マイナーチェンジが入ると、プリウスの前期と後期でどんな違いが出るのでしょうか?
ここでは、4代目50型プリウスと3代目30型プリウス、2代目20型プリウスのそれぞれ前期と後期の違いや見分け方を、詳しすぎるくらいに徹底比較。
おすすめ中古車も紹介しているので、皆さんがプリウスを選ぶ参考になればと思います。
4代目プリウス(ZVW50型)のエクステリアデザイン・前期/後期の違いは?
50プリウス(4代目)
生産:2015年12月~販売中
マイナーチェンジ:2018年12月17日
型式:ZVW50型、ZVW51型、ZVW55型
※50はSグレード(FF)、51はA・Eグレード(FF)、55はE-Four(4WD)
50プリウス前期/後期のエクステリアデザイン(前面)
※上:50プリウス(前期)/下:50プリウス(後期)
50プリウスの前期/後期には、そのフロントフェイスにどんな個性があるでしょうか。
分かりやすい特徴として、ヘッドライトがカギ状だった前期型に比べて、後期型はシュッとストレートになったことで、より伸びやかでスマートな目元を演出しています。
他にもアッパーグリルにやや丸みを帯びた点や、前面に強調していた頬骨(フォグランプ回り)が引いたことで表情に落ち着きがもたらされ、それがアンダーグリルの開口拡大にもつながっています。
全体的にコンバッティ(挑戦的)からマイルドに変化した印象を受け、これを「大人になった」と言うか「刺激に欠ける」と言うか、好みが分かれそうです。
50プリウス前期/後期のエクステリアデザイン(後面)
※上:50プリウス(前期)/下:50プリウス(後期)
50プリウスのリアフェイスを前期/後期で見比べると、その最も大きな違いはテールレンズの形状。
キャラクターラインを継承して直角に落とし込むデザインの前期型に対して、リア中央へクランク状に収め込むデザインの後期型は、光源がそれぞれタテ・ヨコに伸びるイメージです。
こちらもやはり前面と同様、マイナーチェンジによってマイルドになった印象を受けます。
他にも、ナンバープレート回りをパッと見て「台形感があったら後期型」と覚えてもいいでしょう。
【50プリウス・前期/後期の見分け方】
フロント:ヘッドライトが真っすぐなら後期型です。
リア:テールレンズで見分けるのがいいでしょう。
4代目プリウス(ZVW50型)の内装・前期/後期の違いは?
50プリウス前期/後期の内装デザイン(インパネ回り)
※上:50プリウス(前期)/下:50プリウス(後期)
プリウス50のインパネ回りは、前期と後期でどのくらい変化が出ているでしょうか。
ぱっと見あまり変わっていないようですが、インパネやコンソールトレイなど各所にブラック加飾をあしらうことで、アドバンシブに洗練されたコクピットを演出しています。
なお、最廉価グレードの1.8Eはアームレストがなく、ドリンクホルダーのみとなっています。
50プリウス前期/後期の内装デザイン(車内空間)
※上:50プリウス(前期)/下:50プリウス(後期)
50プリウスの内装カラーはブラックとクールグレーの2色が設定され、グレードによって本革・合皮・上級ファブリック・ファブリックのシート表皮が用意されています。
この差別化によってプリウス車内の高級感を演出、ユーザーが上級グレードを選ぶことにも満足感を高めています。
4代目プリウス(ZVW50型)前期/後期の違い(デザインと内装以外)
他にも、50プリウスの後期型は主に以下の改良がなされています。
- トヨタの衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備
- 後退時に左右後方から接近する車両を検知してドライバーに注意喚起を行う「リヤクロストラフィックアラート」をオプション設定
- スマホ等のワイヤレス充電「おくだけ充電」の大型化、大型スマホにも対応可能に
- シート座面の蒸れを解消する「シートベンチレーション」をフロントシートに採用
3代目プリウス(ZVW30型)のエクステリアデザイン・前期/後期の違いは?
30プリウス(3代目)
生産:2009年5月~2015年12月
マイナーチェンジ:2011年11月29日
型式:ZVW30型(特別/標準共通でFFのみ)
30プリウス前期/後期のエクステリアデザイン(前面)
※上:30プリウス(前期)/下:30プリウス(後期)
30プリウスの前期/後期では、フロントフェイスにどのような違いが出ているでしょうか。
まず目を引くのが、フォグランプ周りのエアロ感。両端の反りが強まったフロントグリルや大きく開かれたアンダーグリルと相まって、スポーティなスタイルを主張しています。
他にも、15インチホイールキャップの意匠変更やディスチャージヘッドランプの新設定など、質感の向上が見て取れます。
30プリウス前期/後期のエクステリアデザイン(後面)
※上:30プリウス(前期)/下:30プリウス(後期)
30プリウスのリアフェイスは、前期と後期でどう変わったのでしょうか。
大きな違いとして、テールレンズのデザインに変更が加えられ、赤が外周を囲むデザインが、前期に比べて洗練された印象を受けます。
※後期30プリウスのテールレンズ
【30プリウス・前期/後期の見分け方】
フロント:フォグランプ回りの形状で見分けられます。
リア:テールレンズで見分けられます。
3代目プリウス(ZVW30型)の内装・前期/後期の違いは?
30プリウス前期/後期の内装デザイン(インパネ回り)
※上:30プリウス(前期)/下:30プリウス(後期)
30プリウスの内装、インパネ回りにおける前期/後期の違いを見比べてみましょう。
ステアリングホイールはじめスイッチ類の配置や形状には、前期/後期で大きな違いは見当たらず、色調も全体的に落ち着いた印象です。
それが却ってシフトノブ回りやステアリングスイッチベースの高輝度シルバー塗装を引き立て、コクピットに洗練された先進感を与えています。
また、センターコンソールのドリンクホルダーが前期はスライド式の蓋がついていたのに対して、後期はオープンタイプ(蓋なし)になっています。
その他に細かな違いとしては、システムインジケーター(液晶画面)の表示や、ハザードスイッチのカラー等が見られます。
30プリウス前期/後期の内装デザイン(車内空間)
※上:30プリウス(前期)/下:30プリウス(後期)
30プリウスの車内空間は、前期/後期でこんな違いが出ています。
ミディアムグレーの多かった前期30プリウスに比べて、後期30プリウスではブラックをベースに、グレードによってブルーやブラウン等のアクセントを設定。
これによって、車内空間に上品な高級感を演出、プリウスに乗る満足感をより引き立てています。
3代目プリウス(ZVW30型)前期/後期の違い(デザインと内装以外)
他にも、後期30プリウスは車両接近通報装置を全車に標準装備したり、ITS技術の活用で安全運転をサポートするDSSS内蔵のメーカーナビを設定したりなど、その安全性能が大きく高められました。
加えて一部グレードのフロントガラスにスーパーUVカットガラスを採用したり、吸音材の追加によって静粛性を高めたりなど、前期より快適性能も向上。
また、ボディ剛性の強化によって、乗り心地と操縦性・走行安定性を高めるなど、プリウスに乗る歓びも追求しています。
2代目プリウス(NHW20型)のエクステリアデザイン・前期/後期の違いは?
20プリウス(2代目)
生産:2003年9月~2009年5月
マイナーチェンジ:2005年11月1日
型式:NHW20型(特別/標準共通でFFのみ)
20プリウス前期/後期のエクステリアデザイン(前面)
※上:20プリウス(前期)/下:20プリウス(後期)
マイナーチェンジによって、20プリウスの前期と後期で、フロントフェイスにどんな違いが出ているのでしょうか。
見比べてみると、ヘッドランプを前期よりシャープに意匠変更したほか、マニュアルレベリング機能を追加。
他にも、フロントグリルにシルバーのラインをワンポイントに入れたり、フォグランプ回りのデザインを滑らかに仕上げ、先進的なスタイルを演出しています。
また、フロントフェンダーに「HYBRID(ハイブリッド)」エンブレムを追加、その高い環境性能をアピールしています。
20プリウス前期/後期のエクステリアデザイン(後面)
※上:20プリウス(前期)/下:20プリウス(後期)
20プリウスのリアフェイスを前期と後期で見比べてみると、その大きな違いはテールレンズの最上段に位置するブレーキランプにありました。
前期20プリウスではスモーク調レンズなのに対して、後期20プリウスではすべてクリアになっており、透き通った輝きが先進感を高めています。
【20プリウス・前期/後期の見分け方】
フロント:フロントグリルのシルバーラインで見分けられます。
リア:テールレンズの最上段(ブレーキランプ)で見分けられます。
2代目プリウス(NHW20型)の内装・前期/後期の違いは?
20プリウス前期/後期の内装デザイン(インパネ回り)
※上:20プリウス(前期)/下:20プリウス(後期)
20プリウスのインパネ回りは、前期と後期でどう違うのでしょうか。
後期のインテリアカラーには落ち着いたグレーとラグジュアリーなグレージュ(※)が設定され、コクピットを明るく開放的に演出しています。
(※)グレーとベージュの中間色で、柔らかなツヤと透明感が特徴です。
その他、外観上はステアリングホイールの形状やスイッチ類の配置などに大きな変化は見られませんが、高精細ワイドディスプレイなどを導入したHDDナビゲーションシステムが標準orオプション設定されています。
同ナビには渋滞予測・最適ルート案内サービス等の先進機能をもった「テレマクティクスサービス・G-BOOK ALPHA」に対応、より快適なドライブをサポートします。
20プリウス前期/後期の内装デザイン(車内空間)
※上:20プリウス(前期)/下:20プリウス(後期)
前期と後期で、20プリウスの車内空間を比べてみましょう。
モデルチェンジによって、インパネやドアトリムをソフトパッド化、表皮に本革とアルカンターラ(※スエード調人工皮革ブランド)を採用したシートなど、車内空間の快適性をより高めています。
2代目プリウス(NHW20型)前期/後期の違い(デザインと内装以外)
その他、後期20プリウスには補強による剛性向上やサスペンションチューニングの最適化によって操縦性・走行安定性を高めるなどの改良がなされています。
加えて、高遮音性ガラスや制振材・吸遮音材の最適化などによって、静粛性も更に向上しています。
また、駐車時のステアリングを支援するインテリジェントパーキングアシストに駐車区画線の自動認識機能を追加、更なる使い勝手の向上を実現しています。
2代目20プリウス(NHW20型)の中古車を買うなら、前期/後期どれがおすすめ?
20プリウス(前期)の中古車相場
20プリウス(前期)の中古車相場 | 25万~80万円 |
中心価格帯 | 25万~35万円 |
最安価格帯 | 25万~35万円 |
最高価格帯 | 60万~80万円 |
※生産:2003年9月~2005年11月
20プリウス(後期)の中古車相場
20プリウス(後期)の中古車相場 | 30万~115万円 |
中心価格帯 | 50万~60万円 |
最安価格帯 | 30万~40万円 |
最高価格帯 | 105万~115万円 |
※生産:2005年11月~2009年5月
20プリウスのおすすめ中古車はコレ!
コスト重視で乗りたいなら、20プリウスの前期がおすすめ!
プリウスに乗りたい!極限まで安く!……という方には、前期20プリウスの中古車がおすすめです。
走行距離が10万~15万キロで良ければ、25万~35万円から修復歴なしの前期20プリウスが手に入ります。
(※もっと安い初代10プリウスは?という声もありましたが、もうほとんど市場に出回っていない上、20プリウスとの価格差もほとんどないため、おすすめできません)
この価格帯は最も中古車流通量が多く、20プリウスの選択肢も豊富ですが、走行距離10万キロ以下などより良い条件の20プリウスを探すなら、予算枠を50万円程度まで拡大すると楽になります。
より新しく、カッコいい後期プリウスも欲しくなりますが、これだけコストが安くなるなら、前期20プリウスを検討する価値は充分でしょう。
コストパフォーマンスを重視するなら、20プリウスの後期がおすすめ!
30プリウスには手が届かないけど、前期より装備の充実しているプリウスに乗りたい!……そんな方には、後期20プリウスがおすすめです。
前期20プリウスに5万円から上乗せすれば、走行距離などほぼ同じ状態で、かつパーキングアシストや渋滞予測案内ナビなど、便利機能が揃った後期型20プリウスが手に入ります。
また、中心価格帯である50万~60万円まで出せれば、流通台数=選択肢がグンと増えて、走行距離5万キロ前後の良質な20プリウスも出て来るので、狙い目となっています。
後期20プリウスはエクステリアもカッコいいので、30プリウスに引けを取らない満足感が得られるでしょう。
3代目30プリウス(ZVW30型)の中古車を買うなら、前期/後期どれがおすすめ?
30プリウス(前期)の中古車相場
30プリウス(前期)の中古車相場 | 50万~230万円 |
中心価格帯 | 70万~120万円 |
最安価格帯 | 50万~70万円 |
最高価格帯 | 200万~230万円 |
※生産:2009年5月~2011年11月
30プリウス(後期)の中古車相場
30プリウス(後期)の中古車相場 | 70万~270万円 |
中心価格帯 | 120万~160万円 |
最安価格帯 | 70万~90万円 |
最高価格帯 | 230万~270万円 |
※生産:2011年11月~2015年12月
30プリウスのおすすめ中古車はコレ!
50万~70万円から、30プリウスが手に入る!
予算が70万~120万円まで用意できるなら、より新しい前期30プリウスがおすすめです。
これより安い50万~70万円でも前期30プリウスは出回っていますが、より選択肢が豊富かつ好条件な中心価格帯(70万~120万円)で探した方が楽チン&安全です。
先ほど紹介した前期30プリウスの充実装備やカッコいい内外装は、後期20プリウス(中心価格帯50万~60万円)との差額10万~70万円を埋めて余りある満足感が得られるでしょう。
新車より100万円以上お得に乗るなら、30プリウス後期がおすすめ!
また、70万~120万円の予算が用意できるなら、後期30プリウスにも手が届きます。
とは言え、この価格帯だと選択肢が少ない上に走行距離など条件もよくないため、もう少しだけ頑張って中心価格帯の120万~160万円まで出したいところです。
この価格帯なら選択肢もたくさんありますし、その中から走行距離3万~5万キロ以下など、より良い後期30プリウスを探し出しましょう。
プリウスの新車価格が約290万円(※Sツーリングセレクション:オプション、諸費用、値引き込み)ですから、約130万~170万円もお得になります。
4代目50プリウス(ZVW50型)の中古車を買うなら、前期/後期どれがおすすめ?
50プリウス(前期)の中古車相場
50プリウス(前期)の中古車相場 | 160万~360万円 |
中心価格帯 | 210万~260万円 |
最安価格帯 | 160万~180万円 |
最高価格帯 | 340万~360万円 |
※生産:2015年12月~2018年12月
50プリウス(後期)の中古車相場
50プリウス(後期)の中古車相場 | 万~万円 |
中心価格帯 | 万~万円 |
最安価格帯 | 万~万円 |
最高価格帯 | 万~万円 |
※生産:2018年12月~販売中(流通次第、掲載します)
50プリウスのおすすめ中古車はコレ!
160万円台から、新車より50万円以上も安く現行型50プリウスが手に入る!
160~180万円ほどの予算を用意できるなら、現行モデルの50プリウスを購入できます。
2018年12月にマイナーチェンジが入り、旧モデルとなった前期型50プリウスは今後より値下がりしていくため、もう少し待ってもいいのですが、現時点でも新車より50万円以上も安く購入できる点は大きな魅力と言えるでしょう。
ここまでマイナーチェンジによる前期/後期の違いを見比べても気にならない方には、おすすめの選択肢となります。
おすすめ中古車検索
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数ある中古車の中から探せば、低走行で程度の良い中古車が、新車と比べて数十万円も安く買える事は珍しくありません。
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中古車からの値引きを成功させるためにしたい事
プリウスの中古車を安く買うために、一番値引きに効くのが、下取り車を高く売る事です。
ディーラーや中古車販売店へそのまま下取りに出す事は、実は一番損をしている可能性があります。
下取り車は決まった買取金額が無いので、複数の買取店に査定してもらい、査定金額を競ってもらわないと高く売れません。
複数の買取店と連絡を取って、査定のアポを取るのはかなりの手間ですが、下記の一括査定サービスなら簡単に出来てしまいます。
そのまま下取りに出すより、10万~30万円以上高くなることも珍しい事ではありません。いくらで売れるのか、まずは調べてみても良いでしょうね。
新車プリウスの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイトのプリウス値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人が新車のプリウスを限界値引きで購入する事に成功しています。
今月のプリウスの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。