今回は、トヨタ・アルファードの7人乗りと8人乗りをそれぞれ比較しながら紹介します。
2002年に初代が登場したアルファードは、Lサイズミニバンとして迫力あるエクステリアに、質感の高い高級感のある内装造りがセールスポイントです。
そんなアルファードの7人乗りと8人乗りそれぞれのメリット・デメリットを比較しながら、家族構成にあったおススメのアルファードを紹介します。
アルファードの7人乗りのシートアレンジ
アルファードの7人乗りには、助手席の快適性を最大限に追求した「助手席スーパーロングスライドシート」と、2列目シートに座るゲストのおもてなしを中心に、全体的な快適性を高めた「エグゼクティブラウンジシート」の2種類が設定されており、それぞれの特性に合ったシートアレンジが可能です。
助手席スーパーロングスライドシート
助手席前拡大モード
文字通り、助手席と2列目シートを目いっぱいスライドさせて、助手席前に足を投げ出せる広いスペースを確保するもので、この上ない贅沢感を楽しめるでしょう。
また、2列目シート右席とほぼ横並びになるので、子供の世話や助手席のゲストをもてなすなどの活用も考えられます。
エクストラロングラゲージモード
今度は反対に、助手席と2列目シートをめいっぱい前にスライドさせることで、後方に最大2,150mmの奥行きをもったラゲージ(荷積みスペース)が出現します。
画像のように自転車や大きな荷物を積んでもいいし、大人一人がゆうゆう横になれるので、フロアに分厚いマットを敷けばシートを倒す以上にフラットで快適な寝床も作れそうです。
ダブルトライアングルモード
隣同士のシートが互い違いになって、三角形(トライアングル)を二つつなげたような位置関係をつくっています。
これによって、2列目の右シートに座ったお母さんが助手席と2列目の左シートにそれぞれ座った子供の世話をするなども可能です。
大人3人リラックスモード
助手席と2列目シートをリクライニングさせて互いに距離をとることで、大人3人がリラックスしながら乗車できるスタイルです。
ホスト(運転手)1人に対してゲストが3人いるようなシーンでは、もってこいのシートアレンジと言えるでしょう。
エグゼクティブラウンジシート
リヤシートフルフラットモード
2列目と3列目のリヤシートを完全に倒したフルフラット状態だと、子供たちを寝かせたまま両親は運転を続けるといったスタイルも可能です。
フロント・セカンドフルフラットモード
今度は、完全に走行しないで乗車している全員が休む場合、フロントシートを倒すことでより広い面積がとれます。
車中泊などでは、こちらの方がより快適でしょう。
スーパーリラックスモード
リラックスキャプテンシートを搭載しているグレードでは、2列目シートを目いっぱい後ろへスライドさせて、ゲスト2人に最大のおもてなしスペースを提供します。
アームレストは簡素なものになりますが、こののびのびとした解放感は、また違った魅力です。
4人乗車+荷室モード
3列目シートを両側に跳ね上げて荷室を作ると、大型キャリーケースが2個余裕で入るため、お土産スペースをプラスアルファしても、4人で4~5泊くらいの旅行を楽しめそうです。
最大積載モード
今度は2列目シートを大人が座れるギリギリまで前へスライドさせることで、より荷物を積み込めます。
快適性は犠牲になりますが、どうしてもたくさん積み込みたい時にはこういう手段も覚えておくと役立つかも知れません。
アルファードの8人乗りのシートアレンジ
アルファードの8人乗りは乗員の最大化はもちろん、よりフラットなシートアレンジによる快適な居住性が追求されています。
リヤシートフルフラットモード
7人乗りと基本的な操作は同じですが、2列目シートのセンターアームレストが収納できるため、よりのびのびと休むことが可能です。
フロント・セカンドフルフラットモード
こちらは車中泊向けですが、やはり長時間身体を横にすることを考えると、よけいな凹凸がない分だけしっかりと疲れをとれそうです。
5人乗車+荷室モード
こちらも7人乗りと荷物の積載量は同じですが、乗員や荷物の量などにアレンジが可能です。
4人乗りであっても、横幅に融通が利く(アームレストに制限されない)ので、大柄な方でもより快適に乗れるでしょう。
最大積載モード
アルファードの8人乗りは2列目シートの座面をチップアップできるので、前へ限界までスライドさせて、3列目シートを跳ね上げることで最大2,025mmのラゲージスペースを確保。
画像のように自転車2台くらい積めるので、サイクリングや他にも色んな用途に活用できるでしょう。
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アルファードの7人乗りの小物入れ・収納スペース
アルファードの7人乗りには、エグゼクティブラウンジシート専用の小物入れや収納スペースが装備されています。
コンソールリヤエンドボックス
コンソールボックスの後面に上下収納スペース(エンドボックス)が設けられ、上段には350ml缶×1本、下段には500mlペットボトル×2本程度のものが収納できます。
表面にあしらわれたブラウンオリーブ・アッシュバール杢目調の加飾が、高級感を引き出してくれます。
カップホルダー
2列目シートのセンターアームレストには、専用カップホルダーがセットされており、飲み物をとるのにいちいち身体を曲げたりかがめたりさせない心遣いが嬉しいですね。
ファイルホルダー
2列目シートのセンターアームレスト外面にはA4サイズのファイルを差し込めるホルダーが備わっています。
ちょっと確認しておきたい案件の資料や、これから遊びにいく場所のパンフレットを眺めるなど、あれば何かと便利な工夫がされています。
携帯・スマホホルダー
2列目シート膝元には携帯電話やスマホの定位置を確保してあり、いつでも使えるように充電も可能となっています。
格納式テーブル
2列目シートのセンターアームレストからちょっとテーブルを出して、メモ書きやモノを置くのに重宝します。
走行中は不安定なので十分に注意しなくてはなりませんが、あるとないでは使い勝手が大きく違います。
アルファードの8人乗りの小物入れ・収納スペース
アルファードの8人乗りの大きな特徴である2列目シート。
最大乗車の時は格納し、7人乗りの時は出すことができるセンターアームレストには、カップホルダーが2つついています。
アルファードの7人乗りのメリット・満足点は?
上級グレードには「エグゼクティブパワーシート」を採用。
アルファードはミニバンながらも高級車というカテゴリに属しています。
そのため内装の豪華さと快適性にこだわっています。
上級グレードには、電動でリクライニング操作とオットマンの展開・収納が行える「エグゼクティブパワーシート」を採用しています。
シート地も触り心地を徹底したファブリックと上質な本革の2種類を用意し、本革仕様の方にはさらにAC100Vのアクセサリーコンセントも付属します。
また、最大500mmもの手動式前後スライドが可能で、美しい木目調とメッキ加飾がされたフタ付カップホルダーが用意されたアームレストも装備されています。
まるで飛行機のファーストクラスのような囲まれ感のある、ハイグレードなセカンドシートを採用しています。
なおこのシートは、ハイブリッド仕様車では「G Fパッケージ」「SR Cパッケージ」、そしてガソリン仕様車では「GF」「SA Cパッケージ」「S Cパッケージ」に標準装備されます。
超ロングスライドを備えた「リラックスキャプテンシート」を採用
アルファードは、通常グレードでもセカンドシートに強いこだわりを持っています。
通常グレードの「リラックスキャプテンシート」は、最大830mmの超ロングスライドが特徴的です。
セカンドシートを一度中央寄りに横へスライドさせた後に一番後端まで縦スライドさせると、あたかも飛行機のビジネスクラスのような脚を伸ばしてゆったり過ごせる車内空間が実現します。
またこれらの操作やサードシートの折りたたみも、シンプルなレバー操作で簡単に操作ができて、手動式オットマンやアームレストなども装備しています。
26インチの自転車が収納可能
サードシートを跳ね上げて、自転車の前輪をセカンドシートの中央に滑り込ませれば、セカンドシートに人が乗った状態で26インチのママチャリを積むことが出来ます。
26インチの自転車が詰めれば、様々なシーンで便利に活用できるでしょう。
8人乗りでもセカンドシートの前に自転車を横にして積むことも出来ますが、ペダルがセンターコンソールのパネルに干渉するなどして傷が付くリスクがあります。
また、セカンドシートに人が座った時に前方に自転車があると、何かの時に危険なので、自転車は後方に積めた方が良いでしょう。
アルファードの8人乗りのメリット・満足点は?
6:4分割式チップアップシート&かなり広いラゲッジスペース
8人乗りのアルファードには、6:4分割式の座面チップアップシートがセカンドシートに採用されています。
チップアップとはセカンドシートの座面を跳ね上げることが出来る機構です。
セカンドシートをチップアップして前方へ目いっぱいスライドさせた状態でサードシートを折りたためば、1列目より後方がすべてラゲッジルームとなり、室内長と室内高にゆとりがあるアルファードならではの、最長2,025mmもの広いラゲッジスペースが生まれます。
そのスペースは7人乗りよりもかなり広いです。
また最大720mmものロングスライドとワンタッチの簡単操作により、手軽に折りたためたり素早くサードシートへの乗降をアシストします。
2列目ベンチシートの使い勝手が良い
小さな子供が居れば、ベンチシートならオムツ替えが楽に出来ます。
隣に座って子供の世話もしやすいでしょう。
また停車時は、ベンチシートに横になって寝る事も出来ます。
友達と3人で乗る時は、横に並んで座る事が出来ます。
ベンチシートは何かと使い勝手が良い場面が多くあります。
緊急の時に8人乗れる事がメリット
普段8人で乗車する機会が無くても、何かの時に8人乗れると非常に重宝します。
友達家族で遊びに行って、片方の車が故障した時に利用できますし、子供の送り迎えの時に親が迎えに来れない友達を乗せて送る事も出来ます。
人それぞれ、様々なシーンがあると思いますが、そんな時に8人乗れれば重宝するでしょう。
アルファードの7人乗りの欠点・デメリットは?
セカンドシートの格納機構はいまひとつ
アルファードの7人乗りには、上級グレードに電動式リクライニング機構を設けた「エグゼクティブパワーシート」、そして下級グレードにもゆったりと快適に過ごせる「リラックスキャプテンシート」を採用しています。
セカンドシートを左右それぞれ独立させて、ストレスフリーな座り心地を提供してくれますが、弱点があります。
それは、セカンドシートを使用しないときは「格納」出来ない点です。
8人乗りであればチップアップ機構を用いて前面へスライドすれば後席へ容易にアクセスできますが、7人乗りはセカンドシートを前方へスライドするしか方法はなく、後席への乗り降りが若干苦しくなります。
ラゲッジスペースは8人乗りよりも狭い
7人乗りのサードシートを格納すると、ラゲッジスペースが登場するのは当然ですが、8人乗りのものと比べると狭くなってしまいます。
理由としては、先述したセカンドシートに格納する機構を持っていないため、8人乗りと比べてラゲッジスペースを広くすることが出来ないためです。
積載量を求めるのであれば、チップアップ機構でセカンドシートを格納できる8人乗りを選ぶとよいでしょう。
乗員が「5名」だと一人孤立する
アルファードは運転席・助手席の前席とセカンドシートにはそれぞれ2名乗車でき、サードシートは3名乗車が出来ます。
しかし「5名」乗車するとなると、一人がサードシートに乗車することになり、孤立してしまいます。
特に子供同士で乗る場合は、一人が寂しい思いをするかもしれません。
車内が広いアルファードですから、前席とサードシートとの距離も相当あり、コミュニケーションが取りづらい問題も出てきます。
セカンドシートに3名出来る8人乗りですと問題は解決しますが、7人乗りか8人乗りのどちらかを選ぶうえで、重要なポイントとなります。
アルファードの8人乗りの欠点・デメリットは?
「3.5L・8人乗り」の設定はなし
アルファードのもう一つの魅力として、高級セダン譲りのハイパワー3.5LのV型6気筒エンジンを搭載したグレードが設けられている点です。
通常の直列エンジンとは異なり、力強いパワーとミニバンとは思えぬほどの力強いパワーを実現し、快適でストレスフリーな乗り心地を提供してくれます。
しかしながら、グレード全てにおいて7人乗りのみの設定となっており、「3.5L・8人乗り」の選択は不可能となっています。
8人乗りは2.5Lガソリン車もしくはハイブリッド仕様車のみ選択できます。
アルファードの7人乗り・8人乗りの販売比率は?
アルファードの7人乗りと8人乗りでは、どっちがより多く売れているのでしょうか?
業者オークションでそれぞれの流通台数を調査したところ、以下の通りとなっていました。
- アルファード 7人乗り 2,251台 62.9%
- アルファード 8人乗り 1,324台 37.1%
せっかくのアルファードですから、ミニバンに求められる収容力や使い勝手も大事だけど、高級車ならではのゴージャス感を重視した7人乗りが多く選ばれ、比率的には8人乗りの約1.7倍多く売れています。
アルファードの家族構成別のおススメ乗車人員数は?
乳幼児がいる3~4人家族
チャイルドシートを要するお子様がいらっしゃるご家族には、7人乗りがおススメです。
超ロングスライドと豊富なシートアレンジにより、前席で運転しながら、真後ろのチャイルドシートに乗せたお子様とのコミュニケーションのしやすさに貢献します。
また8人乗りとは異なり、セカンドシートが左右席個別のため、チャイルドシートを装着したセカンドシートでありながらも、サードシートへのアクセスのしやすさも兼ね備えています。
ただ、セカンドシートがベンチタイプになる8人乗りも捨てがたいです。
オムツ替えや子供の隣で世話がしやすい事もあるので、ディーラー等で実車を見て試して判断した方が良いでしょう。
下の子が小学生以上の3~4人家族
自由気ままに遊んでいたいお年頃のお子様がいるご家族には、大人数乗せられる8人乗りを選ぶか7人乗りかで非常に迷うと思います。
7人乗りのアルファードでは、一部グレードのみですが前席から後席への移動が容易な「ウォークスルー」もあり、個別に隔てられたセカンドシートを持つので、当サイトは7人乗りをおススメします。
8人乗りの場合、ある程度育ったお子様ですと、体格もだいぶ育つ上に自分のテリトリーを確保したがる傾向があるので、8人乗りのセカンドシートだと窮屈さが出てしまう可能性があります。
子供と祖父母が居る5~6人家族
こちらのご家族の場合判断基準が曖昧ですので、使用目的と重要視している点を確認しながら慎重に選んだ方がよさそうです。
アルファードの大きなボディサイズを生かした、乗員全員が快適でゆったり過ごせる車内空間と乗り心地を求めるのであれば、7人乗りをおススメします。
そして一方、より多くの人たちを乗せたり荷物等を積み下ろす機会が多かったりといった、アルファード自慢の大容量なおかつ広いラゲッジスペースを重視しているのであれば、8人乗りの方をおススメします。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
何故かと言うと、再販するにしろオークションに流すにしろ、人件費や車両保管、整備等の経費がディーラーの場合非常に多く掛かってしまいます。
そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
反対に買取専門店なら、買取った中古車を在庫させずに、すぐにオークションに出す事が出来るので経費がディーラーより掛かりません。買取専門のため余計な経費は掛けないので、その分査定金額は高くなります。
この買取店の金額とディーラーの査定額を比較すると、平気で20万円以上安く見積もられる事があります。
ただ、自分の車の相場が分かっていないと、ディーラーの査定額が高いか安いかの判断が出来ません。
そこで、管理人が毎回利用するのが一括査定の「ナビクル車査定」です。わずかな入力時間ですぐに自分の車の買取金額が表示されます。
この時は、ディーラーで76万円で査定されたフィットシャトルが、上記のように最高96万円の買取金額が付きました。
そこでディーラーに「買取店で96万円の金額がついている」と伝えた所、95万円までディーラーの査定金額がアップしました。
ナビクル車査定の買取金額をディーラーに伝えただけで、なんと19万円もアップしたのです。とても簡単なので、ディーラーの下取り金額をアップさせるにはオススメの方法ですね。
ちなみに実際に買取店に査定してもらった所、最高で108万円の金額を付けた買取店があったので、そこに売却しました。
どちらに売るにしろ、ナビクル車査定はオススメできます。
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また、査定から売却契約まで電話のみで完結、来店も出張査定もないので本気の査定額が電話で分かります。
車の引き取りも全国無料で対応してくれます。
高年式車に加えて古い車や過走行の車が得意なので、他社でいい金額が付かなかったら試してみるといいでしょうね。
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