走る、曲がる、止まるといった基本性能を高める「フォースコントロール」の採用や、先進安全運転支援システム「スマートアシストⅢ」の採用などが特徴のベストセラー軽トールワゴン、「ダイハツ・ムーヴ」の欠点といいところを徹底評価します!
デザインラインは、大人しい標準系と押し出しの効いたカスタム系の2タイプがあり、エンジンはそれぞれにNAとターボが用意されています。
ムーヴを評価!欠点、デメリットはあるか?
ムーヴのエクステリアの欠点は?
現行ムーヴのエクステリアはカスタム系を基準にデザインされているため、標準系の大人しいフロントマスクはいまひとつマッチしません。
そのため、カスタム系の威圧感のあるフロントマスクが苦手な人は、フロントマスクのデザインを優先して標準系を選ぶか、トータルのデザインを重視してカスタム系を選ぶかのジレンマに陥ってしまう可能性があります。
ムーヴのインテリアの欠点は?
インパネ回りなど
グニャっとした曲線基調のインパネのデザインは、好き嫌いが分かれそうです。
前席&後席
後席は座面の形状が平板な上クッションが硬いので、座り心地やホールド感に難があります。
また、座面の高さが低過ぎて姿勢が不自然になることもあり、長時間の乗車には向きません。
収納&荷室スペース
5:5分割可倒式リアシートを倒すことで広い荷室スペースを確保出来ますが、床面に段差が出来てしまうので使い勝手はいまひとつです。
その他、助手席の背もたれが前側に完全に倒れる機能が無いのも、ムーヴの欠点になります。
ムーヴのパワートレインの欠点は?
NAエンジンは最大トルクを5,200回転で発生する高回転型なので、低回転域ではいまひとつ活気に欠けます。
一方、ターボエンジンは最大トルクの数値が9.4kgmとライバル車より0.6~1.2kgmも低い上、発生回転数も3,200回転と高めになっているなど、特にストップ&ゴーの場面で見劣りがします。
ムーヴの走行性能の欠点は?
カスタム系はサスペンションが硬めにセッティングされているため、荒れた路面ではピッチングが目立ち、乗り心地は決して快適ではありません。
ムーヴの装備面の欠点は?
ライバルのワゴンRと異なり、どのグレードにも助手席シートヒーターが装備されない上、オプションで付けることもできません。
寒冷地に住んでいて助手席に人を乗せる機会の多い人には、欠点となりそうです。
ムーヴの安全性能の欠点は?
乗員を側面衝突から守るSRSサイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグは、最上級グレードにオプション設定されるのみで、それ以外のグレードは付ける手段がありません。
全幅が狭くドアが薄い軽自動車には必須とも言える装備なので、せめて全車にオプション設定するべきです。
ムーヴのグレード体系・価格面での欠点は?
福祉車両のフロントシートリフト仕様車には、安全・快適装備が貧弱な廉価グレードしか用意されていません。
取り合えず福祉車両をラインナップすれば事足りるという姿勢には、問題があります。
ムーヴを評価!いいところは?
ムーヴのエクステリアのいいところは?
アグレッシブなエクステリア・デザインが好きな人にとっては、ライバル車以上に迫力のあるデザインを持つムーヴ・カスタムはかなり魅力的に映るはずです。
ムーヴのインテリアのいいところは?
インパネ回りなど
質感は軽自動車としてはかなり高く、メーターの視認性も優れています。
また、オプションのカーナビを付けた場合、取付位置が高いので視線の移動量が少ないのもいいところです。
前席&後席
前席は、座面のクッションが厚くて座り心地が良く、サポート性も悪くありません。
また、軽自動車としてはステアリング位置やペダルレイアウトのオフセットが少なく、自然なドライビング・ポジションが取れるのもムーヴのいいところです。
一方、後席はシートの出来に難はあるものの、ヘッドクリアランスやレッグスペースは余裕タップリです。
更に、ロングスライド機能やリクライニング機能を活用すれば、ゆったりとくつろぐことが出来ます。
収納&荷室スペース
収納スペースは、前席・後席とも豊富に用意されているので、物の置き場所に困ることはまずないはずです。
また、荷室に備わる大容量深底ラゲージアンダーボックスは、単に物入れとして活用出来るだけでなく、ボードを開けたままフックで固定すると背の高い荷物が積めるので、大変重宝します。
ムーヴのパワートレインのいいところは?
パワートレインの制御を変えることで軽快な走りを実現する「Dアシスト切替ステアリングスイッチ」が付くのは、ムーヴならではです。
この機能を使えば、ライバル車よりもエンジンのスペックが劣る点をカバー出来ます。
また、軽自動車らしからぬ静粛性を実現している点も、ムーヴのいいところです。
ムーヴの走行性能のいいところは?
シャシー性能が高く、高速走行時でも優れた直進安定性を発揮します。
また、コーナリング時は背の高いディメンションを忘れてしまう程安定性が優れているだけでなく、ステアリングが正確なので、コーナーの連続する山道でも気持ち良く走ることが出来ます。
また、標準系に限れば、乗り心地も合格点が与えられます。
ムーヴの装備面のいいところは?
カスタム系の場合、全車に明るく消費電力の少ないLEDヘッドランプやLEDストップランプが標準装備されるのがいいところです。
また、カスタム系の最上級グレード「RSハイパーSAⅢ」には、昼間の被視認性を向上させると共にクールな雰囲気を演出する「フロントLEDイルミネーションランプ」が付きますが、軽自動車としてはかなり贅沢な装備と言えます。
ムーヴの安全性能のいいところは?
ペダルの踏み間違えによる暴走事故を防ぐ「誤発進抑制制御機能」が前方だけでなく後方にも備わるのは、軽トールワゴンではムーヴだけです。
後退時にペダルを踏み間違えるミスも当然起こり得るので、ライバルに対する大きなアドバンテージになります。
ムーヴのグレード体系・価格面でのいいところは?
ワゴンRの場合、ターボ車は厳つい外観の「スティングレー」にしか設定されていないのに対し、ムーヴは標準系とカスタム系の両方に設定されています。
ムーヴの総合評価
エクステリア・デザインは、カスタム系は高い完成度を持っていますが、標準系はフロントマスクのミスマッチが気になります。
インテリアは、デザインの好き嫌いはともかくとして、質感やメーターの視認性などは優れています。
居住性は、全幅を除けばコンパクトカー顔負けの広さを持っていますが、シートの出来が前席と後席で差があるのが惜しいところです。
収納スペースは申し分なく、荷室スペースも後席を倒せば十分な広さがあります。ただ、シートアレンジのバリエーションと操作性には注文もあります。
エンジン性能はライバルと比べてやや見劣りしますが、Dアシスト切替ステアリングスイッチがそれをカバーしています。
操縦安定性は軽トールワゴンとしてトップレベルにありますが、カスタム系の乗り心地には改善の余地があります。
装備面や安全性能の面では、可も無く不可も無しといったところでしょう。
ムーヴを総合的に評価すると、いくつかの気になる欠点はあるものの、トータルバランスが優れているので、幅広い層におススメできます。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
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そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
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ムーヴの値引き交渉のノウハウはこちら
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今月のムーヴの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。