2010年に誕生したジュークは、コンパクトクロスオーバーブームの火付け役とも言え、その特徴的なデザインに心奪われた人も少なくないでしょう!
ホンダ「ヴェゼル」、トヨタ「CH-R」、マツダ「CX-3」、スバル「XV」、スズキ「クロスビー」…今やライバル車が多くひしめくカテゴリーにおいて、モデル末期のジュークはやや劣勢です。
ライバル車と比較するとモデル登場時期が1番古いということもあり、どうしても見劣りする部分や機能的な部分でのデメリットが目立つ傾向にあると言えます。
販売台数に当初程の勢いがない理由も、これを読めば分かるかも⁉︎ジュークの欠点と良い所もまとめて見てみましょう!
走行面での気になるジュークの欠点
コンパクトカーだが、期待できない燃費
ジュークに搭載されるエンジンは、
・1.5LのNA
・1.6Lのターボ
の2種類となっています。
何れも軽快に走ることで定評のあるエンジンですが、燃費があまり良くないというデメリットがあります。
様々なユーザーの平均した実燃費はどちらも12km/L台で推移しており、コンパクトSUVというジャンルにおいてはかなり厳しい数値となっています。
ライバル車がハイブリッドやディーゼルといった低燃費エンジンを搭載する中、ジュークに燃費性能を求めてはいけないようですね…。
また、1.6Lターボエンジンは燃料がハイオク指定となっているので、ランニングコストも他のクルマよりも高くなってしまうでしょう。
ボディサイズに惑わされないで!意外と小回りが利かない
ジュークの最小回転半径は5.3mとなっており、これはライバル車種と比較しても違いのない数値です。
では何が問題なのかというと、同じ日産のエクストレイルの最小回転半径もジュークと同じ5.3mなのです!
つまり、ひと回りふた回り大きいボディサイズのクルマと変わらないので、ボディサイズが小さい=小回りも利くという風に勘違いは禁物だということです。
Uターンをする際には、てこずらないように余裕持った旋回をするようにしましょう。
室内空間におけるジュークの欠点
安っぽさが否めない室内
ジュークは1番安いベースグレードでも197万円〜という価格帯で、乗り出しは最低でも200万円を超えてくるので、決して安くないクルマですが室内に目を向けると、どうもチープな印象を受けてしまいます。
斬新かつ独特なセンターコンソールは遊び心があって魅力的ではあるのですが、ドアパネルやダッシュパネルといった1番目のいくポイントの素材が安っぽく、プラスチック感が拭えません。
また、シフトノブはストレートタイプでシフトパネルからニョキっと生えてきているような形状をしていますが、これも安っぽく感じてしまうポイントですね。
シフトブーツがあるだけでも印象は変わってくるはずなので、惜しいところです。
後部座席に期待してはいけない
ジュークはスタイリッシュなデザインが1番の魅力ですが、その反面、室内空間の広さが犠牲となってしまっています。
運転席、助手席は普通に乗る分には特に不満はありませんが、問題は後部座席です。
ルーフがリヤにかけて下がってくるような形状となっているので、頭上の圧迫感は勿論のこと足元にも余裕があるとは言いにくく、身長170cmの方でも窮屈に感じてしまいます。
5人乗りとは言え、後部座席に3人が横並びに乗ることは、とてもではないですが躊躇する広さだと言えます。
積載能力は低い!
室内空間が狭いジュークは、言わずもがなラゲッジルームの広さも期待してはいけません。
従来は251Lという、かなり割り切った容量しかなかったラゲッジルームは、さすがにユーザーからの不満も多かったのか、マイナーチェンジ時にFFモデルが354Lと大幅に容量アップしたものの、ヴェゼルの「393L〜」には及ばず。
さらに、ラゲッジルームの床面の高さが地上から高く(ヴェゼルやCX-3と比較して10cm以上高い)、使いづらさも否めません。
視界は良くない
ジュークで、実際に乗っているユーザーから多く声が上がっている欠点のひとつに、後方視界の悪さがあります。
リヤガラスが小さいこともありますが、運転席から後ろを見るとCピラーが太く、内に巻いているような形状となっているので、死角も生まれやすく後退時には注意が必要です。
これらをカバーする為にもコンパクトカーとは言え、バックカメラやアラウンドビューモニターは必須だと言えそうです。
また、意外と盲点なのが前方視界でも気になる点があるということです。
Aピラーの太さに加え、ドアミラーの位置とサイズが大きいこともありAピラー根元付近の右前方・左前方の視界が悪くなっており、交差点や狭い道でのカーブ等では死角が生まれるので、運転に注意が必要だと言えるでしょう。
先進安全機能は最小限
※ジューク 出典nissan.co.jp
ジュークに搭載されている先進安全機能は、
- 対クルマ、人を検知する自動ブレーキ
- 車線逸脱警報システム
- 移動物検知機能付きのアラウンドビューモニター
の3つとなっています。
ペダル踏み間違い誤発進抑制機能や、ブラインドスポットモニタリング、レーダークルーズコントロール、ヘッドライトのロービーム・ハイビームを自動で切り替える機能などは装備されていません。
基本設計が古いクルマということもあり、ここ数年のトレンド面では他社のライバル車たちには一歩遅れを取っているという状況です。
ジュークを評価!いいところは?
色々な欠点・デメリットが出てきたジュークですが、その反面私たちの心を掴んでくれる魅力・いいところにどんなことが挙げられるのでしょうか。
早速、見ていきましょう!
クロスオーバーっぽさを感じさせないジュークの動力性能
ジュークの良さとしてよく声に挙がるのが、小気味よく走るドライブフィールの良さです。
そもそも、ジュークは人や物を運ぶ移動手段としてのクルマというよりも、デザインや走りに重きを置いて誕生したクルマなので、ある意味当然の評価と言えるかもしれませんね。
まず足周りでは…
- ジュークよりも大きいクルマで採用されるような大容量ショックアブソーバー(KYB製)の採用
- ワイドトレッドのボディと、標準の16インチで205/60R16、17インチだと215/55R17という余裕ある大径サイズのタイヤを装着
- 4WD車はリヤサスペンションがマルチリンクになる
といった点が特徴として挙げられます。
これら以外にも、「ノーマル」「スポーツ」「エコ」と3つの走行モードが選べたり、4WD車にはトルクベクトルが採用されるなど、走りへの拘りは随所に見受けられます。
ちなみに、トルクベクトルとは従来の前後のトルク配分に加えて、様々なセンサーによりドライバーの操作や車の動きを瞬時に読み取り、後輪左右のトルクも電子的に制御することで、スムーズなコーナリング性能・安定性を実現している機能となっています。
「1.5Lエンジンだと低速トルクがない」「アクセルレスポンスがもう少し良ければ…」「足廻りが硬めに感じる」…と言った、ネガティブな意見も確かにありますが、そういったユーザーの中でも総じて、走行安定性を評価する声は多く聞かれます。
ボディにしっかりと剛性感もあり、街中からワインディング路まで、キビキビと気持ち良く走ることのできるクルマだと言えるでしょう!
自分だけのオリジナリティを出せる、パーソナライゼーションって⁉︎
遊び心溢れるジュークというクルマだからこそ、成立するカスタマイズがこの「パーソナライゼーション」ではないでしょうか。
このカスタマイズは、エクステリア・インテリアの様々なパーツに、自分好みのカラーを選択できるというもので、90通りもの組み合わせから選ぶことができるようになっています。
エクステリアでは「アウタードアハンドル」「ドアミラー」、インテリアでは「センターコンソール・パワーウィンドウスイッチパネル」に加えてシートとドアトリムの一部にカラーアクセントをつけることができるようになっています。
勿論、これだけでも十分なのですが更に多彩なオプションパーツも用意されており、これらを加えると更にカラーバリエーションが増えることになります。
こうした他のクルマにはない自分好みにカスタマイズできる楽しさが、ジュークのいいところですね!
拘りのグレード「NISMO」という選択肢
ジュークには、本格的に走りを楽しむユーザーに向けた「NISMO」「NISMO RS」というグレードが用意されています。
価格はNISMO RSともなるとおよそ350万円…と、車両価格は決して安くありませんが、ベース車からどれだけチューニングされたか知れば、それも納得できるのではないでしょうか。
そんなNISMO RSを例にどのような変更点があるのか挙げてみると…
- 1.6Lターボエンジンは高回転化され、214PS/25.5kgf・mにまで大幅にパワーアップ
- ボディ全体に補強を加え剛性をアップ
- 専用チューニングが施されたサスペンション
- 専用チューニングが施されたパワーステアリング
- ブレーキ廻りもワンランク上のものに変更
- フロントシートには共同開発されたRECARO製のスポーツシートを採用
- 専用の8速マニュアルモード付きのCVTを採用
これら以外にもインテリア・エクステリア共に各所に様々な専用パーツが奢られています。
このように、メーカー直系のチューニングが施されたハイパフォーマンスモデルがラインナップされているということは、日産がジュークというクルマを拘りを持って作っているということで、とても評価できるポイントだと言えるのではないでしょうか。
勿論、走りそのものは高く評価されており、見た目の特別感も加え、もし仮にアフターパーツメーカーが同様にここまでジュークを仕上げることを考えると、350万円という価格設定はある意味バーゲンプライスと言っても過言ではないかもしれませんね!
ジュークの総合評価
最新のクルマと比較すると、燃費や基本的な装備、質感等が見劣りすることは否めないジュークですが、一目で分かるその独特の佇まいと、想像以上に本格的にオンロードでの走りを楽しめるクロスオーバーとして確実にファンの心を掴んでいるクルマだと言えます。
また、ユーティリティ面はライバルと比べても確実に弱みが目立つ部分となっていますが、「ジュークは小型の2ドアクーペのような趣味のクルマ」…と割り切る気持ちが、ユーザーにとって大切なことなのかもしれませんね!
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
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そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
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また、査定から売却契約まで電話のみで完結、来店も出張査定もないので本気の査定額が電話で分かります。
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高年式車に加えて古い車や過走行の車が得意なので、他社でいい金額が付かなかったら試してみるといいでしょうね。
ジュークを安く買うには新車値引きも重要!
下取り車だけではなく、肝心の新車値引きをしてもらわないと、トータルでジュークを安く買えません。
当サイトのジューク値引き交渉マニュアルを見れば、多くの方が新車のジュークを限界値引きで買う事が出来ますよ!