2016年11月9日、トヨタの新型コンパクトカー「タンク」が発売されました。
2016年で販売終了となった「bB」や「ラクティス」の後継モデルと言われており【1LD-CAR(ワン・エル・ディー・カー)】をコンセプトに、広々とくつろげる車内空間と走行性能を併せ持った作りになっています。
軽自動車では物足りない方をメインターゲットとして、ミニバンのコンパクトカー版として充実装備・快適空間・余裕の走りに力を注いだ新タイプのトール2BOXです。
タンクの購入を検討されているユーザーの疑問にお応えすべく、装備・燃費・総支払額、リセールバリューをグレード毎に比較し解りやすく解説していきます。
グレード選びの参考に使用して下さい。
タンクの一番価格の安いグレードは?
※タンク 出典toyota.jp
タンク1.0X 1,490,500円
タンクの中で一番安いグレードは、1.0Xです。
一つ上のグレード1.0Gと比べて225,500円安い設定です。
この1.0Xを最低限のオプションで購入すれば、新車で一番安くタンクを買う事が出来ます。
ではいくらで買えるのかシミュレーションしてみましょう。
購入グレード | タンク1.0X 2WD |
車両本体価格 | 1,490,500円 |
装着オプション | なし |
オプション金額 | 0円 |
諸費用・税金 | 148,087円 |
▲130,000円 | |
支払総額 | 1,508,587円 |
※エコカー減税分を含みます。
オプションは一切無し、フロアマット、ナビも付けずに車両からの目標値引きを達成したと仮定して、総支払額は150万円となりました。
フロアマットはディーラー購入よりもネット通販の方が、値段が安く種類も豊富に取り揃えています。
ナビもディーラーで取り付けしてもいいですが、カー用品店の方が安い事が多いです。
最上位グレードカスタムG-Tと比較すると、約51万円価格差があります。最上位グレードと比較すると、リーズナブルな価格でタンクに乗ることが出来ます。
タンク1.0Xの価格は安いが省かれる装備も大きい
価格の安いタンク1.0Xですが、その分省かれる装備があります。
エアコン操作パネル(インテリアパネル)液晶&簡素化
※タンク 出典toyota.jp
1.0X以外のグレードは液晶+ボタン操作のパネルですが、1.0Xでは液晶が無く操作もツマミ式の操作となります。
むしろ操作よりもインテリアパネルの違いで、車内の印象が安っぽく見えてしまいます。
常に視界に入る部分ですし、予算に余裕があれば一考してみるのも良いでしょう。
両側パワースライドドア
※タンク 出典toyota.jp
1.0X以外のグレードでは両側パワースライドドアですが、1.0Xでは助手席側のみパワースライドドアになります。
利便性で言えば片側だと劣りますが、特に不便に感じないのなら、予算を控えたい方は1.0Xの選択で良いでしょう。
売却時の査定アップにもつながりますし、予算に余裕があれば欲しい装備の1つですね。
クルーズコントロール
※タンク 出典toyota.jp
速度設定をする事で、自動で一定の速度を保ち走行できる機能です。
1.0X以外の全グレードにはクルーズコントロールが採用されていますが1.0Xにはありません。
クルーズコントロール自体は便利な装備ですが、街乗りメインで高速道路の利用が少ないユーザーなら無くて不便を感じる場面も少ないでしょう。
タンクの一番価格が高いグレードは?
※タンク 出典toyota.jp
タンクカスタムG-T 2,002,000円
タンクの中で一番価格の高いグレードは、カスタムG-Tです。
では実際の値引きも含めて、カスタムG-Tがいくらで買えるのか?一般的なオプションも含めてシミュレーションしてみましょう。
購入グレード | タンクカスタムG-T |
車両本体価格 | 2,002,000円 |
メーカーオプション | インペリアルゴールドクリスタルメタリック |
メーカーオプション価格 | 32,400円 |
ディーラーオプション | T-Connectナビ、ETCビルトインタイプ、ドライブレコーダー、バックガイドモニター、サイドバイザー、フロアマット |
ディーラーオプション金額 | 198,720円 |
諸費用・税金 | 153,087円 |
車両値引き | ▲130,000円 |
オプション値引き(20%) | ▲39,744円 |
支払総額 | 2,216,463円 |
先ほどシミュレーションした、最安値で購入した場合のタンク1.0X 2WDの総支払額と比べると、70万円ほど高くなりました。
グレード選びの際にはまず、ターボ搭載の有無を決めてからグレードを絞るとより選びやすくなります。
ターボ搭載車なら、G-T/カスタムG-Tの2択となり、ターボ非搭載車ならX/G/カスタムGの3択になります。
ターボ車は2グレード共に価格設定が高いため、あらゆる場面で余裕ある走りが出来るのは魅力ですが、予算を極力抑えたい方はノンターボを選択すると良いでしょう。
タンクカスタムG-Tで人気の装備は?
1つ下のG-Tとの差額は165,000円です。
カスタムG-Tの方が約16.5万円高いですが、その分装備が充実しています。
LEDヘッドランプ(カスタムG共通)
※タンク 出典toyota.jp
G-Tではヘッドランプがハロゲンですが、カスタムG-TではLEDヘッドランプになっています。
LEDヘッドランプは明るく・長寿命と利点が多くあります。
売却時にも若干ですが加点となり、プラス査定になります。
本革巻きステアリング(カスタムG共通)
※タンク 出典toyota.jp
G-Tではウレタン製ステアリングですが、カスタムG-Tでは本革巻きの仕様になっています。
手に直接触れる部分で尚且つ常に視界にも入り、運転時のフィーリングや室内の雰囲気もグッと引き締められます。
LEDフロントフォグランプ&イルミネーションランプ(カスタムG共通)
※タンク 出典toyota.jp
G-Tでは設定がありませんが、カスタムG-Tには標準装備されています。
フロントマスクの印象がより引き締まったイメージを持たせると共に、夜中の走行でも明るく見通しの良い視界の確保が可能です。
タンクの燃費が一番良いグレードは?
※タンク 出典toyota.jp
タンクX/G/カスタムG 2WD 24.6km/L
タンクの一番燃費の良いグレードは、X/G/カスタムGです。
ノンターボのFF車全グレード共通でカタログ燃費は24.6km/Lとなっています。
タンクノンターボ車の気になる実際の燃費は、平均実燃費で15.4km/Lとなっています。
高速道路での実燃費は17.8km/L、流れの良い一般道路では、15.5km/Lとなっています。
メーカー発表のカタログ燃費よりも約9km/L落ちます。
カタログ燃費と比較すると、ユーザーの期待値には届いていないようです。せめて平均で17km/L以上出て欲しいのが、ユーザーの要望ではないでしょうか。
タンクX/G/カスタムG 2WDはガソリン満タンで何キロ走る?
タンクノンターボ車のガソリンタンク容量は36Lです。
取説では残量が約5.4Lで残量警告灯が点灯するので、ガソリン残量5.4Lまで走行したと仮定します。
すると、
36-5.4=30.6L
30.6L×実燃費15.4km/L=471.24km
タンクノンターボ車はガソリン満タンでおよそ471km走る計算になります。
高速道路なら17.8km/L近くまで実燃費が上がるので、山陽道を使い無給油で大阪~小倉へ移動できる計算になります。
実際にはエンプティマークが出るまで高速道路を走行するのはガス欠が怖いので、早めの給油が必要になります。
タンクの一番燃費が悪いグレードは?
タンクG-T/カスタムG-T 28.1km/L
タンクの中で一番燃費の悪いグレードは、ターボ車です。
やはり、ノンターボ車とくらべるとターボ車は燃費が落ちてしまいます。
タンクG-T/カスタムG-Tのガソリン満タンで走れる走行距離は?
タンクのターボ車の平均実燃費は、14.1km/Lです。
ガソリンタンクの容量は36Lなので、タンク内容量5.4Lまで走行すると、
36L-5.4L=30.6L
30.6L×実燃費14.1km/L=431.46km/L
タンクターボ車はガソリン満タンでおよそ431km/L走る計算になります。
無給油で大阪~静岡まで行ける計算になります。
自動ブレーキのあるグレードは?
※タンク 出典toyota.jp
タンクには、自動ブレーキを含んだスマートアシストⅡと言う衝突回避支援システムが、以下のグレードで用意されています。
カスタムG-T
カスタムG”S”
G-T
G”S”
X”S”
X/G/カスタムGにはスマートアシストⅡは装備されていません。
両側電動スライドドアが標準装備のグレードは?
※タンク 出典toyota.jp
両側スライドドアが標準装備されているグレードは、X/X”S”以外の全グレードです。
予算に余裕があれば両側スライドドアが装着されたグレードがオススメです。
利便性も良く、売却時のプラス査定も見込めます。
タンクのスポーツ/エアロタイプのグレードは?
※タンク 出典toyota.jp
フロントグリルやリアガーニッシュにメッキを施し、フロントスポイラーなどが標準装備されている「カスタムG/G-T」のラインナップがあります。
カスタムよりも違ったエアロをつけたい、他人との差別化を図りたい、という方にはモデリスタのエアロがオススメです。
小型車は外装からも安っぽく見えがちですが、モデリスタエアロでは大型メッキ調加飾でラグジュアリーに演出し、高級感を与えるデザインとなっています。
さらに、全体的にスポーティーなエアロラインとなっており、ラグジュアリーでありながらスポーティー感があります。
スポーティー路線で仕上げたい方には、モデリスタの大型リアスポイラーなどを付け加えると、よりスポーティー感が増します。
モデリスタエアロは人気が高く、売却時にもプラス査定になりますので、フロント+サイド+リアのフルキットで付ける事をオススメします。
ちなみに、フロントスポイラーはLED付きと、LED無しの2種類があります。
モデリスタフルキットの値段は塗装・工賃込みで139,320円(LED付き)、108,000円(LED無し)となっています。
※タンク 出典toyota.jp
タンクのエコカー減税額が一番多いグレードは?
タンクの中で一番エコカー減税額が多いのは、タンクカスタムG”S”です。
- 自動車重量税 11,300円
- 自動車取得税 24,600円
- 自動車グリーン税制(登録翌年度) 14,500円
エコカー減税合計53,400円
カスタムG”S”で約53,400円が減税されます。
減税は値引きとは関係ないので、しっかりとタンクの値引き相場まで値引きしてもらいましょう。
タンクの売れ筋グレードは?
※タンク 出典toyota.jp
タンク G S 1,684,800円
タンクカスタム G S 1,836,000円
タンクの売れ筋グレードは「1.0G”S”」「1.0カスタムG”S”」です。
ノンターボ車の中級グレード・最上級グレードに、安全装備「スマートアシストⅡ」が標準装備されているグレードが売れています。
両側パワースライドドアが人気ではありますが、予算的に抑えるならX”S”を検討するのも良いでしょう。
パワースライドドアが助手席側のみとなり、装備も最低限など一考する必要があります。
購入グレード | タンク1.0G S |
車両本体価格 | 1,684,800円 |
メーカーオプション | インペリアルゴールドクリスタルメタリック |
メーカーオプション価格 | 32,400円 |
ディーラーオプション | T-Connectナビ、バックガイドモニター、ドライブレコーダー、ETC2.0ユニット |
ディーラーオプション金額 | 271,080円 |
諸費用・税金 | 151,787円 |
車両値引き | ▲130,000円 |
オプション値引き(20%) | ▲54,216円 |
支払総額 | 1,955,851円 |
※車両値引きは最新の値引きをご確認ください。
購入グレード | タンク1.0カスタムG S |
車両本体価格 | 1,836,000円 |
メーカーオプション | インペリアルゴールドクリスタルメタリック |
メーカーオプション価格 | 32,400円 |
ディーラーオプション | T-Connectナビ、バックガイドモニター、ドライブレコーダー、ETC2.0ユニット |
ディーラーオプション金額 | 271,080円 |
諸費用・税金 | 151,787円 |
車両値引き | ▲130,000円 |
オプション値引き(20%) | ▲54,216円 |
支払総額 | 2,107,051円 |
※車両値引きは最新の値引きをご確認ください。
選択するオプションによって総額は変わりますが、上記の仕様でタンクの人気グレード2車種の総支払額はG”S”約195万円、カスタムG”S”約210万円となりました。
買取相場から見るタンクのおすすめグレードは?
グレードによって、数年後のタンクの買取相場は変わります。
タンクはまだ出たばかりの車種なので、中古車相場が形成されていません。
ここでは、タンクの前身モデルと言われるトヨタbBの5年落ちの買取相場から、タンクのリセールバリューを予測してみたいと思います。
新車から5年落ちのbBのリセールバリューは?
新車登録から5年経過後のbBの各グレードのリセールバリューです。
グレード名 | 買取相場 | 新車時価格 | 5年後のリセールバリュー |
1.3S | 54万円 | 138万円 | 39.1% |
1.3S エアロ-Gパッケージ | 81万円 | 165万円 | 49.0% |
1.3S エアロパッケージ | 76万円 | 157万円 | 48.4% |
1.3S 煌 | 98万円 | 162.5万円 | 60.3% |
1.3Z(4WD) | 90万円 | 162.2万円 | 55.0% |
1.3Z エアロパッケージ(4WD) | 114万円 | 181.2万円 | 62.9% |
1.5Z | 73万円 | 147.5万円 | 49.4% |
1.5Z エアロ-Gパッケージ | 94万円 | 178万円 | 52.8% |
1.5Z 煌 | 95万円 | 172万円 | 55.2% |
新車から5年経過時のbBのリセールバリューです。
エアロモデルである、1.3S煌のリセールが一番高いですね。タンクで言えば「カスタムG」辺りでしょうか。
傾向としては、同グレードであれば4WDの方がリセールが高いです。この傾向はタンクにも当てはまるでしょう。
1.5の方は、1.3よりも高いグレードもあれば安いグレードもあります。タンクに置き換えると、ターボのカスタムが1.5Z煌か1.5Zエアロ-Gパッケージに当てはまって、1.5Zは標準ボディのターボである「1.0 G-T」に当てはまるでしょう。
リセールバリューから見るタンクのおすすめグレードは?
新車から5年経過した、タンクの前身モデルであるbBのリセールバリューを参考におすすめグレードを出すなら、「タンクカスタム G "S"」です。
ターボよりも価格が安く、カスタム系なので専用エアロやグリルから見た目のインパクトが高いので、中古車市場で人気になるでしょう。
エアロモデルは標準ボディよりも値落ちが穏やかなので、後々リセールが残りやすいでしょう。
4WDは需要がある中、中古車の玉数は少ないのでリセールが良くなります。わざわざ4WDを選ぶ必要はありませんが、必要な地域なら4WDを選んでおけば大きな損はありません。
リセールバリューで得するおすすめのカラー&装備は?
タンクを売却するときに高く売れるボディカラーは、パールホワイト.IIIとブラックマイカメタリックです。
やはりパールとブラックが中古車市場で高い人気なので、タンクを売却するときもプラス査定になります。
他の色と比べて、10~20万円ほど高く売れるでしょう。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
何故かと言うと、再販するにしろオークションに流すにしろ、人件費や車両保管、整備等の経費がディーラーの場合非常に多く掛かってしまいます。
そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
反対に買取専門店なら、買取った中古車を在庫させずに、すぐにオークションに出す事が出来るので経費がディーラーより掛かりません。買取専門のため余計な経費は掛けないので、その分査定金額は高くなります。
この買取店の金額とディーラーの査定額を比較すると、平気で20万円以上安く見積もられる事があります。
ただ、自分の車の相場が分かっていないと、ディーラーの査定額が高いか安いかの判断が出来ません。
そこで、管理人が毎回利用するのが一括査定の「ナビクル車査定」です。わずかな入力時間ですぐに自分の車の買取金額が表示されます。
この時は、ディーラーで76万円で査定されたフィットシャトルが、上記のように最高96万円の買取金額が付きました。
そこでディーラーに「買取店で96万円の金額がついている」と伝えた所、95万円までディーラーの査定金額がアップしました。
ナビクル車査定の買取金額をディーラーに伝えただけで、なんと19万円もアップしたのです。とても簡単なので、ディーラーの下取り金額をアップさせるにはオススメの方法ですね。
ちなみに実際に買取店に査定してもらった所、最高で108万円の金額を付けた買取店があったので、そこに売却しました。
どちらに売るにしろ、ナビクル車査定はオススメできます。
カーネクストの無料査定はこちら
また、査定から売却契約まで電話のみで完結、来店も出張査定もないので本気の査定額が電話で分かります。
車の引き取りも全国無料で対応してくれます。
高年式車に加えて古い車や過走行の車が得意なので、他社でいい金額が付かなかったら試してみるといいでしょうね。
タンクの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイトのタンク値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がタンクを限界値引きで購入しています。
今月のタンクの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。