人気軽乗用車「ハスラー」のイメージを受け継ぎながら、ボディの拡大や排気量アップにより居住性・積載性や走行性能を向上させたスズキの小型クロスオーバーワゴン、「クロスビー」の内装を徹底的に紹介します。
登録車となったことで、乗車定員がハスラーの4名から5名に増えたことや、シートカラーのアクセントが3色設定されることなどが内装の特徴になっています。
クロスビーの内装の質感は？
クロスビーの内装色
写真は、上級グレード「ハイブリッドMZ」のものになりますが、内装色は全車共通で、アイボリーとブラックの2色が基調になっています。
ハスラーには、ボディカラーに応じてホワイト&ブラック、オレンジ&ブラック、イエロー&ブラックの3色が用意されていますが、それと比べバリエーションが無いのは残念な点です。
ただし、ディーラーオプションで5色のインパネ&ドアトリムガーニッシュが用意されているので、標準色に不満があればそれを装着する手もあります。
ドアトリムの質感は、写真のハイブリッドMZの場合、インサイドドアハンドルがメッキ仕上げとなるほかフロントドアトリムがクロス貼りとなるなど、そこそこの水準にあります。
一方、廉価グレード「ハイブリッドMX」はインサイドドアハンドルがメッキ処理されず、フロントドアトリムもプラスチック剥き出しなので、ややチープな印象です。
クロスビーのシート表皮・デザイン
写真はいずれもハイブリッドMZのシートになりますが、シート表皮は座面に撥水加工が施されたファブリックで、前席の背もたれとヘッドレストにシートパイピングが施されています。
一方、ハイブリッドMXのシートには、撥水加工やシートパイピングは施されていません。
また、写真で分かるように、シートのアクセントはオレンジ/イエロー/アイボリーの3色があり、ボディカラーによっていずれかが組み合わせられます。
シートのデザインは全車共通で、フロントはバケットタイプが採用されています。
ベンチシートを採用するハスラーと比べると、左右のウォークスルーがやり辛い一方で、サポート性では勝っています。
また、座り心地も良好です。
一方、リアはシートアレンジを重視しているため、座面のクッションがフロントよりも硬めですが、不快に感じるほどではありません。
クロスビーのインパネ
写真はハイブリッドMZのインパネになりますが、ハスラーと同様に水平基調で、デザインテイストも似ています。
しかし、クロスビーの方が全幅が広いため、ワイドで伸びやかな雰囲気になっています。
質感の面では、クラスを超えた上質感はありませんが、ハイブリッドMZに関しては満足出来る水準にあります。
一方、ハイブリッドMXの場合は、ギアシフトパネルやインパネサイドキャップにシルバー塗装が施されず、本革巻ステアリングホイール&シフトノブも採用されないので、質素な雰囲気となります。
メーターパネルのデザインは全車共通で、単眼式のハスラーと異なり独立したタコメーターが備わる2眼式となっています。
また、光が反射するとクロスビーのアイコンが現れるギミックがユニークです。
クロスビーの収納・荷室の使い勝手は？
クロスビーの運転席・助手席回りの収納
運転席&助手席インパネドリンクホルダー
運転席側と助手席側の両方に、500mlの紙パックが収納出来るドリンクホルダーが備わります。紙パック飲料が好きな人にとっては、嬉しいところでしょう。
助手席インパネトレー
助手席側に、ボックスティッシュが収納出来るインパネトレーが備わります。小物類を置くにも適しています。
インパネセンタートレー
センターパネルのエアコンパネル上部に、スマホが収納出来るトレーが備わります。
写真に写っているUSBソケットは、ディーラーオプションになります。
インパネセンターポケット
エアコンパネル下部に、小物類が収納出来るポケットが備わります。
センターロアポケット
インパネセンターポケットの下部に、500mlのペットボトルが収納出来るペットボトルホルダー付のポケットが備わります。
運転席アンダートレー
運転席側の右端に、小物類を置けるトレーが備わります。
〇 助手席側フロントドアアッパーポケット
助手席側フロントドアのインサイドドアハンドル下部に、ポケットが備わります。
グローブボックス
助手席側に備わるグローブボックスは、特に大容量というわけではありませんが、ボックスティッシュが収まるので必要十分でしょう。
フロントドアポケット
左右のフロントドアに、ペットボトルホルダー付のポケットが備わります。
助手席シートアンダーボックス
助手席の座面の下に、靴の収納も可能な大容量のボックスが備わります。ハスラー譲りの収納スペースです。
クロスビーの前席の収納スペースはかなり豊富で、物の置き場に困ることはまず無いはずです。
特に、ボックスティッシュも置ける助手席インパネトレーや、様々な物が収納出来る助手席シートアンダーボックスは、かなり重宝することでしょう。
クロスビーの後席の収納
リアドアポケット
左右のリアドアに、ペットボトルホルダー付きのポケットが備わります。
助手席シートバックポケット(ハイブリッドMZのみ)
ハイブリッドMZには、助手席側の背もたれの後部に書類が収納出来るポケットが備わります。
パーソナルテーブル(ハイブリッドMZのみ)
同じくハイブリッドMZには、運転席および助手席の背もたれ後部に、500mlのペットボトル2本と軽食類が置けるの折り畳み格納式のパーソナルテーブルが備わります。
後席の収納スペースは、ハイブリッドMZに関しては前席同様にまず不満は出ないはずです。
特に、パーソナルテーブルは車内で食事を取る際に重宝することでしょう。
一方、ハイブリッドMXは、後席用の収納スペースがドアポケットしか無いので、不便に感じることもありそうです。
クロスビーの荷室サイズは？どのくらい積める？
荷室の数値
ハスラーと比較するとボディサイズが一回り大きいだけあり、荷室幅で85mm、荷室床面長(2名乗車時)で75mm上回っています。
ただ、地面からテールゲート下端までの高さがハスラーよりも110mm高い800mmあるので、重い荷物の積載性に難があります。
1名乗車時
助手席の背もたれを前に倒すことで、サーフボードなどの長尺物を積むことも可能になります。また、1名なら車中泊も可能です。
2名乗車時
遊びの道具などをタップリと積むことが出来ます。
写真のように後席格納時に床面がフラットになるのは、クロスビーのいいところです。
また、ハイブリッドMZの後席背面と床面には、ハスラーと同様に、汚れが拭き取り易い防汚タイプのプラスチック素材が採用されています。
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