ビッグマイナーチェンジで進化を果たした新型フォレスターが気になっている人も多いと思います。
マイナーチェンジによって、果たして運転のしやすさに変化が生じているのでしょうか?
ここでは、新型フォレスターの運転は実際に難しいのかどうかを検証すると同時に、駐車のコツや運転をサポートするアイテムについても紹介しますので、新車購入時の参考にしてみてください。
フォレスターの大きさは?ボディサイズをチェック
まず初めに、フォレスターの売れ筋グレード「アドバンス」のボディサイズをチェックしてみましょう。
【フォレスター アドバンス】
全長 4,640mm
全幅 1,815mm
全高 1,715mm
フロント回りのデザイン変更に伴い、マイナーチェンジ前と比べ全長が15mm長くなっています。
しかし取り回しに影響が出るほどの差ではないので、気にする必要はありません。
ここで、ハッチバック車から乗り換えるケースを想定し、インプレッサスポーツとボディサイズを比較してみましょう。
【インプレッサスポーツ アドバンス 4WD】
全長 4,475mm
全幅 1,775mm
全高 1,515mm
フォレスターはインプレッサスポーツと比較すると全長が約17cm、全幅が4cm大きく、全高は20cm高いディメンションになっています。
ひと回りほど大きいものの、アイポイントが高く車両感覚が掴みやすいため、乗り換えた場合も大きさを意識させられることは意外と少ないはずです。
ただ、立体駐車場への入庫ができなくなるので、都市部に住むユーザーは使い勝手に制約を受けてしまうかもしれません。
フォレスターの小回りは効くか?フォレスターの最小回転半径
次に、フォレスターの小回り性を検証してみましょう。
フォレスターの最小回転半径は5.4mで、インプレッサスポーツと同じ数値です。
ボディサイズの割りに小回りが利く方なので、駐車や狭い路地での切り返しの際に不便さを感じることはそれほどないでしょう。
フォレスターは運転しやすい?難しい?車両感覚と運転感覚
フォレスターのフロントの見切りは良好
フォレスターはフロントウィンドウの面積が大きく視界が良い上、水平に近いボンネットフードのお陰で運転席から先端付近を確認できるので、フロントの見切りがとても優れています。
ノーズは比較的長いものの、見切りが良いため、切り返しの際に鼻先を壁ギリギリまで寄せる事が出来るようになるまで、それほど慣れを要しないはずです。
また、Aピラー(フロントピラー)は決して細くはないものの角度が立っているため、交差点で右左折する際にあまり視界を妨げません。
更に、死角を軽減するための三角窓が設けられていることや、ドアミラーが死角を生み出さない位置に取り付けられていることから、斜め前方の視界はかなり優れています。
フォレスターの車幅の感覚は掴みやすい?
運転席からボンネットフードの先端付近が見えるフォレスターは、1.8mを超える全幅の割に車幅の感覚が掴みやすくなっています。
更に側方の視界も良い上、全車に助手席側前方の映像をマルチファンクションディスプレイに表示する「サイドビューモニター」が標準装備されます。
したがって、狭い路地での離合や路肩への幅寄せ駐車なども決して難しくありません。
総じて車幅の掴みやすさは先代フォレスター譲りなので、乗り換えた場合も同じような感覚で運転できるはずです。
フォレスターの後方視界は良好
フォレスターはリアウィンドウの面積が大きく、角度も垂直に近いので、後方の視界や見切りの点でも優れています。
また、Dピラー(リアピラー)が細くリアクォーターウィンドウも大きいので、フォレスターは斜め後方視界も良好です。
こうした後方・斜め後方視界の良さは、バックする時や車線変更する時に大きなメリットになります。
フォレスターの駐車にはコツがある?
フォレスターは全方位的に視界が良く、ボディ四隅の位置も把握しやすいので、このサイズの車としてはかなり駐車がしやすい方です。
とはいえ、前後ともにコーナーセンサーが標準装備されないため、不注意により障害物や他の車などにぶつけてしまう可能性もあります。
そうしたリスクを軽減するため、後述するアイテムをオプションで装着した方が良いでしょう。
フォレスターの運転で役立つアイテム
ディスプレイコーナーセンサー (フロント2センサー)
フロントの見切りが良いフォレスターですが、比較的大きい車なので、油断からフロントバンパーを壁や他の車両にぶつけてしまうミスもあり得ます。
そこでお勧めしたいのが、ディーラーオプションとして用意されている「ディスプレイコーナーセンサー」です。
このアイテムは、フロント部に装着された2つの超音波センサーで障害物を検知し、距離が60cm以内に近づくとブザー音とディスプレイ表示で注意を促す機能を持っています。
価格は43,340円で、そう安いものではありませんが、ぶつけてしまうことを考えれば付けておいて損はないでしょう。
リヤビューカメラ
ディーラーオプションのナビを装着する場合、ナビオプションとして用意されている「リヤビューカメラ」の同時装着がお勧めです。
このアイテムは、後方を映像をナビ画面に表示して安全確認をサポートするだけに留まらず、ステアリング連動ガイドライン表示によりバックでの駐車をサポートする機能も持っています。
41,800円という価格以上の安心感が得られるので、付けておいて良かったと思えるはずです。
また、雨天時のことを考えると、カメラに付着した水滴を高圧空気で吹き飛ばす「リヤビューカメラブロワー」(27,780円)も付ければ万全と言えるでしょう。
アイサイトセイフティプラス(視界拡張)
全車に安全運転支援システム「アイサイト コアテクノロジー」が標準装備されるフォレスターですが、視界面での安全性を更に高めるためには、メーカーオプションの「アイサイトセイフティプラス (視界拡張)」の装着がお勧めです。
このオプションは、「スマートリヤビューミラー」と「フロントビューモニター」の2つのアイテムから構成されます。
このうちスマートリヤビューミラーは、リヤゲードガラス内側に装着されたカメラの映像をルームミラーに表示するものです。
後席に人を乗せた時や荷室に荷物を満載した時などは、通常のルームミラーだと後方視界が妨げられてしまいますが、スマートリヤビューミラーが付いていればそんな時でもクリアな視界が約束されます。
また、夜間や雨天時でも後方の様子がはっきりと見えることも、メリットのひとつです。
一方フロントビューモニターは、フロントグリルに装着されたカメラの映像をマルチファンクションディスプレイに表示するアイテムです。
肉眼での目視のみの場合と比べ死角が減る上、運転の目安となるガイドラインを表示するので、思いのほか大きいメリットが得られます。
フォレスターの運転のしやすさまとめ
フォレスターはフロントの見切りや後方視界の良さ、車幅の感覚の掴みやすさなど、運転のしやすさに直結する様々な要素において優れています。
ここで紹介したアイテムを装着すれば、更に運転しやすい車になることでしょう。
とはいえ、軽自動車同士でないとすれ違えないような狭い路地や、5ナンバー車を前提に設計された駐車場など、ボディが大きい故のハンディを感じてしまうシチュエーションもあり得ます。
サイズの割に運転がしやすいフォレスターですが、運転があまり得意でない女性が買い物や送迎などの日常ユースに使うには、少しばかり大き過ぎると言えるので、運転支援のオプション等で補うといいでしょう。
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今月のフォレスターの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。