2023年1月にフルモデルチェンジを受けたトヨタのハイブリッドカー「プリウス」には、先代モデルに引き続き4WD車が設定されています。
ここではプリウスの4WD車の燃費や雪道走行性能を徹底評価するので、新車購入時の参考にどうぞ。
プリウスの4WDグレードの価格は?
プリウスの4WD車と2WD車との価格差は?
プリウスの4WDと2WD車との価格差は220,000円です。
プリウス G 2WD 3,200,000円
プリウス G 4WD 3,420,000円
プリウスは「E-Four」と呼ばれる電気式4WDを採用していますが、先代モデルと比べリアモーターが大幅に強化されました。
2WD車との価格差は198,000円から220,000円へと広がっていますが、走行性能がアップしているので妥当な価格設定と言えるでしょう。
プリウス4WD車と2WD車の仕様の違いは?
仕様 | プリウス G 2WD | プリウス G 4WD |
---|---|---|
パワートレイン | ハイブリッドシステム (2Lエンジン+モーター) | ハイブリッドシステム (2Lエンジン+モーター)+リアモーター |
システム最高出力 (ps) | 196 | 199 |
車両重量 (kg) | 1,400 | 1,460 |
プリウス4WD車は後輪駆動用のリアモーターが追加され、システム最高出力が2WD車と比べ3psアップしています。
一方リアモーターを搭載する分、車両重量が60kg重くなっていることも違いのひとつです。
2WD車と4WD車の装備の違いは?
プリウスの4WD車には、以下の装備が標準で備わります。
- 運転状況に応じて走行風を制御するグリルシャッター
- 悪天候時に後方車両からの視認性を確保するLEDリアフォグランプ
- 雨天時の視界を確保する撥水機能付フロントドアガラス
- 後席に直接温風を送るリアヒーターダクト
- ワイパーの凍結を防ぐウインドシールドデアイサー
以上の装備は、2WD車ではメーカーオプションとなります。
プリウスのライバル車との価格差は?
車格や価格から見て、同じトヨタの「カローラツーリング ハイブリッド 4WD」がプリウス4WDのライバルと言えるでしょう。
カローラツーリング ハイブリッド 4WDの最上級グレード「W×B」の価格は3,048,000円で、プリウス G 4WDとの価格差は372,000円です。
スペックの違いは?
スペック | プリウス G 4WD | カローラツーリング W×B 4WD |
---|---|---|
パワートレイン | ハイブリッドシステム (2Lエンジン+モーター)+リアモーター | ハイブリッドシステム (1.8Lエンジン+モーター)+リアモーター |
システム最高出力 (ps) | 199 | 140 |
最低地上高 (mm) | 150 | 130 |
車両重量 (kg) | 1,460 | 1,440 |
システム最高出力は2Lハイブリッドシステムを搭載するプリウスの方が圧倒的に高く、59psも勝っています。
車両重量はカローラツーリングより20kg重いものの、動力性能は圧勝と見て間違いありません。
また深雪時に重要になる最低地上高も、プリウスの方が20mm大きい数値です。
装備の違いは?
プリウスに付いていてカローラツーリングに付かない装備は、以下の通りです。
- LEDリアフォグランプ
- リアヒーターダクト
- ウインドシールドデアイサー
- 運転席ニーエアバッグ
- ブラインドスポットモニター+安心降車アシスト+後方車両接近告知+周辺車両接近時サポート+後方車両への接近警報+セカンダリーコリジョンブレーキ
- パーキングサポートブレーキ (後方接近車両+後方歩行者)
- バックガイドモニター
- 除電スタビライジングシート
逆にカローラツーリングに付いていてプリウスに付かない装備は、以下の通りです。
- LEDフロントフォグランプ
- 本革巻ステアリングホイール
- 合成皮革+レザテックシート
安全装備面ではプリウスの方が格段に充実していることが分かります。
プリウス4WD車の実燃費は?
推定実燃費は?
プリウス G 4WD車のカタログ燃費は26.7km/Lです。
実燃費をカタログ燃費×0.8で計算すると、21.4km/Lとなります。
2WD車との実燃費の差は?
プリウス G 2WD車のカタログ燃費は28.6km/Lで、同じように実燃費を計算すると22.9km/Lという数値が出ました。
4WD車と2WD車の燃費の差は1.5km/L程度と推測できます。
ライバル車との実燃費の差は?
カローラツーリング ハイブリッド 4WD車の実燃費は19.4km/Lなので、計算上はプリウスの方が2km/Lほど勝ります。
プリウス4WD車の雪道の走行性能は?
プリウスの4WDはどんなシステム?
走行状態に応じて前後トルク配分を連続可変する方式です。
およそ60:40の前後トルク配分で発進し、通常走行時は状況に応じ前後トルク配分100:0のFF走行となり、燃費向上に寄与。
登坂時や旋回時、スリップ時等は状況に応じて前後トルク配分を最大20:80まで可変し、駆動力を確保します。
プリウスの雪道での実際の走行性能は?
プリウス4WDの雪道での発進
雪道での発進時は2WD車との差が明確に表れます。
2WD車では駆動輪である前輪が激しく空転してスムーズな発進が困難ですが、4WD車は空転が少なく、ロスの少ない発進が可能です。
勿論こうした4WD車ならではのトラクションも、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装着していることが大前提になります。
プリウス4WDの雪の一般道走行時
状況に応じて前後輪に適切なトルク配分が行われるため、どのような雪面状態でもスムーズで安定した走行ができます。
コーナリング時も、先代モデルから大幅にパワーアップされたリアモーターのアシストにより、アンダーステアの少ない旋回が可能です。
FF車が苦手とする雪道の上り坂でも、4WD車なら後輪が急力に雪面を蹴ってくれるので力強く登って行けます。
プリウス4WDの雪の高速道路走行時
先代プリウスでは、70km/h以上では状況に関わらず2WD走行となる制御だったので、雪の高速道路は苦手項目でした。
しかし現行型では70km/hを超えても4WD走行が可能となり、安心して高速走行ができるようになっています。
プリウス4WDのまとめ
プリウスのE-Fourは機械式のフルタイム4WDシステムと比べると走破性で一歩を譲りますが、先代プリウスよりは明らかに走破性が向上しています。
また、駆動系の摩擦抵抗が少ないため2WD車との燃費の差が少ないことや、ドライブシャフトがないため居住性が損なわれないことはE-Fourならではのメリットです。
最低地上高が大きくないので深雪時には注意が必要ですが、生活四駆としては十分な性能を持っています。
経済性重視で4WD車を選ぶなら、プリウス4WDは良い選択になるでしょう。
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