レガシィの購入データ
契約日 | 2016年5月29日 |
ネーム 年齢 性別 | サイボーグAC/60代前半/男性 |
商談地 | 奈良県 |
購入グレード | レガシィ B4 Limited |
メーカー オプション | サンルーフ |
ディーラー オプション 他装備付属品 | ベースキッド B4ピラー用カーボンフィルムセット STIアルミホイールセット17インチガンメタ |
オプション総額 | 322,380円 |
車庫証明 | 計上 |
納車費用 | 計上 |
車両本体価格 からの値引き額 | 350,940円 |
オプションからの 値引き額 | -- |
無料サービス品名 | ガソリン満タンサービス 6,000円 |
値引き合計額 | 356,940円 |
購入総額 (下取り分含まず) | 3,444,000円 |
下取り車 | トヨタ マークX 2006年式 黒 |
下取り車の価格 | 150,000円 |
下取り車の売却先 | ディーラー (45秒のオンライン無料査定) |
値引き交渉レポート!
還暦を迎えて仕事もリタイヤする父に誘われて訪れたところはスバルのショールームでした。少しびっくりしました。今まで父はトヨタ車オンリーだったのです。
他の車に目もくれることなどなかったのに。まさかスバルのショールームに来ることになるとは。
何も聞かされずいきなり連れてこられたので、一体何をしにきたのか?父に尋ねました。
「え?何しにきたの?」
「何しにって、車屋来て車買う以外何があるんだ」
父は怒ったように言います。それはそうです。車を買う以外ここにくる意味はありません。
「乗り換えるの?」聞くと父は黙ってB4の展示車の前まで行きました。腕を組んでじっと見つめています。
「いいだろ、これ。父さん、これに乗り換えようと思うんだ」
たしかにいい車です。かっこいいし、乗れたらこれほどいい車はないでしょう。
「いらっしゃいませ、B4ご検討ですか?」
セールスが話しかけてきました。
見た目からして堅物の父が何も言わないので私が話そうかとすると、「ああ。悪いけど乗ってきたマークXの査定もしてもらえるかな?」そう言ってセールスにマークXの鍵を渡しました。父はかなり本気のようです。
「まじで狙ってるのね?それで僕は何をすればいいの?」
「値引きを引き出せ。今までトヨタの営業の言うがままだったから値引きをどうやったら引き出せるか分からん」
むすっとした顔でおかしなことを言います。取り合えず私が連れてこられた理由はB4の値引きを引き出すことだそうです。
商談中、父はほとんど話しませんでした。セールスの話を聞いているようで聞いていないようで。でも私から見てかなり興味を引かれていることは分かりました。
無関心のように見えて、目は熱かったのです。
父のそんな態度にセールスも居づらくなったのか、席を立ちました。私も追うように席を立ちます。
「すみませんね、無愛想な父で」
謝ると、セールスは苦笑いしました。
「いえいえ、正直のところどうなんでしょうか。お父様は」
やはり父の実はこれに乗りたいって気持ちはセールスに伝わっていなかったようです。仕方なく、助け舟を出します。
「父はかなりB4に決めていると思います。あとは値段しだいですね。さっきも言ってました。あともう少し頑張ってくれたらもう決めようかと」
そんなことは言っていなかったのですが、商談もだらだらしていても仕方ないので、値引きを引き出せるなら早いほうがいい。セールスはどれくらいまで頑張ればいけそうか?私に尋ねました。
「父はあと10万円くらいはいけるんじゃないかって言ってましたよ。それくらいいけば、買うんじゃないかな?」
セールスは頑張りますというと、一緒に席に戻りました。
「お父様、今だったらお値段も頑張れますので、なんとか乗ってくれませんか?」
私の言葉に後押しされたのでしょう。セールスも一気に攻勢をかけてきました。
「あとどれくらい頑張れるの?」
ボソッと言う父に、セールスは私の顔をちら見して、言いました。
「あと10万円何とか頑張ります」
父はそれで満足しそうでしたが、私をちらりとみたので、私ももう一押ししました。
「セールスさんがこう言ってくれてるんだし、かなり頑張ってくれてると思うよ。だからあと…さらにもう5万円頑張ったら決めてもいいと思う」
セールスは一瞬驚いた顔をしましたが、頑張りますと力強く言いました。
父は小さな声で、「じゃあそれで決めようか」と言いました。
父として初めてトヨタ以外の車。不安もあるでしょうが、とても楽しみに見えました。私も乗ることができますし、納車が楽しみです。