2018年10月にガソリンエンジン搭載グレードが新設定され、ますます魅力的になっているマツダのクロスオーバーSUV・CX-8。
太いトルクと好燃費が魅力な従来タイプのディーゼル車か、あるいはカジュアルな走りを楽しめて新車価格もリーズナブルなガソリン車か、迷っている方も少なくないでしょう。
そこで、ここではCX-8のディーゼル車とガソリン車を徹底比較!それぞれの装備や燃費、メリット&デメリットを紹介しているので、CX-8を購入する参考にどうぞ。
CX-8ディーゼル車とガソリン車の外装の違い
ディーゼルもガソリン車も、CX-8の外装の基本的なデザインは一緒ですが、リアゲートの右についているエンブレムに若干の違いが見られました。
ディーゼルのXDには、エンブレムの右端に赤いDマークが付いています。
外観では他に違いが見られないため、リアのエンブレムで見分ける事になります。
CX-8ディーゼル車とガソリン車の内装の違い
CX-8のディーゼル車/ガソリン車それぞれ内装を比較したところ、グレードによる装備やオプションの差こそあれ、基本的にガソリン/ディーゼルで内装に違いはありません。
グレード間による違いとなっています。
CX-8 ディーゼルとガソリン車の売れ筋グレードは?
過去3ヵ月以内のオートオークションデータを調査したところ、CX-8の売れ筋グレードは、ディーゼル車で「XDプロアクティブ」、ガソリン車で「25Sプロアクティブ」となっていました。
どちらも価格と装備のバランスがとれた中間グレード「プロアクティブ」が、多くのユーザーに選ばれた結果と見られます。
CX-8 ディーゼルの売れ筋は「XD プロアクティブ」
CX-8のディーゼル車で最も人気の高い「XDプロアクティブ」は全69台中38台と55.0%のシェアを占めています。
次いで「XD Lパッケージ」は27台、こちらは39.1%となっていました。
CX-8 ガソリン車の売れ筋は「25S プロアクティブ」
一方、ガソリン車で最も売れていたのは「25Sプロアクティブ」、次に「25T Lパッケージ」となっていました。
CX-8 ディーゼルとガソリン車の維持費を比較
比較項目 | XDプロアクティブ(ディーゼル車) | 25Sプロアクティブ(ガソリン車) |
---|---|---|
価格 | 3,693,600円 | 3,256,200円 |
価格差 | +437,400円 | |
自動車取得税 (新車購入時の税金) | 0円 | 81,300円 |
重量税 (新車購入時) | 0円 | 49,200円 |
購入時のエコカー減税を考慮した価格差 | +306,900円 | |
自動車税 (翌年分) | 11,000円 | 45,000円 |
平均実燃費 | 13.6km/L | 10.3km/L |
ガソリンタンク容量 | 72L | 72L |
ガソリンの種類 | 軽油 | レギュラー |
満タンで走れる距離 (5リッター残し) | 911.2km | 690.1km |
※実燃費は市街地や幹線道路、高速道路を含んだ平均の実燃費数値です。
ディーゼル・ガソリン車の価格差306,900円を燃費で埋めるにはどの位掛かる?
※燃料単価:軽油110円/レギュラーガソリン130円で計算
- ディーゼル車 13.6km/L
10000÷13.6≒735.2リッター
735.2×110円=80,872円 - ガソリン車 10.3km/L
10000÷10.3≒970.8リッター
970.8×130円=126,204円
CX-8で10,000km走行すると、ディーゼル車の燃料代はガソリン車より45,332円安くなります。
この金額でディーゼル車とガソリン車の価格差306,900円を埋めるには、
306,900÷45,332≒6.77万キロの走行距離が必要となります。
普通のユーザーが週末に買い物やドライブでCX-8に乗る程度だと、年間で1万キロ走行が平均値なので、およそ7年間乗り続ければペイできるイメージでしょう。
車検にして3回通せばいいのですが、例えば管理人のように5年程度で愛車を買い替えるタイプのユーザーには不利ですね。
もちろん距離をガンガン乗れば必要な期間はもっと短くなり、年間2万キロ走行なら約3年半、年間3万キロまで頑張れば約2年ちょっとまで縮まりますが、仕事で使うのでもなければさすがに厳しいと思います。
より厳密なシミュレーションを出したい場合は、自分の必要なオプションも加えたトータルで計算するといいでしょう。
CX-8 ディーゼルとガソリン車の加速や静粛性、乗り心地の違いは?
乗り心地は同等、トルクフルな加速で運転が楽なディーゼル車
CX-8の走行性能をディーゼル車とガソリン車で乗り比べてみたところ、トルクの太さで運転が楽なのは、やはりディーゼル車でした。
低速域からの力強さを支えるディーゼルターボは、ゆとりを感じさせつつも鈍重さのない機敏なハンドリングや、ドライバーの身体感覚と高シンクロな走行フィールにマツダの技とこだわりを感じます。
しいて難を言うなら運転の楽しみはあまりありませんが、しっとりとフラットな乗り心地が同乗者にもやさしく、ファミリーユースにも好適です。
ターボラグのないリニアな加速、低速からのトルクもあって静粛性の高いガソリン車
一方のガソリン車はターボラグもなくのびやかな加速を示し、かつ低速域でも十分なトルクを備えていました。
ディーゼル車に比べて車重が軽いため、軽快な走りに高い静粛性も相まって快適なドライブが楽しめます。
路面もマイルドに回収する乗り心地のよさや直進安定性の高さはディーゼルにも比肩し、どっちを選んでも後悔はしないでしょう。
いずれにしても、まずはディーラーで両方試乗させてもらって自分との相性を確かめたいところです。
CX-8 ディーゼルとガソリン車どちらが売れているか?販売の比率を公開
現行型CX-8は2017年12月から発売、ガソリン車は2018年11月から追加されています。
2018年11月~2019年6月まで当サイト(クルマを買う!)で集計してきたCX-8の販売台数データを基に、ディーゼル車とガソリン車の販売比率をまとめました。
- CX-8 ディーゼル車 97.1%
- CX-8 ガソリン車 2.9%
圧倒的にディーゼル車が売れていますが、まだ発売から日が浅いため、今後ガソリン車の伸びにも期待したいところです。
CX-8 ディーゼルとガソリン車、下取りが高いのはどっち?
CX-8を売却・買い替える時にディーゼル車とガソリン車では、どっちがより下取りが高いでしょうか。
2019年8月現在の業者オークション相場から、それぞれの下取り相場を比較してみました。
比較項目 | XDプロアクティブ 4WD(ディーゼル車) | 25T Lパッケージ 4WD(ガソリン車) |
---|---|---|
当年モデルの下取り価格 | 326.0万円(83.0%) | 356.0万円(83.8%) |
※カッコ内は当時の新車価格に対しての残価率です
これを見ると、若干ガソリン車の方が有利ですが、その差は1%以内と小さなもので、かつガソリン車の流通台数(サンプル)が少ないため大きく相場がブレる可能性もあり、ディーゼル車の方が相場が安定していると言えるでしょう。
CX-8ディーゼル車とガソリン車のメリットは?
CX-8ディーゼル車のメリットは?
- ガソリン車に比べて高燃費、かつ軽油はガソリンより単価が安いため、給油の回数&出費がおさえられる
- 低速域からトルクが太いため、街中では走りが機敏かつ余裕がある
- 3グレード中2グレード(中級以上)に2WD/4WDの両方が設定されているため、グレード選びの自由度が高い
- ナチュラルサウンドスムーザーの効果で、ディーゼル特有のガラガラ音が大幅に緩和
CX-8ガソリン車のメリットは?
- ディーゼル車に比べて車両本体価格が最大で100万円以上も安いグレードがある
- アクセルを踏み込んだ時の滑らかな加速フィールに走る愉しみを得られる
- ディーゼル車よりもグレードが多く、予算やニーズに合わせた選択がしやすい
- ターボエンジン搭載グレードなら、ディーゼルに負けないパワフルな走りが期待できる
CX-8ディーゼル車とガソリン車の欠点・弱点は?
CX-8ディーゼル車のデメリットは?
- ガソリン車に比べて、同等グレードで車両本体価格が18万~40万円以上高い
- 高速域での加速に不満、ガソリン車と比べて、走りに伸びが今一つ
- ガソリン車よりアクセルフィールが鈍く、もどかしさを覚えることも
- ガソリン車に比べてオイル交換代が高い
CX-8ガソリン車のデメリットは?
- ディーゼル車に比べて燃費で引けを取ってしまう
- グレードは多くても、それぞれ2WD/4WDどちらかしかなく、結局ディーゼルと選択肢数が同じ
- NA車は低速域でのトルクが細く、街中での走りではディーゼルより若干不利
買うならCX-8ディーゼル車とガソリン車どっち?
CX-8のガソリン派
CX-8の購入時にかかる費用を少しでも安くしたい方や、ガソリンエンジンならではの滑らかな加速フィールでカジュアルな走りを楽しみたい方には、ガソリン車がおすすめとなります。
また、ディーゼルエンジン特有のカラカラ音が気になる、より高い静粛性を求めたい方も、ガソリン車が有利となるでしょう。
CX-8のディーゼル派
CX-8に入れる日々の燃料代を安くすませたい方や、ディーゼルエンジンならではの太いトルク感を味わいたい、そんな方には、ディーゼル車が有力な選択肢となるでしょう。
ガソリンターボとの購入時差額は、これまでの検証ですぐに埋め合わせられることが分かりましたから、長い目で見れば経済性でガソリン車を逆転でき、購入のハードルはより低くなっています。
ただ、理屈ではそう把握していても、実際に乗ってみると、それぞれの乗り味によって印象が大きく変わることもありますから、まずはディーラーでCX-8を試乗させてもらって比較しましょう。
ディーゼル車とガソリン車、それぞれの走行フィールや加速感、エンジン音や乗り心地なども体感できますから、これまで紹介したメリット&デメリットも加味した上で、じっくりと比較検討したいところです。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
何故かと言うと、再販するにしろオークションに流すにしろ、人件費や車両保管、整備等の経費がディーラーの場合非常に多く掛かってしまいます。
そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
反対に買取専門店なら、買取った中古車を在庫させずに、すぐにオークションに出す事が出来るので経費がディーラーより掛かりません。買取専門のため余計な経費は掛けないので、その分査定金額は高くなります。
この買取店の金額とディーラーの査定額を比較すると、平気で20万円以上安く見積もられる事があります。
ただ、自分の車の相場が分かっていないと、ディーラーの査定額が高いか安いかの判断が出来ません。
そこで、管理人が毎回利用するのが一括査定の「ナビクル車査定」です。わずかな入力時間ですぐに自分の車の買取金額が表示されます。
この時は、ディーラーで76万円で査定されたフィットシャトルが、上記のように最高96万円の買取金額が付きました。
そこでディーラーに「買取店で96万円の金額がついている」と伝えた所、95万円までディーラーの査定金額がアップしました。
ナビクル車査定の買取金額をディーラーに伝えただけで、なんと19万円もアップしたのです。とても簡単なので、ディーラーの下取り金額をアップさせるにはオススメの方法ですね。
ちなみに実際に買取店に査定してもらった所、最高で108万円の金額を付けた買取店があったので、そこに売却しました。
どちらに売るにしろ、ナビクル車査定はオススメできます。
カーネクストの無料査定はこちら
また、査定から売却契約まで電話のみで完結、来店も出張査定もないので本気の査定額が電話で分かります。
車の引き取りも全国無料で対応してくれます。
高年式車に加えて古い車や過走行の車が得意なので、他社でいい金額が付かなかったら試してみるといいでしょうね。
併せて読みたい
CX-8の値引き交渉のノウハウはこちら
当サイトのCX-8値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がCX-8を限界値引きで購入しています。
今月のCX-8の値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。