マツダ6(MAZDA6)のディーゼル車にするか、ガソリン車にするか、どちらを買おうかと迷う方もいるのではないでしょうか。
燃費が良くて力強く走行するディーゼル車にするか、それともディーゼルよりも安く買えるガソリン車にするか、それぞれの装備や燃料費などについてメリットやデメリットなどを比較してみました。
マツダ6 ディーゼルとガソリン車の外装の違い
マツダ6のディーゼル車とガソリン車で外装に違いがあるのか、同グレード(プロアクティブ)同士で見てみましょう。
マツダ6のフロントフェイスを見比べてみましたが、両車にこれと言った違いを見つけることはできませんでした。
続いてマツダ6のリアフェイスも見比べてみましたが、こちらも特に違いが判りませんでした。
が、リアゲートをよく見ると右下の「SKYACTIV(スカイアクティブ)」ロゴの末尾に「G(ガソリン車)」「D(ディーゼル車)」と表記されており、ここを見れば判別できるようになっています。
※画像はアテンザより。
また、ディーゼル車はベースグレード以外メーカーオプションで電動スライドガラスサンルーフが装備できるため、もしルーフに天窓が設けられていれば、確実にディーゼル車と言えます。
マツダ6 ディーゼルとガソリン車の内装の違い
インテリアに目を向けてみても同じグレード同士(※上の画像はプロアクティブ)で大きな違いはありません。
マツダ6 ディーゼルとガソリン車の売れ筋グレードは?
マツダ6の過去3か月以内の流通台数をオートオークションで独自調査したところ、ディーゼル車では「XD Lパッケージ」、ガソリン車では「25S Lパッケージ」がもっとも売れ筋となっていました。
ディーゼル車/ガソリン車とも価格に対して装備の充実した上級グレードが、好コスパとして選ばれたものと考えられます。
(※ガソリン車では更に最上級グレードの25T Sパッケージが設定されていますが、マツダ6にそこまでの走りを求めるユーザーは少ないようです)
マツダ6 ディーゼルの売れ筋は「XD Lパッケージ」
マツダ6のディーゼル車は全184台が流通していた内、113台が「XD Lパッケージ」で全体の61.4%を占めていました。
続く第2位は「XDプロアクティブ」の57台で、こちらは30.9%のシェアとなっています。
マツダ6 ガソリン車の売れ筋は「25S Lパッケージ」
一方、ガソリン車では「25S Lパッケージ」が全64台中30台で46.8%をシェアしていました。
次は僅差で23台の「20Sプロアクティブ」、全体の35.9%を占めています。
マツダ6 ディーゼルとガソリン車の維持費を比較
比較項目 | XD Lパッケージ(ディーゼル車) | 25S Lパッケージ(ガソリン車) |
---|---|---|
価格 | 3,979,800円 | 3,569,400円 |
価格差 | +410,400円 | |
自動車取得税 (新車購入時の税金) | 0円 | 89,200円 |
重量税 (新車購入時) | 0円 | 49,200円 |
購入時のエコカー減税を考慮した価格差 | +272,000円 | |
自動車税 (翌年分) | 11,000円 | 45,000円 |
平均実燃費 | 15.7km/L | 12.2km/L |
ガソリンタンク容量 | 62L | 62L |
ガソリンの種類 | 軽油 | レギュラー |
満タンで走れる距離 (5リッター残し) | 894.9km | 695.4km |
※実燃費は市街地や幹線道路、高速道路を含んだ平均の実燃費数値です。
ディーゼル・ガソリン車の価格差272,000円を燃費で埋めるにはどの位掛かる?
※リッター単価:軽油110円/レギュラーガソリン130円で計算
- ディーゼル車 15.7km/L
10000÷15.7≒636.9リッター
636.9×110円=70,059円 - ガソリン車 12.2km/L
10000÷12.2≒819.6リッター
819.6×130円=106,548円
マツダ6で10,000km走行すると、ディーゼル車の燃料代はガソリン車よりも36,489円安くなる計算です。
この金額でディーゼルとガソリン車の価格差272,000円の元を取るには、
272,000÷36,489≒7.45万kmの走行距離が必要となります。
通常、多くのユーザーが週末に買い物やドライブでマツダ6に乗る程度だと年間走行距離は1万キロ程度と言われているため、およそ7年半乗れば、ディーゼル車で元がとれることになります。
車検を3回通してちょっと乗ればペイできる計算ですが、例えば管理人のように5年程度で買い替えるスタイルだと難しいかも知れません。
ただ、長距離の通勤や業務などでより使用頻度が高い場合、年間2万キロ走行ならおよそ4年弱、年間3万キロ走行のヘビーユーザーならおよそ2年半でペイできるため、乗り方次第では車検1~2回で元が取れるでしょう。
より厳密なシミュレーションを見たい場合は、自分の必要なオプションを加えたトータルで計算しましょう。
マツダ6 ディーゼルとガソリン車の加速や静粛性、乗り心地の違いは?
乗り心地は同等、トルクフルな加速で運転が楽なのはディーゼル車
マツダ6の走行性能を実際に乗って比較すると、ディーゼル車の方が走りに余裕が感じられました。
ディーゼルエンジンらしい低速からの太いトルクで小回りが利き、市街地では快適なドライブを楽しめるでしょう。
ネーミングやエクステリアの欧州化傾向が話題となっているマツダ6ですが、走りにおいても欧州テイストな質感を実感できます。
アクセルにリニアに反応する気持ちの良い加速、静粛性はガソリン車
その一方、ガソリン車もアクセルワークに対してレスポンシブなパフォーマンスを示し、路面からの入力を巧みにいなしてフラットな乗り心地を実現しています。
ディーゼル車に対して車重の身軽さも手伝ってステアリングのキレもよく、マツダらしい人馬一体感をより味わえるでしょう。
エンジン&ロードノイズも大きく低減され、静粛性ではガソリン車に軍配が上がります。
それぞれ個性が光るディーゼルとガソリン車ですが、実際に乗ってみると自分自身とのフィーリングがわかるので、なるべく両方試乗させてもらうのがいいでしょう。
マツダ6 ディーゼルとガソリン車どちらが売れているか?販売の比率を公開
現行型マツダ6は、2019年8月の発売となります。
まだ販売データが不十分ながら、現時点でディーゼル車とガソリン車のどちらがより多く売れているか、販売比率の調査結果がこちらです。
- マツダ6 ディーゼル車 72.2%
- マツダ6 ガソリン車 27.8%
ディーゼル車の方が40%以上多く売れており、高い人気がうかがわれます。
マツダ6 ディーゼルとガソリン車、下取りが高いのはどっち?
マツダ6のディーゼル車とガソリン車では、どっちがより高く下取りできるのか、2019年8月時点の業者オークション相場から、3年落ち&5年落ちの下取り相場を比較しましょう(走行1万キロ/年前後で算出)。
比較項目 | XD Lパッケージ(ディーゼル車) | 25S Lパッケージ(ガソリン車) |
---|---|---|
3年後の下取り価格 | 207.5万円(54.9%) | 205.0万円(60.9%) |
5年後の下取り価格 | 144.9万円(40.4%) | 118.3万円(37.3%) |
※カッコ内は当時の新車価格に対しての残価率です
これを見ると、3年落ち時点ではガソリン車が優勢ですが、5年落ちになるとディーゼルに逆転されており、年式にしたがって値下がりの大きいことがわかります。
調査サンプルが少ないため一概には言えませんが、短期の売却ならガソリン車が、長期保有であればディーゼル車が有利となる可能性がうかがえます。
マツダ6 ディーゼルとガソリン車のメリットは?
マツダ6 ディーゼル車のメリットは?
- ガソリン車よりも燃費が良い
- 軽油の単価がガソリンよりも安く、支払い額が少ない
- 低速から大きなトルクを生かした加速が魅力的
- ナチュラルサウンドスムーザーの効果のためか、ディーゼルエンジンとしては静かで耳障りと感じない音質
- FF、4WD車ともに、6速マニュアルトランスミッションを選択できる数少ないモデル
マツダ6 ガソリン車のメリットは?
- ディーゼル車に比べると、およそ25万円価格が安い
- ガソリンエンジンらしい伸びやかな加速性能
- 2.5リットルガソリンエンジンは、滑らかに吹き上がり、力強く加速する。静粛性も高い
マツダ6 ディーゼルとガソリン車の欠点・弱点は?
マツダ6 ディーゼル車の欠点・弱点は?
- ガソリン車に比べると、約25万円価格が高い
- 加速性は低中速域で良いが、高速域では鈍くなる
- ターボラグのためか、アクセルを踏んだ時のレスポンスが良くない
- アイドリング中は、やはりディーゼルのカラカラ音が聞こえる
マツダ6 ガソリン車の欠点・弱点は?
- ディーゼルに比べて燃費が良くないので、燃料費がかかる
- 発進時にややもたつき感がある
- 2.0リットルエンジンではトルクが小さく、力不足を感じる。特に登坂時の加速性が鈍い。
- 4WD車が設定されていない
買うならマツダ6 ディーゼルとガソリン車どっち?
さて、ここまでマツダ6のディーゼル車とガソリン車についてそれぞれの違いやメリット・デメリットを紹介してきましたが、結局どっちを買えばいいのでしょうか。
あまり距離を乗らず、短期で買い替える傾向のユーザーには、ガソリン車が経済的にお得と言えます。
一方、車検3回は当たり前なじっくり乗るタイプのユーザーなら、ディーゼル車でも好燃費で十分に元がとれるでしょう。
走りについて言えば、快適さを求めるのであればディーゼル車、運転の楽しさを譲れないならガソリン車がそれぞれおすすめと言えます。
ちなみに、管理人は快適さよりも走りの歓びを追い求めたいタイプなので、もしマツダ6を買うならガソリン車を選びます。
とは言え、実際に乗ってみるとディーゼル車にも走りに個性や魅力があるし、ガソリン車も十分に快適なので、最初から理屈だけで決めつけず、実際にディーラーでどっちも試乗させてもらうのが理想です。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
何故かと言うと、再販するにしろオークションに流すにしろ、人件費や車両保管、整備等の経費がディーラーの場合非常に多く掛かってしまいます。
そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
反対に買取専門店なら、買取った中古車を在庫させずに、すぐにオークションに出す事が出来るので経費がディーラーより掛かりません。買取専門のため余計な経費は掛けないので、その分査定金額は高くなります。
この買取店の金額とディーラーの査定額を比較すると、平気で20万円以上安く見積もられる事があります。
ただ、自分の車の相場が分かっていないと、ディーラーの査定額が高いか安いかの判断が出来ません。
そこで、管理人が毎回利用するのが一括査定の「ナビクル車査定」です。わずかな入力時間ですぐに自分の車の買取金額が表示されます。
この時は、ディーラーで76万円で査定されたフィットシャトルが、上記のように最高96万円の買取金額が付きました。
そこでディーラーに「買取店で96万円の金額がついている」と伝えた所、95万円までディーラーの査定金額がアップしました。
ナビクル車査定の買取金額をディーラーに伝えただけで、なんと19万円もアップしたのです。とても簡単なので、ディーラーの下取り金額をアップさせるにはオススメの方法ですね。
ちなみに実際に買取店に査定してもらった所、最高で108万円の金額を付けた買取店があったので、そこに売却しました。
どちらに売るにしろ、ナビクル車査定はオススメできます。
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また、査定から売却契約まで電話のみで完結、来店も出張査定もないので本気の査定額が電話で分かります。
車の引き取りも全国無料で対応してくれます。
高年式車に加えて古い車や過走行の車が得意なので、他社でいい金額が付かなかったら試してみるといいでしょうね。
併せて読みたい
マツダ6の値引き交渉のノウハウはこちら
当サイト(クルマを買う!)のマツダ6値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がマツダ6を限界値引きで購入しています。
今月のマツダ6の値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。