ハリアーにはハイブリッドモデルとNAガソリンモデルとターボモデルの3つのパワートレインがラインナップされています。
ハイブリッドは、燃費が良くモーターのアシストもあり、NAガソリン車よりも力のある走りが魅力です。しかし価格が高い・・・
ハリアーのガソリン車の一番の魅力は価格です。売れ筋のエレガンスでも車両本体価格は300万円を切る価格設定になっています。
しかし、燃費はハイブリッドよりも落ちて、ガソリン代が余計に掛かってしまいます。エンジンも2リッターなのでパワー不足を感じる場面も。
また、ターボ車はNAガソリンエンジンと比べてパワーとトルクがあり、NAガソリンエンジンでは力不足に感じた場面でも、ターボのトルクにより楽々走れてしまいます。
ただ、NAガソリンよりも燃費が悪く、価格が高いのがデメリットです。
どれも一長一短ありますが、ハリアーのガソリン車とターボとハイブリッド、どれを選べばいいのか、色々比較してみました。
ハリアーハイブリッドとガソリン車とターボの外装の違い
ハリアーのハイブリッドとガソリン車とターボには、外観上の違いはあるのでしょうか?
それぞれのエクステリアを、同一グレード(プレミアム)で見比べてみましょう。
ハリアーハイブリッド車のフロントフェイスは、ガソリン車とほぼ同一です。
ハリアーは専用エンブレムがついているため、トヨタのハイブリッドによくある、青いトヨタエンブレムで見分ける方法が使えません。
唯一、左右のフロントフェンダーについているハイブリッドのロゴが目印となります。
ターボ車のフロントフェイスは、ハイブリッド/ガソリン車と大きくことなりフロントグリルが水平からメッシュ状に代わっていること、そしてホイールの風を切り裂くスポーティなデザインが特徴です。
ホイールの塗装はハイブリッド/ガソリン車がスーパークロムメタリック塗装であるのに対して、ターボはダークグレーメタリック塗装+切削光輝となっています。
ホイールは取り換えることができますが、フロントグリルはまずそのままなので、簡単に見分けることができますね。
あと、細かいことですが、ハイブリッド/ガソリン車のLEDヘッドランプはメッキ加飾となっている一方で、ターボはスモーク調メッキ加飾となっており、よく見ればスモークがかっているのが判るかも知れません。
ハリアーハイブリッドとガソリン車のリアフェイスは、前面に比べるとトヨタエンブレムの青いかどうかで見分けやすくなります。
また、リヤゲートの右下にあるハイブリッドロゴでも見分けられます。
その一方で、ターボ車はホイール以外違いがないかと思いきや、テールレンズの外端(エアロスタビライジングフィン)が、カーボン調になっていました(ハイブリッド/ガソリン車はレッド)。
また、エキゾーストパイプにマフラーカッターも装着され、スポーティ感を増しています。
こんな細かいところにも、トヨタのこだわりがあるんですね。
ハリアーハイブリッドとガソリン車とターボの内装の違い
次に、ハイブリッド/ガソリン車/ターボで内装の違いもあるのか、同じプレミアムで見比べていきましょう。
基本的なデザインは同一グレードではどれも同じですが、装備や細部の加飾に違いがあるので、以下にピックアップします。
本革巻きステアリングホイール
ハイブリッド/ガソリン車が黒木目×幾何学柄となっているのに対して、ターボはレッドステッチ×ディンプル加工が施されています。
シーケンシャルシフトマチック
ハイブリッド/ターボが6速に対して、ガソリン車は7速となっています。
走行制御モードスイッチ
エコドライブ/ノーマルモードを基本として、ハイブリッドはモーター駆動だけで走るEVドライブモード、ガソリン車は鋭い加速のパワーモード、ターボには更に機敏さを引き出すスポーツモードが、それぞれ追加されています。
計器盤
ハイブリッドにはハイブリッドシステムの稼働状況を表示するハイブリッドシステムインジケーター、ガソリン車とターボにはそれぞれエコドライブインジケーターが装備されています。
左右独立温度コントロールフルエアコン
ハイブリッドにのみ、前席に効率的な空調を集中する前席集中モードが付加されています。
シート表皮
ハイブリッドとガソリン車はファブリック+合成皮革であるのに対して、ターボはウルトラスエード+合成皮革と素材がグレードアップしています。
ドアスイッチベース&シフトパネル
ハイブリッド/ガソリン車は黒木目×幾何学柄となっている一方、ターボはメタルカーボン加飾となっています。
ハリアーハイブリッドとガソリン車とターボの売れ筋グレードは?
過去3ヶ月分のハリアー流通台数をオートオークションで調査したところ、ハイブリッドでは「ハイブリッド プログレス」、ガソリン車だと「プレミアム」、ターボでは「ターボ プレミアム」がそれぞれ流通最多となっていました。
ハリアー ハイブリッドの売れ筋は「ハイブリッド プログレス」
ハリアーハイブリッドの流通台数は全部で799台、その内371台が最上級グレードの「ハイブリッド プログレス」で、全体の46.4%をシェア。
続く中間グレード「ハイブリッド プレミアム」は215台で26.9%のシェアとなっていました。
ハリアー ガソリン車の売れ筋は「プレミアム」
ハリアーのガソリン車では中間グレードの「プレミアム」が最多で2,383台中924台と38.7%を占めており、2位の廉価グレード「エレガンス」は820台で34.4%と猛追。
最上級グレードの「プログレス」は508台(21.3%)、スポーティグレード「GRスポーツ」は105台(4.4%)となっています。
ハリアー ターボ車の売れ筋は「ターボ プレミアム」
ハリアーのターボで最も売れていたのは中間グレードの「ターボ プレミアム」、ターボ全体の45.9%(57/124台)をシェアしています。
2位の最上級グレード「ターボ プログレス」が僅差(54台、全体の43.5%)に迫っていました。
ハリアーハイブリッドとガソリン車の維持費を比較
比較項目 | ハイブリッド プレミアム | プレミアム(ガソリン車) |
---|---|---|
価格 | 4,074,840円 | 3,249,720円 |
価格差 | +825,120円 | |
自動車取得税 (新車購入時の税金) | 0円 | 81,200円 |
重量税 (新車購入時) | 0円 | 49,200円 |
購入時のエコカー減税を考慮した価格差 | +694,720円 | |
自動車税 (翌年分) | 11,500円 | 39,500円 |
平均実燃費 | 17.8km/L | 14.1km/L |
ガソリンタンク容量 | 56L | 60L |
ガソリンの種類 | レギュラー | レギュラー |
満タンで走れる距離 (5リッター残し) | 907.8km | 775.5km |
※実燃費は市街地や幹線道路、高速道路を含んだ平均の実燃費数値です。
ハイブリッド・ガソリン車の価格差694,720円を燃費で埋めるにはどの位掛かる?
レギュラーガソリン140円で計算
- ハイブリッド 17.8km/L
10000÷17.8≒561.7リッター
561.7×140円=78,638円 - ガソリン車 14.1km/L
10000÷14.1≒709.2
709.2×140円=99,288円
ハリアーで10,000km走った場合、ハイブリッドの方がガソリン車より20,650円安上がりとなりますが、これでガソリン車との差額694,720円を埋めるには、
694,720÷20,650≒33.64万kmの走行距離が必要になります。
多くのユーザーは週末に買い物やドライブで利用する程度なので、年間の走行距離は約1万キロとすると、ハイブリッドの好燃費でガソリン車との差額を埋めるには、約33年半という途方もない歳月を要します。
県外くらいの長距離通勤に使って2万キロ/年走行でも約17年弱、仕事でもガンガン乗り倒して3万キロ/年走行でやっと11年強まで縮まりましたが、それでさえ車検を5回も通さねばなりません。
さすがに非現実的だと思いますが、より厳密なシミュレーションをするなら、自分の必要なオプションを加えた支払総額で計算しましょう。
ハリアーハイブリッドとガソリン車の加速や静粛性、乗り心地の違いは?
静粛性と上質な乗り心地、余裕のある加速はハイブリッド車
ハリアーの走行性能をハイブリッドとガソリン車、そしてターボでそれぞれ乗り比べると、モーター駆動ならではの静粛性、それに伴う上質な乗り心地と加速の余裕感はハイブリッド車が優勢でした。
モーターを活かしたことによるエンジンノイズの低下はもちろん、ザラついた路面でもロードノイズがよくカットされ、マイナーチェンジ前のイメージを覆す静かさが印象的です。
モーターアシストによって走りにポテンシャルが生まれ、従来のもっさりしたハイブリッドのイメージを刷新する仕上がりとなっています。
必要十分なパワーと乗り心地、バランスの良いガソリン車
マイナーチェンジで高まったボディ剛性と足回りのチューニングにより、格段に乗り心地が向上した印象を受けたのがガソリン車です。
直4DOHCエンジンと専用Super CVT-i(自動無段変速機)のバランスによって、最も乗りやすくなっているグレードと言えるでしょう。
また、パワーモードに切り替えると力強い走りもできるため、高速道路の追い越しなどでも支障なく乗りこなせます。
軽快な走りと高速でもターボパワーにより楽に運転できるターボ車
直4DOHCエンジンにインタークーラー付きターボがプラスされ、6段AT(スーパーインテリジェント6速オートマチック)によるレスポンシブな駆動伝達と相まって力強い走りを楽しめます。
SPORTモードに切り替えるとエンジン出力だけでなくステアリングフィールもスポーティに変化、山道のワインディングなどでも軽快な走りを実現できます。
パフォーマンスダンパーなどの専用装備も効果を発揮しており、アグレッシブな走りを追求するならターボ車がおすすめです。
ハイブリッドとガソリン車、そしてターボのどれを購入するにしても、あらかじめどれも試乗させてもらって、自分のスタイルに合った乗り味やパワートレインを選びたいところです。
ハリアーハイブリッドとガソリン車どちらが売れているか?販売の比率を公開
現行型ハリアーは2013年11月から発売されています。
当サイト(クルマを買う!)で2014年1月~2019年6月まで集計してきたハリアーの販売台数を元に、ハイブリッドとガソリン車のどちらが売れているのか、販売比率をまとめました。
- ハリアー ガソリン車 224,210台 77.3%
- ハリアー ハイブリッド 65,560台 22.4%
5年5カ月のトータルでは、ガソリン車の方が55%近く多く売れていることがわかります。
ハリアーハイブリッドとガソリン車とターボ、下取りが高いのはどれ?
ハリアーのハイブリッドとガソリン車、そしてターボはどの下取りがより高くなるのでしょうか?2019年8月現在の業者オークション相場を基に、2年落ち・3年落ちの下取り相場を比較しましょう(走行距離1万キロ前後/年で算出)。
比較項目 | ハイブリッド プレミアム | プレミアム(ガソリン車) | ターボ プレミアム |
---|---|---|---|
2年後の下取り価格 | 296.5万円(72.7%) | 252.9万円(77.8%) | 284.4万円(80.8%) |
3年後の下取り価格 | 262.7万円(65.1%) | 226.1万円(72.0%) | --万円(--%) |
※カッコ内は当時の新車価格に対する残価率(リセールバリュー)です
ターボは2017年6月に追加設定されたため、3年落ちデータがありません。
これを見ると、ターボ>ガソリン車>ハイブリッドで高リセールとなりやすい傾向が見られ、ハイブリッドとガソリンでは年式が古くなるに従ってリセール差が少し開いているため、ターボについても同様の推移が予測されます。
ハリアーハイブリッドとガソリン車とターボのメリットは?
ハイブリッドのメリット
- 燃費が良い
- エンジン+モーターにより力強い加速感がある。ガソリン車には無い重厚な走りが楽しめる
- モーター駆動のみで動く場面があるので車内が静か
- 前後の揺れ(ピッチング)を抑えるハイブリッドだけの機能「バネ上制振制御 」がある
ガソリン車のメリット
- ハイブリッドやターボに比べて価格が安い
- 価格が安くても見た目はハイブリッドとほぼ同じ
- パワー感はハイブリッドやターボに及ばないが、ハイブリッドよりも車重が軽いので、軽快な走りを楽しめる
- NA2000ccなのでそこそこ燃費が良い
ターボのメリット
- ハイブリッドに比べ価格が安い(FF車で約39万円、4WD車で約20万円安い)
- ターボ専用のグリルやスモーク調メッキ加工、ブラック&レッドの内装など、ハイブリッドやNAガソリン車とは、内外装で差別化が図られている
- パワー感はハイブリッドよりも上
- パフォーマンスダンパーや6速ATの採用により走りを楽しめる
ハリアーハイブリッドとガソリン車とターボの欠点・弱点は?
ハイブリッドのデメリット
- ガソリン車やターボに比べて価格が高い
- 外観はガソリン車との違いがほとんどない
- NAガソリン車との差額を燃料代で埋めるには、30万キロ以上の走行が必要
ガソリン車のデメリット
- 燃費がハイブリッドより悪いので、燃料代が掛かる
- ハイブリッドやターボに比べエンジンに力がない。走行中、非力に感じる場面がある
ターボのデメリット
- 燃費が悪い
- ハイオク指定なのでガソリン代が高い
- NAガソリン車と比べ価格が高い
買うならハリアーハイブリッドとガソリン車とターボのどれ?
以上、ハリアーのハイブリッドとガソリン車、ターボとパワートレインごとにそれぞれの特徴や違いなどを紹介して来ましたが、ここら辺でまとめると・・・
コスト重視ならノンターボの2000ccガソリン車。ハリアーのラグジュアリ―感を低コストで存分に楽しめます。
ステイタス重視ならハイブリッド。環境にやさしく燃費が良くて、さらに先進技術を取り入れたメカニカルな運転フィールも楽しめるでしょう。乗り心地も良いです。
走りと外観を重視するならターボ。パワーのあるターボによる恩恵は、普通に走っているだけでも受けられます。特に長距離運転は非常に楽になるでしょう。
以上を踏まえて管理人が選ぶなら、ターボに一票!です(^^)
ハリアーでターボかNAガソリン車にするかハイブリッドにするかで悩んでいるなら、ディーラーでそれぞれ試乗する事をお勧めします。
全ての試乗車が揃っていない場合があるので、事前にディーラーに問い合わせてから行った方がいいでしょうね。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
何故かと言うと、再販するにしろオークションに流すにしろ、人件費や車両保管、整備等の経費がディーラーの場合非常に多く掛かってしまいます。
そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
反対に買取専門店なら、買取った中古車を在庫させずに、すぐにオークションに出す事が出来るので経費がディーラーより掛かりません。買取専門のため余計な経費は掛けないので、その分査定金額は高くなります。
この買取店の金額とディーラーの査定額を比較すると、平気で20万円以上安く見積もられる事があります。
ただ、自分の車の相場が分かっていないと、ディーラーの査定額が高いか安いかの判断が出来ません。
そこで、管理人が毎回利用するのが一括査定の「ナビクル車査定」です。わずかな入力時間ですぐに自分の車の買取金額が表示されます。
この時は、ディーラーで76万円で査定されたフィットシャトルが、上記のように最高96万円の買取金額が付きました。
そこでディーラーに「買取店で96万円の金額がついている」と伝えた所、95万円までディーラーの査定金額がアップしました。
ナビクル車査定の買取金額をディーラーに伝えただけで、なんと19万円もアップしたのです。とても簡単なので、ディーラーの下取り金額をアップさせるにはオススメの方法ですね。
ちなみに実際に買取店に査定してもらった所、最高で108万円の金額を付けた買取店があったので、そこに売却しました。
どちらに売るにしろ、ナビクル車査定はオススメできます。
カーネクストの無料査定はこちら
また、査定から売却契約まで電話のみで完結、来店も出張査定もないので本気の査定額が電話で分かります。
車の引き取りも全国無料で対応してくれます。
高年式車に加えて古い車や過走行の車が得意なので、他社でいい金額が付かなかったら試してみるといいでしょうね。
ハリアーの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイトのハリアー値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がハリアーを限界値引きで購入しています。
今月のハリアーの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。