ホンダニュースリリースより
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「フィット」をフルモデルチェンジし発売
Hondaは、優れたパッケージングや低燃費、先進スタイルで好評のスモールカー「フィット」を、フルモデルチェンジし、10月26日(金)に発売する。
2代目となるフィットは、HondaのMM思想※1を受継ぎ、理想のスモールカーを目指し開発。激戦のスモールセグメントにおいても、新たなベンチマークとして、お客さまのスモールカーに対する要望を、大きく超える価値を提供するために、パッケージング、ユーティリティ、ドライビングを、大きく進化させている。
パッケージングは、Honda独創のセンタータンクレイアウトを採用し、さらなる空間の広さと使い勝手の向上を追求したロングホイールベース&ワイドトレッドとしながら、最小回転半径4.7mというスモールカーならではの取り回しやすいサイズとしている。また、フロントピラーを前方に配置し、広々とした室内空間と爽快な走りを感じさせるエクステリアデザインと、室内のレイアウトの工夫によりさらにミドルクラスセダンに匹敵する空間の爽快なキャビンを実現した。
ユーティリティは、シートアレンジでは4つのモードが可能な「ULTR SEAT(ウルトラシート)」の使いやすさをさらに向上させるとともに、荷室は用途にあわせ3つのモードに使い分けられる「ULTR LUGGAGE(ウルトララゲッジ)※2」を新たに採用している。
走行性能は、最高出力100PS(73kW)を発生する新開発の1.3L i-VTECエンジンを搭載。新開発のトルクコンバーター付CVTトランスミッションとの組み合わせにより、快適な走りとクラストップ※3の24.0km/L※4の低燃費を両立している。また、ボディ剛性や衝突安全性能を高めながら、従来モデルと同等のボディ重量を実現。さらに、しなやかな乗り心地としっかりとしたハンドリングを両立したシャシーも新設計している。
また、新開発の1.5L i-VTECエンジンや専用サスペンションなどを搭載し、デザインや質感を高めながら、よりスポーティで上質な個性を際立たせたRS(ロードセイリング)も新たにラインアップしている。
フィットは、2001年6月に日本で販売を開始。現在では5ヶ国6拠点で生産し、世界で約115ヶ国、累計200万台以上※5販売している。
※1 マン・マキシマム/メカ・ミニマム思想。人間のためのスペースは最大に、機構のためのスペースは最小限にして、クルマのスペース効率を高めようとする、Hondaのクルマづくりの基本的な考え方
※2 L、RSは標準装備。Gはメーカーオプション設定
※3 1.3Lクラス
※4 数値はG(FF)。10・15モード走行燃料消費率(国土交通省審査値)
※5 Honda調べ
販売計画台数(国内・月間) 12,000台
○ボディカラー(新色5色を含む全12色) ブリリアントスカイ・メタリック(新色)、プレミアムディープバイオレット・パール(新色)、
シャーベットブルー・メタリック(新色)、クールロゼ・メタリック(新色)、ディープサファイアブルー・パール(新色)、
プレミアムイエロー・パール、プレミアムホワイト・パール、ナイトホークブラック・パール、
アラバスターシルバー・メタリック、ミラノレッド、ストームシルバー・メタリック、タフタホワイト
○インテリアカラー(全2色) 〔G、L〕ブラックブルー(メイン素材:エンボスプリントジャージ)
〔RS〕ブラック(メイン素材:スウェード調ファブリック)
◆「フィット」の主な特長
●エクステリアデザイン
・ フロントピラーを前方に配置した先進のスーパーフォワーディングフォルムを採用し、空間の広さと走りを感じさせるエクステリアデザインとした。
・ フューエルリッドは、モノフォルムデザインにとけ込むようリッドのつまみのないプッシュリフター式をHondaで初めて採用。
・ ドアミラーは、視認性向上のため、鏡面の面積を従来モデルより30%拡大※6しながら、ドアミラー取付け部を極力小さくし、三角窓の根もとに設置。
・ 新色5色を含む、全12色の豊富なカラーバリエーションを設定。
※6 従来モデル比Honda測定値
●パッケージング
・ センタータンクレイアウトを継承し、スモールカーならではの取り回しの良さを損ねることなく、室内空間の広さや使い勝手の良さをさらに向上させたパッケージ。
・ 全長は3,900mm(+55mm※7)、全幅は5ナンバーサイズの1,695mm(+20mm※7)、全高は従来モデル同等の1,525mm※7とし、一般的な立体駐車場にも入庫が可能。
・ ホイールベースは2,500mmと50mm拡大※7しながらも、トレッドの拡大によって前輪の切れ角を最適化し、従来モデル同様の4.7mの最小回転半径を確保。
・ 応急パンク修理キットを採用しスペアタイヤレスとすることで、床下に64L※8の収納スペースを実現。荷室はこの床下スペースとあわせ、427L※8の大容量を確保。
・ 荷室の開口部を地上から605mmに設定し、荷物の積み降ろしのしやすさに配慮。
・ 後部ドアは80度の大開度を実現し、乗降性や荷物の積み降ろしのしやすさを向上。
※7 従来モデル比Honda測定値
※8 VDA方式によるHonda測定値
●インテリア
・ 室内は、レイアウトの工夫により当社ミドルクラスセダン並みの空間を確保するとともに、人が自然に感じる心地良さや気持ち良さを追求。
・ 立体大型独立3眼メーターは、常時発光式を採用し、優れた視認性を実現。中央に位置したスピードメーターの中央部には、瞬間燃費、推定航続可能距離など、さまざまな情報を表示する大型の液晶ディスプレイを設置。
・ さまざまな体格の乗員に適切な運転姿勢に調整が可能な、ステアリングのチルト&テレスコピック機構※9、ラチェット式シートハイトアジャスター※10を採用。
・ 左右の三角窓の開口面積を3倍※11にするとともに、フロントピラーの幅を20mm※11細くすることで爽快な視界を実現。
・ 室内空間の爽快感をさらに広げるスカイルーフを新たに設定。スイッチひとつで開閉できる電動サンシェードを採用し、1年を通して快適な室内空間を実現。
・ フロントシートは、ミドルクラスセダンのシートフレームをベースに、バネやパッドの形状を最適化し、快適な座り心地としっかりとしたホールド感を実現。
・ リアシートは、左右の座面幅を約20mm※11、奥行きを約15mm※11、クッション厚を約10mm※11拡大し、座り心地を大幅に向上させている。また、左右のヘッドレストを埋め込み式にすることで、シートアレンジを容易にするとともに、良好な後方視界率も確保。
※9 L、RSに標準装備
※10 L、RSは標準装備。Gはメーカーオプション設定
※11 従来モデル比Honda測定値
●ユーティリティ
・ 4つのモードを可能にする「ULTR SEAT(ウルトラシート)」の使いやすさをさらに向上。
Utility mode : ワンアクションで後部座席のダイブダウン&リバースが可能。荷室長最大1,720mm※12の広く低床なフルフラット空間を創出。
Long mode : Utilityモードに加え、助手席をフルリクライニングすることで、長尺物の積載に便利な前後長2,400mmの空間を創出。
Tall mode : リアシートの座面を跳ね上げることで、観葉植物など高さのある荷物も積み込める高さ1,280mmの空間を創出。
Refresh mode : フロントシートのヘッドレストを外し、フルリクライニングすることにより、後席から足を伸ばせる快適な空間を創出。
・ 用途にあわせ荷室を3つのモードに使い分けられる「ULTR LUGGAGE(ウルトララゲッジ)」を新採用。
Upper/Lower mode : 床面のフレキシブルラゲッジボードを持ち上げ、荷室の上下分割が可能。上段はネットタイプなので、不安定な荷物を置くときにも便利。
Tall mode : 床面のフレキシブルラゲッジボードを開けば、高さのある荷物が積み込める空間が出現。
Regular mode : 床下スペースに、スポーツの道具や雨具などを入れてフタをすれば、そのほかの荷物を汚さず濡らさず運べる。
・ 10個のドリンクホルダーをはじめ、乗る人が使いやすい場所に豊富な収納ポケットを配置。
・ メーカーオプションとして、7インチワイドディスプレイと大容量(40GB)のHDDを搭載した、Honda HDDインターナビシステム※13を設定。あわせてお客さまの快適なドライブと安全をサポートするインターナビプレミアムクラブでは、「新規道路データ配信」、「地震発生時 安否確認システム(登録制)」の2つの新たなサービスを、この新型「フィット」から開始させる。
※12 助手席を一番前にスライドした状態での数値
※13 <リアカメラ付>(7インチ)ワイドディスプレイ、TV<ワンセグ>/AM/FMチューナー付DVD/CDプレーヤー、AV入力端子、照明付オーディオリモートコントロールスイッチ付)+4スピーカー
●パワートレイン
・ エンジンは新開発の1.3L i-VTECエンジンと1.5L i-VTECエンジンの2タイプを設定。
・ 新開発1.3L i-VTECエンジンは、従来の優れた低速トルクはそのままに、高回転域での伸びのあるパワーと実用域での燃費を向上。4バルブ化による吸排気系の改良やDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)の採用により、最高出力100PS(73kW)を発生。また低回転時に吸気バルブの片方を休止させ、EGR(排気ガス再循環)の高効率化などにより、24.0km/L※14のクラストップ※15の優れた低燃費を実現している。
・ 新開発1.5L i-VTECエンジンは、全域にわたって伸びやかでトルクフルな走行性能と低燃費を高次元で両立。低速域と高速域で吸気バルブのタイミングとリフト量を切り替え、さらに低・中速域と高速域でのバルブのオーバーラップ量を最適化し、吸排気効率を徹底して高めることで、最高出力120PS(88kW)を発生するとともに、19.6km/L※16の優れた低燃費を実現している。
・ 新開発トルクコンバーター付CVTトランスミッションは、発進時の駆動力を高め発進性能を向上。同時にハイレシオ化により、クルーズ走行時のエンジン回転数を抑えることで、燃費向上にも貢献。また、オイルポンプやベルト、プーリーの高効率化・低フリクション化、さらに新開発のクリープ制御システムにより、低速走行時やアイドリング時のクリープ発生を最適制御することで実用燃費の向上にも寄与している。
※14 数値はG(FF)。10・15モード走行燃料消費率(国土交通省審査値)
※15 1.3Lクラス
※16 数値はRS(FF/CVT車)。10・15モード走行燃料消費率(国土交通省審査値)
●ボディ
・ ボディは、構造や設計に工夫を凝らすことでボディ剛性、衝突安全性能を高めながらも、従来と同等のボディ重量を実現している。
・ アイドリング時のノイズや振動、クルーズ走行時のこもり音は、骨格同士の結合効率をアップするとともに、剛性を向上させることで、静粛性を向上させている。
・ 吸音タイプの防音材をルーフ、カーペット、ダッシュボードインシュレーターに採用することで、静粛性を向上するとともに、軽量化にも貢献。また、RSには専用の制振材と防音材を追加し、ひとクラス上の静粛性を実現。
●シャシー
・ しなやかな乗り心地としっかりとしたハンドリングを両立させるためシャシーを新たに設計。ボディはしっかり固め、サスペンションはしっかり動かすことで、クラスを超えるダイナミックな性能を実現。
・ フロントには、マクファーソン・ストラット式サスペンションを採用。
・ 後席と荷室スペースを最大限確保するため、リアにはH型トーションビーム式サスペンションを採用。しなやかな乗り心地としっかりとしたハンドリングを獲得している。
・ 新設計の大容量EPS(電動パワーステアリング)を採用、ステアリングギアボックスの取り付け構造の変更やギアボックス自体の剛性アップにより、ダイレクトなステアフィールを実現。
●安全性能
・ VSA(車両挙動安定化制御システム)をRSに設定。MT車にはこのクラス※17で初めてVSAを標準装備。またVSAに加え、エンジントルク制御をDBWによる電子制御式スロットルコントロールとし、より高精度な挙動制御を実現。
・ 側面衝突時の頭部への衝撃を緩和するサイドカーテンエアバッグシステムを、前席用i-サイドエアバッグシステムとセットで設定。
・ 衝突時の自己保護性能の向上とともに相手車両への攻撃性も低減するコンパティビリティ対応ボディを採用。
・ 歩行者との衝突の際の傷害軽減に配慮した、歩行者傷害軽減ボディを採用。
・ EBD(電子制御制動力配分システム)付ABS+ブレーキアシストを全タイプに標準装備。
・ ISO FIX対応チャイルドシート固定専用バーに加え、テザーアンカー(リア左右席)を全タイプに標準装備。
※17 1.3L~1.5Lクラス
●環境性能
・ 全タイプ、国土交通省「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定を取得。
・ 全タイプのCVT車※18は「平成22年度燃費基準+20%」、G、Lの4WD車およびRSの5MT車は「平成22年度燃費基準+5%」、RSの4WD車は「平成22年度燃費基準」を達成。
・ 室内VOC(揮発性有機化合物)を低減し、全タイプで厚生労働省の定めた「室内濃度指針値」以下としている。
※18 RS(FF/CVT車)は、装着するメーカーオプションによっては、「平成22年度燃費基準+10%」達成となる場合があります
●助手席回転シート車
・ フィットが本来持つ乗降性の良さを活かし、助手席回転シート車を設定。ベース車両のデザイン、乗り心地、ホールド性はそのままに、座面クッションの先端を削り乗降性を高めるなど乗降性に配慮した専用シートを開発。大型ベアリングを採用することでスムーズな回転を実現。
・ 回転時の足もとスペースも、従来モデル比で65mm拡大した295mmを確保するとともに、シート座面高を585mmに設定することで乗り降り時の負担を軽減。
・ リアシートをチップアップしたシートアレンジ「トール・モード」を活かし、リアドアからの車いす収納が可能。
・フィット価格(消費税込み)
1,197,000-1,785,000円