ヤリスクロスをベースに開発されたレクサス最小のクロスオーバーSUVが「 LBX」です。
2WD車のほかに、雪国に住むユーザーなどに向けて4WD車も設定されています。
ここではレクサス LBXの4WDの燃費や雪道での走行性能を徹底評価しますので、新車購入時の参考にどうぞ。
レクサス LBXの４ＷＤグレードの価格は？
レクサス LBXの売れ筋グレードの4WD車と2WD車との価格差は？
当サイトの調査によるレクサス LBXの4WD車の売れ筋グレードは、「クール」です。
同じグレードの2WD車とは260,000円の価格差があります。
レクサス LBX クール 4WD 4,860,000円
レクサス LBX クール 2WD 4,600,000円
ベースモデルのヤリスクロスの4WDと2WDの価格差は231,000円なので、それより3万円ほど大きい価格差です。
レクサス LBXの4WDは後輪用のモーターやブレーキが強化されているため、価格差が開いたものと考えられます。
ちなみに同価格帯のレクサス UXの4WDと2WDの価格差が265,000円なので、まずは妥当な価格差と言えるでしょう。
レクサス LBXの4WD車と2WD車との仕様の違いは？
レクサス LBX 4WDのボディスペック
スペック | レクサス LBX クール 2WD | レクサス LBX クール 4WD |
| 車両重量 (kg) | 1,310 | 1,390 |
レクサス LBXの4WD車は後輪用モーターが追加されるため、車両重量が2WD車よりも80kg重くなっています。
レクサス LBX 4WDのサスペンション
lexus.jp/lbx
レクサス LBXの4WD車と2WD車では、リアサスペンションの形式が異なります。
2WD車は半独立懸架のトーションビーム式であるのに対し、4WD車は完全な独立懸架のダブルウィッシュボーン式です。
ダブルウィッシュボーン式の方が製造コストが高く、乗り心地の面でトーションビーム式より優れています。
レクサス LBX 4WDの装備
2WD車は荷室が2段デッキタイプになっているのに対し、4WD車はそうではありません。
また荷室容量も異なり、2WD車が332L、4WD車が255Lと77Lの差があります。
残念ながら荷室の使い勝手は4WD車が劣っています。
レクサス LBX 4WDのライバル車との価格差は？
レクサス LBX 4WDのライバルは？
レクサス LBX 4WDのライバルとして、車格が近い「ミニ クロスオーバー」があげられます。
レクサス LBXのクールと価格的に競合するグレードは、「クーパーD オール4ファースト」です。
価格はレクサス LBX クール 4WDの4,600,000円に対し、ミニクロスオーバー クーパーD オール4ファーストは4,620,000円と2万円の差しかありません。
仕様の違いは？
スペック | レクサス LBX クール 4WD | ミニ クロスオーバー クーパーD オール4ファースト |
| パワートレイン | ハイブリッドシステム (1.5Lガソリンエンジン＋モーター)＋リアモーター | 2Lディーゼルターボエンジン |
| 最高出力 (ps) | 136 (フロント) ＋6 (リア) | 150 |
| 車両重量(kg) | 1,390 | 1,680 |
パワートレインはレクサス LBXがハイブリッドシステム＋リアモーター、ミニクロスオーバーが2Lディーゼルターボエンジンと、まったく異なるユニットを搭載しています。
エンジンの最高出力はレクサス LBXがやや劣っていますが、一方で車両重量が290kgも軽いので、パワーのハンディを帳消しにしているとも言えるでしょう。
しかし欧州仕様の0-100km/h加速タイムを比較すると、レクサス LBXが9.6秒、ミニクロスオーバーが9.0秒で、ミニクロスオーバーの方が俊足です。
装備の違いは？
ミニ クロスオーバーは輸入車なのでどうしても割高になり、同じ価格帯のレクサス LBXと比べ装備は見劣りします。
レクサス LBXには、ミニ クロスオーバーには付かない以下の装備が備わります。
- 安全運転支援システム (自動ブレーキ、アクセル踏み間違い防止装置など)
- 駐車支援システム
- 運転席パワーシート
- パワーイージーアクセスシステム
- 運転席・助手席シートヒーター
- パワーバックドア
- カーナビ
コストパフォーマンスの点では、明らかにレクサス LBXが優れています。
レクサス LBX４ＷＤ車の燃費は？
実燃費はどのくらい？
レクサス LBXの4WD車のカタログ燃費は、26.2km/Lです。
記事執筆時点でレクサス LBXの実燃費データがないので、カタログ燃費×0.8で試算すると21km/Lと出ました。
2WD車との燃費の差は？
レクサス LBXの2WD車のカタログ燃費は27.7km/Lなので、4WD車と1.5km/Lの差があります。
実燃費の差は1km/L程度でしょう。
ライバル車との実燃費の差は？
当サイトの調査によると、ミニ クロスオーバー クーパーD オール4の実燃費は15.3km/Lです。
レクサス LBXの燃費が推定値なので同列には比較できませんが、レクサス LBXの方が大きく勝ると見て間違いありません。
ただしミニ クロスオーバーは単価の安い軽油を使用するため、燃料代の差はそこまで違わないでしょう。
レクサス LBX４ＷＤ車の雪道の走行性能は？
レクサス LBXの4WDはどんなシステム？
4WDの概要
lexus.jp/lbx
レクサス LBX 4WD車は、「E-Four」と呼ばれる電気式4WDシステムを採用しています。
通常はFFで走行し、発進時や滑りやすい路面では後輪用モーターを起動させるオンデマンド型4WD方式です。
4WDの制御
E-Fourの前後輪のトルク配分は、発進時は80:20固定です。
その後70キロまでは状況に応じて100:0～40:60まで自動で可変し、70キロを超えると100:0固定 (2WD走行) になります。
レクサス LBXの雪道での走行性能は？
発進時
雪道での発進時に前輪がスリップすると、一瞬のライムラグのあと後輪用モーターが起動し難なく発進します。
後輪用モーターの出力は小さいものの、空転時間が長くなる2WD車との差は歴然です。
発進後の加速もスムーズで、2WD車のように車両が左右に蛇行してしまうようなこともありません。
ただ、こうした雪上性能もスタッドレスタイヤやタイヤチェーンの装着が大前提です。
登坂時・ダウンヒル時
登坂時は坂の傾斜に応じたトルクを後輪に配分するので、力強く登って行くことができます。
2WD車ではスタックしてしまうような場面でも、問題なく登れるはずです。
ただ、坂を下りる時はエンジンブレーキ&回生ブレーキを効かせながら下ることになりますが、その状況では2WD走行になってしまいます。
ダウンヒルは得意項目とは言えないので、慎重な運転操作が必要です。
定常走行時
アイスバーンや圧雪路では、路面状況に応じて適切な前後トルク配分を行うため、安定した走行ができます。
モーターのメリットでアクセルレスポンスがいいため、姿勢の制御がしやすいのもメリットです。
ただし強い駆動力が求められる深雪路は、後輪用モーターの出力が小さい欠点があるため、あまり得意とは言えません。
また70キロ以上では4WD走行ができないので、雪の高速道路では2WD車に乗っているつもりで運転する必要があります。
レクサス LBX４ＷＤのまとめ
レクサス LBX 4WD車の雪道での走行性能は、4WD車としては特別優れているわけではありません。
後輪用モーターの出力が小さくアシスト力が弱いことや、前輪が滑ってから (滑って後で) 後輪モーターを起動する方式であること、70キロ以上でアシストが切れてしまうことが欠点になっています。
そのため、豪雪地帯での使用にはあまり適していません。
とは言え、普通の雪道なら十分対応できますし、最低地上高も170mm確保されているのでまず十分です。
いわゆる「生活4駆」と割り切るなら十分実用になります。
また燃費性能は非常に良く、2WD車との燃費の差も小さいので、ガソリン代を気にせずに乗れるでしょう。
レクサス LBX 4WD車は雪上性能は高くないものの、燃費は優秀な車と結論づけられます。
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そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
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今月のレクサス LBXの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。
