およそ5年ぶりにフルモデルチェンジが実施された「スズキ・ソリオ」。
果たして先代から進化しているのかいないのか、気になっている人も多いことでしょう。
ここでは新型ソリオにはどんな欠点・デメリットがあるのか、また美点・メリットはあるのかを解説していきますので、新車購入時の参考にどうぞ。
ソリオを評価!欠点、デメリットはあるか?
ソリオのエクステリアの欠点は?
ソリオ標準系モデルのフロントマスクは嫌みのないデザインにまとめられていますが、問題はバンディット。
二段構えのヘッドランプは、釣り目に困り眉毛のようで不細工に見えてしまいますし、バンパーのデザインもゴチャゴチャしています。
もう少し整理してスッキリした顔にできなかったものかと、不満は拭えません。
ソリオのインテリアの欠点は?
インパネ回りなど
新型ソリオのインパネは、先代同様にセンターメーター方式を採用していますが、情報を読む際に視線の移動量が大きくなるのが欠点です。
上級グレードにはヘッドアップディスプレイが付くので、センターメーター方式の欠点をカバーできますが、視界の邪魔になるという理由で嫌う人も少なくありません。
センターメーターは今や主流から外れていますし、フルモデルチェンジを機にメーターをドライバー正面に据えた方が良かったのではないでしょうか。
前席
前席シートは座り心地重視でクッションは柔らかめなので、腰のある座り心地を好む人には不満が出るかもしれません。
またホールド感も高い方ではなく、街乗りでは問題ないものの、ワインディング走行ではもう少ししっかり体を支えて欲しいところです。。
後席
後席シートは座面や背もたれの形状が平板で、ホールド感はほとんどありません。
左右の席の座り心地はまずまずですが、中央席は座り心地が悪くヘッドレストすらないので、実質2人掛けと考えた方がいいでしょう。
収納&荷室スペース
ソリオの荷室フロア高は665mmで、ミニバンとしては決して低い方ではありません。
ライバルのルーミー / トールはデッキボードを外せば527mm、デッキボードを装着しても608mmなので、明らかな差があります。
重い荷物を積み込む時は、ルーミー / トールと比べソリオは少し大変です。
ソリオのパワートレインの欠点は?
新型ソリオのパワートレインは基本的に先代からのキャリオーバーで、大きな進化はありません。
CVTのラバーバンドフィーリングも残念ながら受け継がれてしまい、加速感はメリハリに欠けます。
そもそもが走りを追求する車ではないと言え、もう少しキビキビ感が欲しいところです。
ソリオの走行性能の欠点は?
ソリオの最廉価グレード「G」には、カーブでの車体の傾きを抑えるスタビライザーが付きません。
ソリオのように車高の高い車は、どしてもカーブで車体の姿勢が不安定になりがちなので、スタビライザーが付かないのは無視できないデメリットです。
いくら安いグレードとは言え、走りに不可欠な機構を省いてしまうのはやり過ぎでしょう。
ソリオの装備面の欠点は?
ソリオのパーキングブレーキは、残念ながら旧式な足踏み式を踏襲しています。
ライバルのルーミー / トールは上級グレードに電動パーキングブレーキとブレーキホールド機構が付くので、ソリオの見劣りは否めません。
電動パーキングブレーキの不採用は、アダプティブクルーズコントロールの機能性にも影響を与えています。
ルーミー / トールは渋滞に巻き込まれると自動でずっと停車し続けることができますが、ソリオでは2秒しか停車を保持してくれません。
その後は自分でブレーキを踏み続ける必要があるので、右足の疲れが大きくなってしまいます。
ソリオの安全性能の欠点は?
障害物に接近すると、距離によって変化するブザー音とディスプレイ表示でお知らせするパーキングセンサー。
駐車時に重宝するこの機能は、ルーミー / トールはフロント・リアとも全車に標準装備されます。
しかし、ソリオではリアは標準装備またはメーカーオプション、フロントは全車ディーラーオプションとなるので、見劣りは明らかです。
ソリオのようなコンパクト・ミニバンは運転が苦手な人に選ばれるケースも多いので、パーキングセンサーは前後とも最初から装備されるに越したことはありません。
ソリオの価格・グレード体系の欠点は?
ソリオの場合、安全運転支援システムの「スズキセーフティサポート」は全車に標準装備されるわけではありません。
一部グレードにわざわざスズキセーフティサポート非装着車を設定しているのは、いささか問題ありです。
一方、ルーミー / トールは安全運転支援システム「スマートアシスト」を全車に標準装備。
予防安全に対する意識の差は、明らかです。
ソリオを評価!いいところは?
ソリオのエクステリアのいいところは?
新型ソリオは先代よりボディサイズが拡大されましたが、それでも全長は3.8mを切り、全幅も5ナンバー枠の1.7mを大幅に下回っています。
特に全幅1,645mmは軽自動車を除けばもっとも狭く、狭い路地での離合も楽々です。
自宅周辺の道路や駐車場が狭いなどの理由で、なるべく幅の狭い車が欲しいけれど軽自動車は嫌、という場合はソリオを最有力候補にあげていいでしょう。
ソリオのインテリアのいいところは?
インパネ回りなど
センターメーター方式は視線の移動量が多くなる一方、運転席正面の視界がスッキリするのがメリットです。
運転席正面にメーターを据えたルーミー / トールより前方視界が広く、開放的な気分で運転できます。
前席
前席はシートのサイズに余裕があるので、大柄な男性が座っても窮屈に感じることはないでしょう。
また、クッションも厚く座り心地の点でも申し分ありません。
後席
新型ソリオの後席は、左右個別に165mmのスライドと最大56度のリクライニングが可能な機構を先代から受け継いでいます。
一方、ルーミー / トールにはスライド機構もリクライニング機構もありません。
後席の乗員がゆったりくつろげる点では、明らかにソリオが勝っています。
収納&荷室スペース
新型ソリオの荷室長は、先代より100mm拡大されています。
後席スライド機構を併用すれば、後席使用時でもかなりの荷物を積むことが可能です。
後席スライド機能のないルーミー / タンクは、後席使用時にはソリオほどの荷室スペースを確保できません。
3~4人乗車して旅行に行くケースでは、ソリオの方が明らかに使い勝手が勝ります。
またソリオは収納も大変豊富ですが、特筆に値するのはフロントオーバーヘッドコンソールです。
サングラスなどの小物をしまっておくのに重宝するオーバーヘッドコンソールは、コンパクトカークラスではソリオにしか付きません。
ソリオのパワートレインのいいところは?
ソリオは車両重量が1トン前後と軽く、一部グレードを除きマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。
そのお陰で、燃費はWLTCモード値で17.8~19.6km/Lと良好です。
ルーミー / トールは16.8~18.4km/Lなので、燃費を重視するならソリオの方がおススメできます。
ソリオの走行性能のいいところは?
ソリオのスタビライザーが装備されるグレードは、トールワゴンにありがちなコーナリング時のぐらつき感が抑えられています。
また旋回の軌跡があまり膨らまず、ステアリングレスポンスも悪くありません。
スタビライザー付のソリオならワインディングでもストレスなく、意外なほど楽しく走れます。
ソリオの装備面のいいところは?
ソリオは廉価グレードのGを除く全車に運転席・助手席シートヒーターが標準装備されます。
ルーミー / トールではシートヒーターは全車オプション扱いなので、この点ではソリオの圧勝です。
また、前後席の温度差を解消するスリムサーキュレーターが設定される点も、ソリオならではのメリットにあげられます。
ソリオの安全性能のいいところは?
側面衝突から乗員を守るSRSサイド&カーテンエアバッグは、新型ソリオでは全車に標準化されました。
一方ルーミー / トールは全車メーカーオプションで済ませているので、衝突安全性に関してはソリオの方が優れています。
ソリオの総合評価
ソリオのエクステリア・デザインは新鮮味には欠けますが、標準系モデルに関しては無難にまとまっています。
一方バンディットはフロントマスクの癖が強いので、好き嫌いがはっきり分かれるでしょう。
インテリアに関しては、センターメーター方式はトレンドから外れているものの、室内空間の広さは申し分ありません。
荷室スペースや収納も文句なしです。
パワートレインの出来は悪くなく、燃費も優れていますが、CVTの癖が足を引っ張っている点が惜しまれます。
走行性能に関しては、スタビライザー無しの「G」を除き合格ラインに達していますし、乗り心地も良好です。
装備面では、快適装備はルーミー / トールよりも充実していますが、電動パーキングブレーキの採用が見送られた点が残念。
安全性の面では、スズキセーフティサポート非装着車の設定はいただけません。
ソリオを総合的に評価すると、気になる点もいくつかあるものの、トータルバランスの優れたファミリーカーとしておススメできます。
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併せて読みたい
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今月のソリオの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。