ここでは、NBOX、NBOXプラスの実際に走行したときの実燃費を紹介します。
渋滞を含む一般道、車の流れの良い一般道、高速道路などでNBOXの燃費が実際どの位なのか?燃費数字を出してみました。
※調査対象グレード
NBOX G・Lパッケージ
NBOXの市街地(渋滞含む)の燃費は?
市街地の実燃費 14.0.㎞/L
素性の良さを伺わせる燃費性能
N BOXは、ハイブリッド機構を持たず、エンジン・トランスミッション・アイドリングストップ機構・エコノミーモード(燃費に影響を与えるエアコンの制御)などで燃費性能を確保しています。
特別な武器を持ってはいないNBOXですが、市街地燃費で14㎞/Lと、優秀な結果を残しています。
NBOXの郊外・幹線道路の燃費は?
幹線道路の実燃費 17.7㎞/L
良好な印象の幹線道路の燃費
市街地燃費から期待された通り、幹線道路でもしっかりと燃費を伸ばしました。
実燃費でこれだけ走ってくれれば、ユーザーとしても満足できるでしょう。
NBOXの高速道路中心の燃費は?
高速の実燃費 20.0㎞/L
順当な伸びの高速燃費
NBOXのような小排気量トールスタイルの軽自動車の場合、高速走行燃費は期待に沿わなくても致し方ないと言えますが、20㎞/Lの大台に到達しました。
これだけ伸びてくれるのであれば、ガソリン代を気にせずに遠出することもできるでしょう。
NBOXの平均燃費は?
平均実燃費 17.2㎞/L
良好なNBOXの燃費性能
平均で15㎞/Lを大きく超える結果となりました。
アシスト機構無しで、大きなボディを走らせている事を考えれば、充分に良好な燃費といえるのではないでしょうか。
ユーザーも、燃費について概ね好意的な意見を持っていますが、不満な声もあります。以下で口コミサイトの燃費に関するユーザーの声を見てみましょう。
「燃費は街乗りで14~16kmあたりです」
「街乗りでエアコンONで14km、エアコンOFFで17km位です」
「通勤片道15キロを週4日、他は買い物等でちょい乗りして平均で17.3kmです」
「平均16km位で他社の軽より良くないですが、これだけ走れば気にならない」
「高速道路7割、一般道3割走行で19km走りました!十分です」
「夏場に都内走行で16km位、冬場は13kmほど。スペーシアに及ばないが満足」
「以前乗っていたNAの軽自動車より劣る感じ。街乗り10~12km/L、長距離14~15km/L位です。高速走行すると燃費計がみるみる悪化します」
「街中では10を切ってるかも。あまり良くないです」
概ね好意的な口コミが多かったです。ただ、スペーシアやタントには燃費で劣るとの口コミもありました。
当サイトでの検証では、NBOXの燃費結果は良好でしたが、ユーザーそれぞれの走行条件で実燃費が変わるのは仕方ない所でしょう。
ライバル車の実燃費と比較!
NBOXとタント・スペーシアの実燃費を比較
※調査対象車種
ダイハツ タント :X SA
スズキ スペーシア:X
尚、スペーシアは、S-エネチャージという小出力のハイブリッドシステムを搭載していますので、読者の皆様はその点を含んで読んで頂くと良いと思います。
市街地の燃費を比較
ホンダ N BOX :14.0㎞/L
ダイハツ タント :13.0㎞/L
スペーシア :15.3㎞/L
エンジンモデル比較では、タントに対して1㎞/Lの優位性を持っていることがわかります。
NBOXは、ハイブリッドのスペーシアには及びませんでしたが、優秀な実燃費となりました。
幹線道路の燃費を比較
ホンダ N BOX :17.7㎞/L
ダイハツ タント :16.5㎞/L
スペーシア :19.5㎞/L
幹線道路燃費では、ガソリンモデルのタントとの比較では、1.2㎞/L上回る実燃費結果となりました。
ハイブリッドのスペーシアからは差をつけられてしまいましたが、優秀な燃費性能を発揮しているようです。
高速道路の燃費を比較
ホンダ N BOX :20.0㎞/L
ダイハツ タント :19.7㎞/L
スペーシア :22.8㎞/L
高速走行燃費では、タントと互角の燃費性能となりました。高速でもスペーシアの燃費性能はワンランク抜けて高いようです。
平均実燃費を比較
ホンダ N BOX :17.2㎞/L
ダイハツ タント :16.4㎞/L
スペーシア :19.2㎞/L
平均燃費では、NBOXとタントはほぼ互角の性能となりました。
スペーシアは、やはりハイブリッドの優位性があります。
カタログ燃費の達成率を比較
ホンダ N BOX :17.2÷25.6=67.3%
ダイハツ タント :16.4÷28.0=58.5%
スペーシア :19.2÷32.0=60.0%
NBOXのカタログ燃費の達成率は、3車の中で一番優秀な結果となりました。
ハイブリッドのスペーシアの達成率は60%、タントに至っては60%以下と、残念な結果となりました。
3車比較結果ではNBOXが優秀な達成率ですが、それぞれ単体で見れば芳しくない結果です。
排気量の小さな軽自動車が普通車に交じって流れに合わせて走るには、アクセル開度を大きくしなければならないという現実が、この達成率に繋がっているのだと思いますが、ユーザーにとっては納得性の低い結果ではないでしょうか。
現在の軽自動車は価格帯が以前よりも上がって、車両本体価格でのメリットは薄くなっているのが実情です。
それでもユーザーが軽自動車を選択する理由は、コンパクトさ、税制メリット、燃費性能への期待だと思います。
そんな中、カタログ燃費達成率が60%程度という現実は、ユーザーの軽自動車離れにも繋がる恐れもあります。
事実、軽自動車ユーザーの中には、コンパクトカーとのメリット比較で、軽自動車への疑問を持たれている方も見受けられました。
ボディサイズ上の制限で軽自動車を選択するユーザーにとっては、燃費性能面で確実にメリットを享受できれば、軽自動車に乗る満足度や納得度合いも高くなるはずです。
NBOXは『買い』か?
実燃費性能の高さから、『買い』だと言えると思います。
NBOXは、比較した2車と比較して車両重量が重めなのですが、そんな条件の中ハイブリッドシステムを搭載せず、エンジン・トランスミッション・アイドリングストップ機構・エコノミーモードのみで達成した結果と考えれば、充分に良好な実燃費と言えると思います。
カタログ燃費の達成率の面でも、他の2車を大きく引き離す好成績を残していますので、この中ではユーザーの期待を一番裏切らない車です。
多くのユーザーは、メーカー公表燃費をある程度は参考にして購入しているので、公表値の高さは実燃費の高さに比例すると思って不思議ではありませんが、現実はそうとは限りません。
特に、初めて軽自動車購入を検討される方にとっては、公表燃費と実燃費の乖離がこれほどまでに大きいのは、とてもショックな事だと思います。
しかしNBOXが他2車と比較して7~8%カタログ燃費の達成率を上回っている事を知って頂ければ、少なからずNBOXを選択する理由となるのではないでしょうか。
NBOXのガソリン代や自動車保険料などの節約には【NBOXの維持費】もご覧ください。
初期型NBOXの実燃費は?
-- 2011年11月30日 デビューモデル --
NBOX参考グレード |
NBOX 660 カスタムG FF 960㎏ |
NBOX参考グレードカタログ燃費 |
22.0km/L |
渋滞を含んだ都市部の一般道の燃費 |
11.5km/L |
流れの良い一般道の燃費 |
19.2km/L |
高速道路走行時の燃費 |
18.5km/L |
NBOX総合平均実燃費 |
15.7km/L |
NBOX参考グレードガソリンタンク量 |
35.0L |
平均実燃費からガソリン満タンで走れる距離(ガソリンタンクに5L残し) |
30.0L×15.7km/L=471.0km |
・ガソリン満タンの金額(ガソリンタンクに5L残し) ※ガソリン価格は2016年10月現在全国平均 |
30.0L×レギュラー115円=3450円 |