ここでは、スペイドの実際に走行した時の実燃費を紹介します。
渋滞を含む一般道、車の流れの良い一般道、高速道路などでスペイドの燃費が実際どの位なのか?燃費数字を出してみました。
※調査対象車種
スペイド 1.5G
スペイドの市街地(渋滞含む)の燃費は?
実燃費
11.7.㎞/L
期待値以下の燃費性能
スペイドは、現在のトヨタのラインナップでは珍しくガソリンモデルのみの車種設定となっています。
搭載されるのは1,500ccの2NR-FKE型エンジンです。
このエンジンは、回転抵抗の低減や燃焼効率の最大化、アイドリングストップ機構を備えており、エンジン単体での燃費性能を追求したものです。
しかし、市街地走行の実燃費は期待を下回る結果となってしまいました。ユーザー心理としては、もう一息伸びて欲しいというのが本音でしょう。
市街地燃費を悪化させる要因としては、車両重量が考えられます。
スペイドの車両重量は1,170㎏で、同じエンジンを搭載するカローラフィールダーよりも30㎏重いという事も、何らかの影響を及ぼしているかもしれません。
因みに、カローラフィールダーの市街地燃費は13.4㎞/Lです。
スペイドの郊外・幹線道路の燃費は?
実燃費
15.0㎞/L
良好な燃費性能
特段悪い燃費ではありませんが、ユーザーからはもう少し伸びて欲しいという声もあります。
カタログ燃費を考えると、あと数キロ伸びてくれれば多くのユーザーが納得する結果になると思います。
スペイドの高速道路中心の燃費は?
実燃費
20.3㎞/L
意外にも期待に応える高速走行燃費
見た目以上に重量があり、背の高いスタイルのスペイドなので、高速走行時の燃費の伸びは期待できないと思われましたが、実際には20㎞/Lの大台に入る結果となりました。
この結果にはユーザーも満足しているだけに、市街地、幹線道路での燃費がもう少し伸びれば更に満足度は上がったでしょう。
スペイドの平均燃費は?
実燃費
15.7㎞/L
充分な燃費性能
平均燃費では15㎞/Lを超えて来ましたので、ユーザーも納得しています。
これは、エンジン・アイドリングストップ機構・CVTがしっかりと機能していることの結果でしょう。
ライバル車の実燃費と比較!
スペイドとホンダ フリード・スズキ ソリオの実燃費を比較
※比較対象車種
- フリード Gジャストセレクション
- ソリオ ハイブリッド MZ
スペイドは、車両右側はオーソドックスな2枚ドア、左側は大型スライドドア1枚という、独自スタイルを持っており、このボディ形状から直接的なライバルは姉妹車のポルテ以外にないのですが、ボディサイズ等で比較車種となり得る2車種を選択しました。
尚、フリードはスペイドのパワーユニットに合わせてガソリンモデルをチョイスしていますが、ソリオはガソリンモデルのサンプル数が不足している為にハイブリッドモデルをチョイスしています。
比較にあたっての補足情報を以下に記載いたします。
スペイド:1,500ccガソリンモデル・車両重量1,170㎏
フリード:1,500ccガソリンモデル・車両重量1,290㎏
ソリオ :1,300cc+ハイブリッド・車両重量 980㎏
市街地燃費の比較
スペイド:11.7㎞/L
フリード:10.3㎞/L
ソリオ :17.2㎞/L(ハイブリッド)
ガソリン車同士の比較では、スペイドの燃費性能が優秀という結果となりました。
これは、フリードの車重が120㎏重いことが少なからず影響を与えていると思います。
ソリオは簡易型ハイブリッド+軽自動車から派生した軽量な車重を活かし、市街地から素晴らしい燃費性能を記録しました。
幹線道路の燃費比較
スペイド:15.0㎞/L
フリード:15.0㎞/L
ソリオ :21.8㎞/L(ハイブリッド)
スペイドとフリードは完全に同一の燃費性能という結果となりました。
ソリオは市街地に続き、ハイブリッドならではの素晴らしい燃費性能を記録しました。
高速道路の燃費比較
スペイド:20.3㎞/L
フリード:15.8㎞/L
ソリオ :24.8㎞/L(ハイブリッド)
高速走行時の燃費では、スペイドがフリードを大きく引き離しました。
フリードは車重のハンデを考慮したとしても、余りにも伸びの少ない結果となりました。
ソリオは意外にもモーターアシストが効かない高速走行燃費でも、更に燃費を伸ばしました。
平均実燃費を比較
スペイド:15.7㎞/L
フリード:13.7㎞/L
ソリオ :21.3㎞/L(ハイブリッド)
スペイドは、フリードに対して2㎞/Lのアドバンテージを持つという数値になりました。
比較した場合、この差はユーザーにとってとても大きな意味を持つと言えるでしょう。
その意味では、ソリオの燃費性能の高さも同様で、スペイドにとっては強力なライバルだと思います。
カタログ燃費達成率の比較
スペイド:15.7÷22.2=70.6%
フリード:13.7÷16.6=82.5%
ソリオ :21.3÷27.8=76.4%(ハイブリッド)
達成率に関しては、フリードが素晴らしい結果を出しています。
一般的には『実燃費は公表燃費の7~8割』という認識が通説となっていますが、それを超える数値を出していることは素晴らしいと思います。
残念ながらスペイドはギリギリのところで7割を超えているというのが事実です。
これまで多くの車両の実燃費を調査してきていて、公表燃費達成率に関して共通しているのは、『トヨタ車の達成率は、7割程度の傾向がある』ということです。
スペイドは『買い』か?
※スペイド 出典toyota.jp
達成率も含めた燃費性能で言えば『他車種も要検討』だと思います。
実燃費として出ている数値自体は、決して悪くはないのですが、達成率という部分が問題だと思います。
ユーザーは、メーカーがカタログに誇らしげに記載している公表燃費を基準として購入検討をすると思いますので、スペイドの実燃費と達成率を知り、納得できるかどうかが問題です。
ここをクリアしていれば、独自のドアアレンジによる使い勝手のメリット・デメリットという点に検討ポイントを移してみると、スペイドの良さが明確になるのではないでしょうか。
スペイドの値引き交渉はしっかりとやろう
スペイドを購入するなら、気になるのはその価格ですね。
新車は高い買い物なので、出来れば値引きを多くして少しでも安く買いたいものです。
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スペイドのガソリン代や自動車保険料などの節約には【スペイドの維持費を安くする】もご覧ください。
-- 2012年7月23日~前期モデル --
スペイド参考グレード |
スペイド 1.5 G FF 1150㎏ |
スペイド参考グレードカタログ燃費 |
19.0km/L |
渋滞を含んだ都市部の一般道の燃費 |
11.4km/L |
流れの良い一般道の燃費 |
17.1km/L |
高速道路走行時の燃費 |
18.2km/L |
スペイド総合平均実燃費 |
15.5km/L |
スペイド参考グレードガソリンタンク量 |
42.0L |
平均実燃費からガソリン満タンで走れる距離(ガソリンタンクに5L残し) |
37.0L×15.5km/L=573.5km |
・ガソリン満タンの金額(ガソリンタンクに5L残し) ※ガソリン価格は2014年4月現在全国平均 |
37.0L×レギュラー157円=5809円 |