはBという最廉価グレードが設定されていますが、これは完全な燃費スペシャルグレードで、ユーザーにとってほとんどメリットがありません。
バッテリーが他のグレードと異なるため、新型アクアならではのドライバビリティが味わえず、装備も貧弱です。
また燃費が良いと言っても僅かの差なので、安さ以外に取り柄のないグレードと言えます。
アクアを評価!いいところは?
アクアのエクステリアのいいところは?
アクアのエクステリアで一番美しいショットは、サイドビューでしょう。
強くスラントしたAピラーからルーフへと流れるライン、キックアップしたベルトライン、複雑なプレスラインなど、実に巧みにデザインされています。
ライバル車やヤリスと比較しても、サイドビューのカッコよさは群を抜いていると言えるでしょう。
アクアのインテリアのいいところは?
インパネ回りなど
アクアの上級グレードZとGは、助手席アッパーボックスやフロントセンターアームレスト、ドアトリムに合成皮革が用いられ、コンパクトカーとしては上質な仕上げになっています。
ヤリスは勿論、フィットやノートと比べても高級感は一枚上手です。
デザインはやや平凡ながら、質感ならどのライバルにも負けていません。
シート&居住性
アクアの後席スペースは頭上のスペースこそイマイチながら、足元のスペースには余裕があります。
ヤリスより明らかに広く、クラストップの室内スペースを誇るノートと比べても遜色ありません。
また着座姿勢も適切で、ロングドライブに耐える点もいいところです。
収納&荷室スペース
アクアにはオプションではあるものの、ライバルに設定のない「助手席シートアンダートレイ」と「買い物アシストシート」が用意されています。
助手席シートアンダートレイは、書類や小物類を収納するのに便利です。
これがあると無いのでは、利便性がかなり違ってきます。
また買い物アシストシートはトヨタ独自のアイテムで、ストッパーを上げると助手席に置いた荷物のずり落ちが防げるほか、買い物袋を下げたり傘を斜めに立てかけたりできるなど、なかなかの優れモノです。
ライバル車にはこのような便利なアイテムは設定されていないので、アクアの強みになっています。
アクアのパワートレインのいいところは?
アクアのパワートレインのいいところは、ズバリ燃費の良さです。
2WD車で33.6~35.8km/Lというカタログ値は、ヤリスハイブリッドには僅かに及ばないものの、ノートの28.4~29.5km/L、フィットハイブリッドの27.2~29.4km/Lを大きく引き離します。
年間の走行距離が多いほど、ガソリン代の差となって跳ね返ってくることは間違いありません。
燃費重視でコンパクトカーを選ぶなら、アクアを有力候補にあげるべきです。
アクアの走行性能のいいところは?
アクアの走りの面でのいいところは、乗り心地の良さです。
路面の凹凸を上手くいなし、直接的な衝撃は伝わってきません。
ヤリスのようなゴツゴツ感が抑えられていて、定評のあるノートと同等以上の快適性を実現しています。
家族を乗せるファミリーカーを検討している場合、アクアなら期待を裏切らないでしょう。
アクアの装備面のいいところは?
アクアは最廉価グレードのBも含め、全車にディスプレイオーディオを標準装備。
ディスプレイオーディオはオーディオ&ビジュアル機能の操作のほか、スマホ連携機能を持っているので、スマホのナビアプリを大画面で使えます。
高額なナビキットを付けなくても、スマホさえ持っていれば実質的に無料でカーナビが手に入るのは魅力です。
ライバル車にディスプレイオーディオ相当の装備はなく、カーナビを別途注文するかスマホの小画面で我慢するしかありません。
その点で、アクアは確実にライバルをリードしています。
アクアの安全性能のいいところは?
アクアの自動ブレーキ「プリクラッシュセーフティ」は、検知性能が大変優れています。
検知対象は車のほか昼間の自転車横断者や昼夜の歩行者もカバーしますが、ノートやフィットは自転車や夜間の歩行者を検知できません。
また交差点の右折時に直進車を検知できたり、右左折時に歩行者を検知できるのもプリクラッシュセーフティならではです。
いざという時の安心感では、アクアはコンパクトカーの中でトップレベルと言えます。
アクアのグレード体系・価格面でのいいところは?
新型アクアでは先代と比べグレード体系が整理され、全4タイプとシンプルです。
ライバル車と比べてもグレードは少なく、その分グレード選びもしやすくなっています。
アクアの総合評価
アクアの外装デザインはフロントマスクにやや癖はあるものの、全体的には洗練された雰囲気にまとめられています。
内装デザインもオーソドックスかつ質感が高いので、多くの人に受け入れられるはずです。
パワートレインや走行性能は飛び抜けて凄いというわけではありませんが、誰が乗っても大きな不満のないレベルにまとめられています。
何より燃費の良さは大きなメリットです。
居住性や快適性も水準以上で、収納も豊富に用意されています。
ライバルと比べ荷室が狭い、パーキングブレーキが旧式な足踏み式といった欠点はあるものの、トータルの完成度はノートやフィットと同等かそれ以上と言えるでしょう。
価格設定も妥当なので、多くの人におススメできます。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
何故かと言うと、再販するにしろオークションに流すにしろ、人件費や車両保管、整備等の経費がディーラーの場合非常に多く掛かってしまいます。
そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
反対に買取専門店なら、買取った中古車を在庫させずに、すぐにオークションに出す事が出来るので経費がディーラーより掛かりません。買取専門のため余計な経費は掛けないので、その分査定金額は高くなります。
この買取店の金額とディーラーの査定額を比較すると、平気で20万円以上安く見積もられる事があります。
ただ、自分の車の相場が分かっていないと、ディーラーの査定額が高いか安いかの判断が出来ません。
そこで、管理人が毎回利用するのが一括査定の「ナビクル車査定」です。わずかな入力時間ですぐに自分の車の買取金額が表示されます。
この時は、ディーラーで76万円で査定されたフィットシャトルが、上記のように最高96万円の買取金額が付きました。
そこでディーラーに「買取店で96万円の金額がついている」と伝えた所、95万円までディーラーの査定金額がアップしました。
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また、査定から売却契約まで電話のみで完結、来店も出張査定もないので本気の査定額が電話で分かります。
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高年式車に加えて古い車や過走行の車が得意なので、他社でいい金額が付かなかったら試してみるといいでしょうね。
併せて読みたい
アクアの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイトのアクア値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がアクアを限界値引きで購入する事に成功しています。
今月のアクアの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。