日本の高級セダンの代名詞的な存在として、変わらぬ人気を保ち続ける「トヨタ・クラウン」の欠点といいところを、徹底的に評価します!
パワートレインは、ラグジュアリー志向の「ロイヤル」にはハイブリッドシステムと2.5LガソリンNAエンジンの2種類が、スポーティ志向の「アスリート」にはハイブリッドシステム、3.5LガソリンNAエンジン、2.5LガソリンNAエンジン、2Lガソリンターボエンジンの4種類が用意されています。
クラウンを評価!欠点、デメリットはあるか?
エクステリアの欠点は?
クラウンのフロントマスクは、ロイヤルとアスリートで異なるデザインが採用されていますが、いずれもかなりアクの強いものとなっています。
ライバルの「日産・フーガ」が万人受けするデザインを採用しているのとは、好対照です。
本来、クラウンのオーナーは保守的な層が多いことを考えると、このフロントマスクはモデルチェンジ当初やり過ぎの感はありましたが、見慣れてきた今はユーザーの反感を買っていません。
クラウンのインテリアの欠点は?
インパネ回りなど
クラウンのインパネのデザインは、ヨーロッパの高級車のような洗練されたものではなく、良くも悪くも日本車的なものです。
特に、センターに鎮座するナビ画面&タッチスクリーンまわりの意匠は、好き嫌いが分かれるところでしょう。
また、操作系はタッチパネルとスイッチを組み合わせた方式が採用されていますが、タッチパネルは直観的な操作が難しく、慣れを要するのが欠点と言えます。
クラウンの前席周り
大型のセンターコンソールが鎮座しているため、ボディサイズの割には意外とタイトな空間に感じられます。
それを好む人もいるでしょうが、ゆったりとした雰囲気を望む人には不満に感じられるかもしれません。
クラウンの後席に3名乗車はキツイ
2人乗車なら居住性に問題ありませんが、3人乗車する場合は全幅が1,800mmとこのクラスとしては狭い方なので、横方向のゆとりはタップリというわけにはいきません。
全幅が1,845mmあるフーガと比べると、室内幅も若干狭くなっています。
また、駆動方式がFRまたは4WD故にセンタートンネルが存在するため、中央席の居心地は今ひとつです。
クラウンのトランクスペース
※クラウン:toyota.jp
クラウンのハイブリッド車は、バッテリーにトランクスペースを浸食されているため、ボディサイズの割に容量は小さめです。
また、トランクスルー機構なども持たないので、長尺物が積めないのも欠点と言えるでしょう。
クラウンのパワートレインの欠点は?
ガソリン車
2.5L NAと2Lターボは直4なので、クラウンの車格にふさわしいスムーズさを期待すると不満を感じてしまいます。
さらに、2Lターボの方はターボの過給が始まらない低回転域でのトルクが細く、フル乗車時の発進は若干ストレスを感じます。
また、3.5L NAと2.5L NAはアイドリングストップ機能が備わらないこともあり、燃費性能はカタログ値でハイブリッド車の半分ほどに留まります。
このご時世なので、アイドリングストップ機構は全車に装備して欲しいところです。
ハイブリッド車
システムを構成するエンジンが直4なので、スムーズさはやはりそれなりです。
また、トランスミッションが単速なので、高速道路での燃費は思ったほど伸びません。
クラウンの走行性能の欠点は?
ステアリングは、このクラスの車としては手応えがやや軽過ぎるので、高速道路の巡行では今ひとつ安心感に欠けます。
乗り心地の面では、足回りが固められているアスリートを除き、高速走行時のフラットさがもう少し欲しいところです。
クラウンの装備面の欠点は?
パーキングブレーキが軽自動車やコンパクトカーと同じ足踏み式なのは、高級車としてはいただけません。
電子パーキングブレーキの採用が望まれます。
クラウンの安全性能の欠点は?
安全運転支援システムの「トヨタ・セーフティ・センスP」には、ペダルの踏み間違いによる暴走を防ぐ機能や、車線中央維持を支援する機能、交通標識の見落としを防止する機能といった、フーガには備わる機能が備わりません。
また、レーダークルーズコントロールは、0~100kmまでカバーするフーガと異なり、約50km/h~100km/hの速度域でしか作動しないため、一般道では実用になりません。
総じて、高級車に装備される安全運転支援システムとしては、内容面で物足りなさが否めません。
クラウンのグレード体系の欠点は?
クラウンには4WDも設定されていますが、パワートレインはハイブリッドと2.5LガソリンNAエンジンの2種類しかないので、雪国に住むユーザーにとっては不満に感じられるかもしれません。
クラウンを評価!いいところは?
クラウンのエクステリアのいいところは?
アクの強いフロントマスクは、アグレッシブなデザインを好む人にはウケが良さそうです。
また、視界や見切りの良さ、立体駐車場にも収まるボディサイズなどは、クラウンの美点です。
クラウンのインテリアのいいところは?
クラウンのインパネ回りなど
デザインの良し悪しはともかくとして、質感の高さや仕上げの良さは、さすがにトヨタの高級車だけのことはあります。
この点に関しては、より高価なヨーロッパの高級車と比べても決して見劣りしません。
前席
シートは座り心地が良いだけでなく、サイド部のサポートも良好なので、山道を飛ばしても体が左右に振られてしまうこともありません。
後席
中央席はともかくとして、左右の席は快適で、ニースペースやヘッドルームも十分です。
トランクスペース
ガソリン車の場合は、十分なトランクスペースが確保されています。
クラウンのパワートレインのいいところは?
ガソリン車
数値上は最も非力な2.5L NAでも、十分以上の力強さがあります。
3.5L NAなら、パワフルである上にV6ならではのスムーズさも味わえます。
また、最も排気量の小さい2Lターボも、一旦ターボの過給が始まる回転まで上がってしまえば、2Lとは思えないほどのパワフルさを発揮します。
ハイブリッド車
フルスロットルにすれば、速いと形容できるほどの加速性能を発揮するほか、ガソリン車を凌ぐ静粛性を備えています。
また、燃費性能はさすがハイブリッドと言える水準にあります。
クラウンの走行性能のいいところは?
相反する要素である操縦安定性と乗り心地は、程よいさじ加減でバランスしています。
ことにアスリートは、シャープとさえ形容できるハンドリングと、決して固すぎない乗り心地を両立させている点が評価できます。
また、全車共通の美点としてボディ剛性が高いため、大きめの段差を乗り越えてもミシリともいいません。
クラウンの装備面のいいところは?
ドアやトランクリッドの閉め方が不十分でも、サポートにより半ドアになることを防ぐ「ドアイージークローザー」が設定されている点に、いかにも日本的なホスピタリティが感じられます。
クラウンの安全性能のいいところは?
JNCAPの予防安全性能評価では最高ランクの「ASV++」を、衝突安全性能試験では最高ランクの5つ星を獲得するなど、安全性能は非常に優れています。
また、ITS専用周波数を使って安全運転をサポートする「ITSコネクト」がオプションで用意される点も、評価できます。
クラウンは、自分だけでなく同乗している大切な人を守ってくれる車として、最高の1台と言えるでしょう。
クラウンのグレード体系のいいところは?
パワフルな3.5L NAエンジンや、スポーティなフィーリングの2Lターボエンジンは若々しいイメージのアスリートのみに設定されるなど、パワートレインの割り振りは良く考えられています。
クラウンの総合評価
内外装デザインは高級車としてはかなり個性的なので、好き嫌いはハッキリと分かれそうです。
しかし、それでもかつてのクラウンのような退屈なデザインよりは良いかもしれません。
また、大き過ず立体駐車場への入庫も可能なボディサイズや、小回りが効く点は大いに評価できます。
一方、内外装の仕上げや質感に関しては、天下のトヨタの高級車だけあり、文句の付けようがない水準にあります。
室内スペースは4人乗車を前提にすれば十分以上で、快適性も上々です。
パワートレインは、どのユニットを選んでもパワーや静粛性に不満はありません。
ただ、ガソリン車の燃費は今どきの車としては物足りません。
走行性能に関しては、法定速度を守って走る限り操縦安定性と乗り心地のバランスが取れています。
快適装備面では、上級グレードを選べば非常に充実しています。
一方、安全装備面では、トヨタ・セーフティ・センスPの機能には物足りなさもあるものの、衝突被害軽減ブレーキなどの性能自体は優秀です。
衝突安全性の高さと併せ、クラウンの安全性能は国産車中でトップレベルにあります。
クラウンの価格は396万3,600円~618万3,000円で、絶対的には高価であるものの、内容からすれば買い得感があります。
フーガと比較した場合は、一回り小さいボディによる取り回しの良さが最大のメリットとなる一方、安全運転支援システムの機能が見劣りする点が最大のデメリットになります。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
何故かと言うと、再販するにしろオークションに流すにしろ、人件費や車両保管、整備等の経費がディーラーの場合非常に多く掛かってしまいます。
そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
反対に買取専門店なら、買取った中古車を在庫させずに、すぐにオークションに出す事が出来るので経費がディーラーより掛かりません。買取専門のため余計な経費は掛けないので、その分査定金額は高くなります。
この買取店の金額とディーラーの査定額を比較すると、平気で20万円以上安く見積もられる事があります。
ただ、自分の車の相場が分かっていないと、ディーラーの査定額が高いか安いかの判断が出来ません。
そこで、管理人が毎回利用するのが一括査定の「ナビクル車査定」です。わずかな入力時間ですぐに自分の車の買取金額が表示されます。
この時は、ディーラーで76万円で査定されたフィットシャトルが、上記のように最高96万円の買取金額が付きました。
そこでディーラーに「買取店で96万円の金額がついている」と伝えた所、95万円までディーラーの査定金額がアップしました。
ナビクル車査定の買取金額をディーラーに伝えただけで、なんと19万円もアップしたのです。とても簡単なので、ディーラーの下取り金額をアップさせるにはオススメの方法ですね。
ちなみに実際に買取店に査定してもらった所、最高で108万円の金額を付けた買取店があったので、そこに売却しました。
どちらに売るにしろ、ナビクル車査定はオススメできます。
カーネクストの無料査定はこちら
また、査定から売却契約まで電話のみで完結、来店も出張査定もないので本気の査定額が電話で分かります。
車の引き取りも全国無料で対応してくれます。
高年式車に加えて古い車や過走行の車が得意なので、他社でいい金額が付かなかったら試してみるといいでしょうね。
クラウンの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイトのクラウン値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がクラウンを限界値引きで購入する事に成功しています。
今月のクラウンの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。