先代「プリウス」譲りの燃費・環境性能や先進技術に加え、優れたユーティリティーを実現したハイブリッド・ステーションワゴン、「トヨタ・プリウスα」の欠点といいところを、徹底的に評価します!
室内は2列シート5人乗り仕様の他、3列シート7人乗り仕様も設定される点が、プリウスとの相違点です。
一方、駆動方式は4WDも用意されるプリウスと異なり、FFのみの設定となっています。
プリウスαを評価!欠点、デメリットはあるか?
プリウスαのエクステリアの欠点は?
フロントマスクは、2014年11月に実施されたマイナーチェンジにより、グリルが大きく前に突き出したデザインになりました。
エクステリア・デザインは好みの問題なので、一概に否定は出来ないものの、アクが強過ぎる感は否めませんし、ボディのフォルムに合っているとも思えません。
マイナーチェンジ前の大人しいマスクの方が好ましかったと思う人も、少なくありません。
プリウスαのインテリアの欠点は?
インパネ回りなど
プリウスαのインパネのデザインは、デジタル式のセンターメーターを採用した近未来的なイメージでまとめられていますが、デビューから6年が経過して新鮮味は薄れました。
また、センターメーターは視線の移動量が大きい欠点がある上、デジタル式スピードメーターの視認性もあまり良いとは言えません。
前席
シートの出来は悪くはないものの、やや硬めの乗り心地をカバーするほど良くもありません。
後席
3列シート仕様車の3列目シートは、クッションが薄いため座り心地は2列目シートと比べ劣ります。
また、ヘッドクリアランスに余裕がないので、座れるのは身長170cm以下の人に限られます。
収納&荷室スペース
5人乗車時の荷室容量は535Lで、プリウスの502Lと大差ありません。
全長がプリウスより100mm程長く、テールゲートが垂直に近い角度であることを考えると、物足りません。
また、3列シート仕様車に7人乗車すると、荷室容量は僅か200Lになってしまいます。
一方、収納スペースに関しては、3列目シートにはペットボトルホルダーが用意されるのみで、小物入れが備わらないのは不満です。
プリウスαのパワートレインの欠点は?
ハイブリッドシステムは、基本的に一世代前のプリウスと共通であるため、現行プリウスと比較すると加速フィーリングや静粛性の点で明らかに見劣りがします。
また、燃費性能に関しても、JC08モード26.2km/Lという数値はプリウス2WD車の37.2~40.8km/Lと比較すると大きく劣っています。
当サイトの調査による実燃費でも、プリウスの24km/L台に対し、プリウスαは19km/L台と明らかに劣っています。
プリウスαの走行性能の欠点は?
操縦安定性は、安定性志向に振れらているため、運転が楽しいという類ではありません。
また、ステアリングの操舵感も手応えに欠け、路面からの情報もあまり伝わってきません。
乗り心地に関しても、4輪独立懸架に進化した最新のプリウスと比較すると見劣りがしてしまいます。
そのほか、最小回転半径が5.5~5.8mとプリウスよりも大きく、小回りが効かないのも欠点の一つです。
プリウスαの装備面の欠点は?
パーキングブレーキが旧態依然とした足踏み式なのは、先進的なハイブリッド車に似つかわしくありません。
是非とも電子パーキングブレーキを採用して欲しいところです。
プリウスαの安全性能の欠点は?
全車に標準装備される安全運転支援システム「トヨタ・セーフティ・センスP」は、プリウスに装備される同システムより一世代前のもので、レーダークルーズコントロールの性能が見劣りします。
具体的に解説すると、プリウスが全車速追従機能付(0~100km/hまで対応)なので、渋滞を含む一般道でも使用できるのに対し、プリウスαは作動速度域が45~100km/hとなっているため、事実上高速道路でしか使用できません。
また、トヨタ・セーフティ・センスPを構成する機能は4つですが、ライバル車の「ホンダ・シャトル ハイブリッド」に装備される安全運転支援システム「ホンダセンシング」には8つの機能があるのと比較すると、見劣りがしてしまいます。
プリウスαのグレード体系の欠点は?
※プリウスα:toyota.jp
最廉価グレードの「S Lセレクション」は、ホイールがスチール製で収納スペースが少ないなど装備が貧弱である上、プリウスαのセリングポイントである3列シート仕様が選べないなど、いささか魅力に欠けています。
値段の安さで消費者に興味を抱かせるだけが目的のグレードの設定には、疑問を感じます。
プリウスαを評価!いいところは?
プリウスαのエクステリアのいいところは?
釣り目のヘッドランプと大きく口を開けたようなフロントグリルを組み合わせた「怒り顔」は、最新のトヨタのデザインテイストを含んでいます。
迫力あるフロントマスクのため、高速道路では前の車が道を譲ってくれるかも?しれませんね。
プリウスαのインテリアのいいところは?
インパネ回りなど
内装に定評のあるトヨタ車だけあり仕上げは良く、質感も価格の割に頑張っています。
前席
プリウスよりもヒップポイントが高く、見晴らしが良いのがメリットです。
後席
2列目シートは、レッグスペース、ヘッドクリアランスともに余裕があります。
また、左右の席を個別にスライドできる機構が備わりますが、一番後ろに下げればリムジン並みのゆとりある空間が得られます。
収納&荷室スペース
シートアレンジが多彩で、乗員の数や荷物の多さに応じて4種類のアレンジが可能な点は評価できます。
特に、「フルラゲージモード」にするとフラットで広大な荷室スペースが得られるので、長尺物でも余裕で搭載出来ます。
また、収納面では荷室下部にデッキアンダートレイが備わりますが、容量が大きいので有効に活用できるはずです。
プリウスαのパワートレインのいいところは?
感覚的な加速の気持ち良さではプリウスに劣るものの、モーターの出力がプリウスよりも大きい上、ファイナルレシオがローギアードになっているので、絶対的な加速性能は見劣りしません。
プリウスαの走行性能のいいところは?
操縦安定性の面では、コーナーの連続する山道をハイペースで走っても破綻することはなく、乗り心地もやや硬めながらフラットです。
プリウスと乗り比べなければ、特に不満は感じないはずです。
プリウスαの装備面のいいところは?
※プリウスα:toyota.jp
地味な装備ながら、霧などの悪天候時に後続車両からの追突防止に効果があるリヤフォグランプが全車にメーカーオプションで装着できる点は、評価できるでしょう。
プリウスαの安全性能のいいところは?
※プリウスα:toyota.jp
SRSサイドエアバッグ+SRSカーテンシールドエアバッグは、オプション設定でお茶を濁す車種も少なくない中、全車に標準装備されるのは美点と言えます。
プリウスαのグレード体系・価格面でのいいところは?
ファミリーカーながら決して大人しいグレードだけでなく、トヨタ・ガズー・レーシングが手掛けるスポーツコンバージョンモデル「GRスポーツ」が用意されている点は評価できます。
プリウスαの総合評価
エクステリアは、取って付けたようなフロントグリルに違和感があるので、あまり高い評価は与えられません。
インテリア面では、センターメーターの視認性に難はあるものの、全席に共通する見晴らしの良さや、2列目シートの広さなどは評価できます。
パワートレインは、ハイブリッドシステムの世代が古いので、ドライバビリティや燃費性能がいまひとつです。
走行性能は悪くありませんが、設計の新しいプリウスと比較すると見劣りがします。
総合的に見ると、プリウスαでないと得られないメリットは、7人乗りが選べること以外に無い、と言わざるを得ません。
5人乗れれば十分である場合は、プリウスを買った方が良いでしょう。
そうした意味では、現行プリウスをベースとした新型のリリースが望まれます。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
何故かと言うと、再販するにしろオークションに流すにしろ、人件費や車両保管、整備等の経費がディーラーの場合非常に多く掛かってしまいます。
そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
反対に買取専門店なら、買取った中古車を在庫させずに、すぐにオークションに出す事が出来るので経費がディーラーより掛かりません。買取専門のため余計な経費は掛けないので、その分査定金額は高くなります。
この買取店の金額とディーラーの査定額を比較すると、平気で20万円以上安く見積もられる事があります。
ただ、自分の車の相場が分かっていないと、ディーラーの査定額が高いか安いかの判断が出来ません。
そこで、管理人が毎回利用するのが一括査定の「ナビクル車査定」です。わずかな入力時間ですぐに自分の車の買取金額が表示されます。
この時は、ディーラーで76万円で査定されたフィットシャトルが、上記のように最高96万円の買取金額が付きました。
そこでディーラーに「買取店で96万円の金額がついている」と伝えた所、95万円までディーラーの査定金額がアップしました。
ナビクル車査定の買取金額をディーラーに伝えただけで、なんと19万円もアップしたのです。とても簡単なので、ディーラーの下取り金額をアップさせるにはオススメの方法ですね。
ちなみに実際に買取店に査定してもらった所、最高で108万円の金額を付けた買取店があったので、そこに売却しました。
どちらに売るにしろ、ナビクル車査定はオススメできます。
カーネクストの無料査定はこちら
また、査定から売却契約まで電話のみで完結、来店も出張査定もないので本気の査定額が電話で分かります。
車の引き取りも全国無料で対応してくれます。
高年式車に加えて古い車や過走行の車が得意なので、他社でいい金額が付かなかったら試してみるといいでしょうね。
プリウスαの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイトのプリウスα値引き交渉マニュアルです。これを見て多くの人がプリウスαを限界値引きで購入する事に成功しています。
今月のプリウスαの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。