一般的な軽スーパートールワゴンよりも更に背の高いボディを採用し、軽自動車トップレベルの広大な室内空間や、様々なレジャーシーンへの対応を実現した「ダイハツ・ウェイク」の欠点といいところを、徹底的に評価します!
エンジンはNAとターボが用意され、駆動方式はFFの他に4WDも設定されています。
また、安全装備面では、エントリーグレードを除く全車に先進安全運転支援システム「スマートアシストⅢ」が標準装備されます。
ウェイクを評価!欠点、デメリットはあるか?
ウェイクのエクステリアの欠点は?
全幅に制約のある軽自動車規格の枠内で全高をかなり高く設定したため、どうしても外観的に直進安定性やカーブのコーナリングに不安定感が感じられてしまいます。
また、四角い箱のようなボディ形状なので、空気抵抗の面でも不利です。
ウェイクのインテリアの欠点は?
インパネ回りなど
センターメーター方式を採用していますが、この方式はメーターを確認する際に視線の移動量が大きくなるのが欠点です。
同じくセンターメーター方式を採用する「スズキ・ワゴンR」のように、ヘッドアップディスプレイが用意されていれば欠点をカバーできるのですが、ウェイクには設定がありません。
また、オプションのカーナビの取り付け位置が低く、視認性に劣るのもセンターメーター方式の問題点です。
前席&後席
後席はシートアレンジを優先しているため、形状が平板で座面のクッションも薄いので、座り心地やサポート性が良くありません。
また、後席にはリクライング機能もありますが、倒せる角度が限られているので、いまひとつ寛ぎ感が得られません。
収納&荷室スペース
後席の収納は、決して豊富ではありません。
荷室に関しては、5:5分割可倒式リアシートを前に倒して「フラットラゲージモード」にした時や、更にフロントシートの背もたれを倒して「フルフラットモード」にした時に、モードの名前とは裏腹にフロアが完全にフラットにはなりません。
そのため、荷室の使い勝手や、車中泊をする際の寝心地がいまひとつです。
また、リアシートを格納する手間が面倒なのも、ウェイクの欠点と言えます。
ウェイクのパワートレインの欠点は?
NAエンジン搭載車の場合、車両重量が1トン前後もあるボディに対して力不足は明かです。
街中では大きな支障は無いとしても、高速道路や山道を使ってレジャーに出掛ける場合は、ストレスが避けられません。
ウェイクの走行性能の欠点は?
全高が1.8mを超える背高ボディだけに、さすがにコーナリングは得意項目とは言えません。
また、コーナリング時のロールを抑えるためにサスペンションが硬めにセッティングされているので、乗り心地がゴツゴツとして快適性に欠けるのもウェイクの欠点です。
そして、ボディ側面の面積が大きい上に平板な形状なので、高速走行時に横風を受けると進路を乱されてしまいます。
ウェイクの装備面の欠点は?
最適なドライビングポジションを得るのに欠かせないチルトステアリングやシートリフターは、どのグレードにも標準装備されません。
この機能を望む場合、「ドライビングサポートパック」というパッケージオプションを付ける必要があるのは、問題です。
ウェイクの安全性能の欠点は?
後席の乗員を側面衝突から守るSRSカーテンシールドエアバッグは、どのグレードにも装備されないばかりか、オプション設定すらありません。
同装備が全車に標準装備またはオプション設定される、「ホンダ・N-BOX」を見習うべきでしょう。
また、衝突安全性もあまり高い方ではなく、JNCAPの自動車アセスメントでは208点満点中の159.2点に留まります。(N-BOXは184.1点を獲得)
ウェイクのグレード体系・価格面での欠点は?
価格は136万800円~184万1,400円で、軽自動車としては高価な部類です。
荷物を沢山積む機会が無い人にとっては、単に割高なだけの車に映ることでしょう。
ウェイクを評価!いいところは?
ウェイクのエクステリアのいいところは?
デザインに変な小細工が無く機能的で、「道具感」に溢れているのはウェイクのいいところです。
また、「タント」などと事なり、厳ついフロントマスクのカスタム系を設定しなかったのもダイハツの見識でしょう。
ウェイクのインテリアのいいところは?
インパネ回りなど
インパネラインが低く、センターメーター部分の盛り上がりも小さいので、前方視界が優れています。
前席&後席
前席の居心地は、ヘッドクリアランスの大きさや広大なガラスエリアのお陰で、軽自動車とは思えない程の広々感があります。
一方、後席はヘッドクリアランスの大きさのみならず、左右分割ロングスライド機構を活用すれば、レッグスペースも余裕タップリです。
また、全てのシート表皮に撥水加工が施されているので、濡れた荷物も気にせずに積めるのもウェイクのいいところです。
収納&荷室スペース
前席の収納スペースは、かなり豊富に用意されています。
特に、助手席側の大型インパネトレイや、助手席アンダーボックス、運転席側のインパネアッパーボックスなどは重宝しそうです。
荷室スペースの点では、「ロングラゲージモード」にした時は広大で、標準的な大きさの自転車を立てたまま積む事も可能です。
ウェイクのパワートレインのいいところは?
ターボエンジン車の場合は、リッターカー並みのスペックを持っているので、実用上十分なパフォーマンスを発揮します。
NAエンジン車と比べ静粛性も優れているので、本命はこちらです。
ウェイクの走行性能のいいところは?
重心位置はタントと比べてもそれ程高くなっていないので、コーナリング時のグラっと来るロール感は抑えられています。
操縦安定性にも変な癖は無いので、山道を走っても破綻はありません。
ウェイクの装備面のいいところは?
エントリーグレードの「D」「D SAⅢ」以外に付く格納式リヤドアサンシェードは、乗員を日差しから守ってくれる嬉しい装備です。
ウェイクの安全性能のいいところは?
ペダルの踏み間違えによる暴走事故を防ぐ「誤発進抑制制御機能」が前方だけでなく後方にも備わるのは、軽自動車ではウェイクを含むダイハツ車だけです。
後退時にペダルを踏み間違えるミスも起こり得るので、大きなアドバンテージになります。
また、前席の乗員を側面衝突から守るSRSサイドエアバッグが全車に標準装備される点は、評価出来ます。
ウェイクのグレード体系・価格面でのいいところは?
遊びの道具を積むのに重宝するフック類や固定ベルトを装備した「Gターボ レジャーエディション SAⅢ」は、ユニークな存在です。
ウェイクの総合評価
エクステリアは、見た目の不安定感は拭えないものの、デザインそのものは機能美があって好感が持てます。
一方インテリアは、センターメーター方式の採用に賛否が分かれそうです。
室内スペースや荷室スペースは申し分のない広さがありますが、後席の座り心地が良くない点や、荷室が完全にフラットにならない点は残念です。
パワートレインは、NAエンジンは明かに力不足なので、ターボが本命です。
ただ、ターボ車の場合も動力性能はN-BOXのターボ車には劣ります。
走行性能は、背の高いディメションの割には操縦安定性が無難にまとめられている点は、評価出来ます。
一方で、乗り心地は軽自動車の平均を下回っています。
装備面では、チルトステアリングなどが標準装備されない点が気になりますが、それ以外は特に問題はありません。
安全性能は、軽自動車として平均的なレベルでしょう。
ウェイクを総合的に評価すると、気になる点は幾つかあるものの、とにかく遊びの道具を沢山積んでアウトドアを楽しみたい人にとっては、軽自動車の中では一番適している車種と言えるので、購入を検討する価値があります。
ただ、走行性能や快適性、安全性を重視するなら、ホンダ・N-BOXの方がベターです。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
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何故かと言うと、再販するにしろオークションに流すにしろ、人件費や車両保管、整備等の経費がディーラーの場合非常に多く掛かってしまいます。
そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
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今月のウェイクの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。