「鼓動」をデザインテーマにしたスタイリングを持つマツダのプレミアムモデル、「アテンザ」の欠点といいところを、徹底的に評価します!
ボディタイプは、4ドアセダンの「アテンザセダン」と5ドアステーションワゴンの「アテンザワゴン」の2タイプで、パワートレインは2Lおよび2.5Lの直4ガソリンNAと、2.2L直4ディーゼルターボの全3種類が用意されます。
アテンザを評価!欠点、デメリットはあるか?
アテンザのエクステリアの欠点は?
ボディサイズは、
セダンが全長4,865mm×全幅1,840mm×全高1,450mm
ワゴンが全長4,805mm×全幅1,840mm×全高1,480mm
で排気量の割には大きめです。
アテンザの主要なマーケットであるヨーロッパなら、このサイズでも問題ないのかもしれませんが、日本の狭い道路や駐車場では取り回しに気を使うケースもありそうです。
また、全幅が1,800mmを超えているため、入庫出来ない立体駐車場が多く、都市部での使い勝手にも制約が生じてしまいます。
アテンザのインテリアの欠点は?
インパネ回りなど
※アテンザ:mazda.co.jp
個性的なエクステリア・デザインと比べると、インパネのデザインは没個性的でいまひとつ魅力に欠けます。
インテリアにも、「鼓動」をモチーフとしたデザインテイストを取り入れて欲しかったところです。
前席&後席
ワゴンの場合、セダンよりも全長とホイールベースが短いため、そのしわ寄せが後席のレッグスペースに現れています。
※アテンザ:mazda.co.jp
決して足元のスペースが窮屈というわけではありませんが、セダンのゆとりあるスペースと比べると見劣りがしてしまいます。
収納&荷室スペース
収納スペースは、前席・後席ともあまり豊富な方ではなく、軽トールワゴン車よりも劣っています。
※アテンザ:mazda.co.jp
また、荷室スペースに関しては、ワゴンの場合は一回りコンパクトな「スバル・レヴォーグ」よりも容量が小さく、ボディサイズを考えると物足りなさがあります。
アテンザのパワートレインの欠点は?
アテンザの売り物のひとつとなっている2.2Lディーゼルターボエンジンは、ガソリンエンジンと比べるとディーゼル特有のカラカラ音が少し気になります。
また、ターボラグもやや気になる方です。
一方、2L/2.5LガソリンNAエンジンは、騒音・振動面ではディーゼルターボよりも有利であるものの、パンチ力の点ではやはり物足りなさを覚えます。
また、トルクの細いガソリンエンジンの場合は、ATのギア数が6段では物足りず、同クラスのヨーロッパ車並みに7~8段のギア数が欲しくなります。
その他、2.2Lディーゼルターボ車で選ぶことができる6速MTが設定されていないのも、不満点のひとつです。
アテンザの走行性能の欠点は?
乗り心地はドイツ車的な味付けで、低速域ではやや硬めなので、ソフトな乗り心地を望む人には適しません。
操縦安定性の面では、重たいディーゼルターボエンジンを搭載するモデルはノーズヘビーを感じさせ、軽快なハンドリングという訳にはいきません。
アテンザの装備面の欠点は?
ナビゲーションシステムは、最上級グレードにも標準装備されません。
※アテンザ:mazda.co.jp
ナビゲーション機能が欲しい場合は、メーカー・オプションの「ナビゲーション用SDカードプラス」を購入し、標準装備される7インチWVGAセンターディスプレイにセットするシステムになりますが、ナビゲーションシステムとしての性能は特に優秀という訳ではありません。
性能の良い社外ナビゲーションシステムを付けようにも、インパネ上部に7インチWVGAセンターディスプレイが鎮座しているため、設置場所に困ってしまいます。
アテンザの安全性能の欠点は?
安全運転支援システム「アイ・アクティブセンス」に含まれる「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」は、動作する車速域が約30~100km/hなので、渋滞路でのゴー&ストップには対応しません。
スバルの「アイサイト」が全車速域対応なのと比べると、利便性の点で見劣りがしてしまいます。
アテンザのグレード体系・価格面での欠点は?
2.2Lディーゼルターボ車に設定されている6速MT仕様の価格が、よりコストが掛かっているはずの6速AT仕様と全く同一なのは、納得し難い点です。
また、高性能エンジンを搭載するスポーティグレードの設定がないので、ラインナップにいまひとつインパクトが欠けます。
アテンザを評価!いいところは?
アテンザのエクステリアのいいところは?
セダンはかなり大柄なボディであるにも関わらず、間延びした印象の無いデザインにまとめられている点が高く評価できます。
一方、ワゴンもライトバン的なビジネスライクなイメージは皆無で、スタイリッシュにまとめられています。
アテンザのインテリアのいいところは?
インパネ回りなど
デザインは素っ気ないものの、機能性は非常に優れています。
※アテンザ:mazda.co.jp
アテンザには国産車に採用例の少ないヘッドアップドライビングディスプレイを全グレードに標準装備していますが、新型アテンザはそこから更に進化。
情報をディスプレイではなくフロントガラスに直接投影する、非常に近未来感の高い仕様となっています。
一方、質感の面でもマイナーチェンジの度に改善されており、現在は全く不満の無い水準に達しています。
前席
※アテンザ:mazda.co.jp
シートの出来は良好で、サポート性の良さと同時にドイツ車的なしっかりとした座り心地を提供してくれます。
また、マツダがこだわっているドライビングポジションも非常に優れており、大抵の人が違和感のないポジションを得られるはずです。
後席
※アテンザ:mazda.co.jp
前席同様シートの座り心地は良好で、長時間の乗車でも疲労は少ないはずです。
また、セダンの場合はレッグスペースに余裕があります。
収納&荷室スペース
セダンのトランクスペースは、ワゴンの5人乗車時に迫る容量があります。
また、トランクスルー機能を持っているので、6:4分割可倒式の後席を倒すことで長尺物の積載も可能になります。
※アテンザ:mazda.co.jp
一方、ワゴンの場合は、セダン同様の6:4分割可倒式の後席を倒せば、比較的フラットで広大な荷室スペースが出現します。
定尺ベニヤが余裕で積めるほか、車中泊も可能なのはメリットと言えます。
アテンザのパワートレインのいいところは?
2.2Lディーゼルターボエンジンの中低速トルクの強大さはガソリンエンジンの比ではなく、山道の上りや高速道路の上り勾配などでは頼もしい味方になります。
さらに、ディーゼルエンジンにしては高回転まで回るので、ある程度スポーティなフィーリングも味わえます。
一方、2L/2.5ガソリンNAエンジンは、2.2Lディーゼルターボエンジンと比べると中低速トルクは細いものの、高回転域の伸びの良さやスムーズさはガソリンならではのもので、これはこれで魅力があります。
※アテンザ:mazda.co.jp
また、駆動方式はFFの他、2.2Lディーゼルターボ車には4WDも設定されていますが、マツダのアクティブオンデマンド式4WDシステム「アイ・アクティブAWD」は高度な電子制御を採用しているため、フルタイム4WD方式に引けを取らない雪上性能を誇ります。
アテンザの走行性能のいいところは?
※アテンザ:mazda.co.jp
操縦安定性は弱アンダーステアで、ステアリング操作に応じてエンジントルクを可変させる「Gベクタリングコントロール」と相まって、コーナーの連続する山道でも快適に走行できます。
特に、前輪荷重の小さいガソリンNAエンジン車は軽快感に優れ、ファン・トゥ・ドライブが可能です。
また、乗り心地もやや硬めながらフラットなので、シートの出来の良さと相まって高速道路を利用しての長距離ドライブでも疲労が少ないはずです。
アテンザの装備面のいいところは?
※アテンザ:mazda.co.jp
軽い力でパーキングブレーキを掛けられる電動パーキングブレーキが全車に標準装備される点は、評価に値します。
また、全車に坂道発進をサポートする「ヒル・ローンチ・アシスト」が標準装備されますが、特に坂道発進が面倒なMT仕様車の場合は有難味の大きい装備になります。
そして、欠点の項目で取り上げたナビゲーションシステムの件ですが、48,600円の出費でナビゲーション機能が手に入るのは、ナビゲーションの性能や機能にこだわりが無い人にとってはコストパフォーマンスが高く魅力でしょう。
アテンザの安全性能のいいところは?
安全運転支援システム「アイ・アクティブセンス」が全車に標準装備されることと、その内容が8~10もの機能から構成される点は、高く評価できます。
アテンザのグレード体系・価格面でのいいところは?
282万9,600円~419万400円という価格は、車格や装備の充実度、車としての完成度の高さからすると、割安感があります。
アテンザの総合評価
エクステリア・デザインの良し悪しは主観に左右されますが、アテンザのデザインはセダン/ワゴンともに多くの人が「カッコいい」と思うのではないでしょうか?
ただ、日本で使うにはボディサイズがやや大き過ぎるのが難点と言えます。
一方インテリアは、インパネのデザインには満点は与えられないものの、機能性や質感の面では上々です。
また、ドライビングポジションやシートの出来の良さも特筆に値します。
パワートレインは、どのユニットも水準を超える完成度を持っていますが、ATがこのクラスで今時6速なのは物足りません。
また、できればパワフルなガソリンターボエンジンの設定も欲しいところです。
走行性能に関しては、乗り心地と操縦安定性が高い次元でバランスしており、ヨーロッパの強力なライバルたちと比べても遜色ないレベルにあります。
装備面では、上級グレードの場合はかなり充実していますが、ナビゲーションシステムの選択肢が無いことが最大の欠点と言えます。
安全性能の面では、「アイ・アクティブセンス」の機能の多彩さが大きな魅力ですが、唯一、レーダークルーズコントロールが全車速域対応でない点が惜しまれます。
総合的に見ると、ミクロ的に見れば一部に物足りない点はあるものの、マクロ的な観点ではトータルバランスに優れた車として高く評価出来ます。
割安感のある価格と相まって、アテンザはこのクラスでおススメの1台です。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
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そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
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当サイトのアテンザ値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がアテンザを限界値引きで購入しています。
今月のアテンザの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。