助手席側に大開口のスライドドアが備わる、左右非対象のユニークなボディが特徴のコンパクト・トールワゴン「トヨタ・スペイド」の欠点といいところを、徹底的に評価します!
ボディは全車5ナンバーサイズで、パワートレインは2種類の1.5Lガソリンエンジンが用意されます。
また、ボディシェルや基本メカニズムを共有する姉妹車種に、「ポルテ」があります。
スペイドを評価!欠点、デメリットはあるか?
スペイドのエクステリアの欠点は?
背が高く全長の短いコロンとしたフォルムには、スペイドのクールなイメージのフロントマスクが今ひとつしっくりこないように感じられます。
ポルテのファニーなフロントマスクの方が、このフォルムに馴染みます。
スペイドのインテリアの欠点は?
インパネ回りなど
スペイドにはセンターメーター方式が採用されていますが、この方式は視線の移動量が大きいのが欠点です。
また、アナログ式のスピードメーターの視認性にも難があります。
質感の面では、プラスチック剥き出しでソフトパッドも張られていないので、高級感は皆無です。
前席
ステアリングの調整がチルト機構のみでテレスコピック機能を持たないため、ドライビングポジションが今ひとつ決まりません。
後席
後席の中央席はヘッドレストの位置が低いので、実質的に子供専用になってしまいます。
また、助手席側からのアクセスには、助手席を前にスライドさせるかバックレストを前に倒す必要があるので、面倒です。
収納&荷室スペース
※スペイド:toyota.jp
5人乗車時の荷室スペースはミニマムなので、長期の家族旅行には向きません。
スペイドのパワートレインの欠点は?
トヨタのお家芸であるハイブリッド車の設定が無いのは、やはり物足りません。
また、4WD車が設定されていますが、2WD車と比べ燃費が大きく劣るのはいただけません。
エンジンがミラーサイクルでないことや、アイドリングストップ装置が付かないことが要因ですが、妙な差別化を図るのは止めて欲しいものです。
スペイドの走行性能の欠点は?
スペイドはユーティリティー最優先で設計された車なので仕方無いことですが、運転していて決して楽しくはありません。
あくまでも、移動の手段として割り切るべき車です。
スペイドの装備面の欠点は?
最上級グレードの「G」でもアルミホイールが標準装備されず、ヘッドランプもLEDタイプではありません。
また、G以外のグレードはエアコンがマニュアル式で、快適温熱シート(シートヒーター)がオプションでも選べないなど、装備面は総じて貧弱です。
スペイドの安全性能の欠点は?
※スペイド:toyota.jp
安全運転支援システム「トヨタ・セーフティ・センスC」を構成する機能は、衝突被害軽減ブレーキの「プリクラッシュセーフティシステム」、車線逸脱防止警報の「レーンディパーチャーアラート」、ヘッドランプのハイ/ローを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」の3つだけで、ペダルの踏み間違いによる暴走事故を防ぐ機能などはありません。
また、プリクラッシュセーフティシステムは車両しか検知できず、歩行者には対応しません。
軽自動車でさえも、スペイドよりも遥かに充実した安全運転支援システムが備わる車種が少なくないことを考えると、物足りなさは否めません。
スペイドのグレード体系・価格面での欠点は?
Gの上に、アルミホイールやLEDヘッドランプなどが標準装備されるグレード「G Lパッケージ」の設定が欲しいところです。
スペイドを評価!いいところは?
スペイドのエクステリアのいいところは?
所帯じみたデザインは嫌だという向きには、ポルテよりもスペイドのフロントマスクの方がウケが良さそうです。
スペイドのインテリアのいいところは?
インパネ回りなど
デザインや色使いがポップで、運転席に座っているだけで楽しい気分になれるのはスペイドのいいところです。
また、インパネが低く視界が良いのも美点にあげられます。
前席
スペイドのシートの出来は良くクッションの厚みが十分にあるため、座り心地が上々である上、ヒップポイントが高いので見晴らしも良好です。
また、フロアが低いため、お年寄りでも乗り降りがラクなのもメリットのひとつです。
後席
前席同様、シートの座り心地は大変優れています。
また、ニースペースやヘッドルームも広大で、一クラス上のミニバンなみの快適さがあります。
収納&荷室スペース
とにかくスペイドには収納スペースが沢山用意されているので、物の置き場に困ることはまず無いはずです。
ことに、ボックスティッシュを下向きにセットすることで一枚ずつ取り出せる助手席グローブボックスや、500mlの紙パックが置ける運転席アッパートレイ、とかく置き場に困る傘やステッキなどが収納できるアンブレラホルダーなどは秀逸です。
また、室内空間の利用に関しては6種類もの多彩なシートアレンジが可能なので、様々な荷物を積むことが出来ます。
スペイドのパワートレインのいいところは?
スペイドの1.5Lエンジンは中低速トルクが豊かで、街中で扱い易い上、高速道路での追い越し加速でも十分な力があります。
CVTとのマッチングも良く、ほとんどの情況でストレスを感じることはありません。
スペイドの走行性能のいいところは?
背の高いディメンションから想像するよりは操縦安定性が高く、コーナーの連続する山道でもセダン並みのペースで走ることができます。
また、スペイドの乗り心地はやや硬めながら不快な突き上げはなく、シートの出来の良さと相まって総じて快適です。
スペイドの装備面のいいところは?
助手席側のスライドドアは、左側のスペースが少なくても乗り降りできるメリットがあります。
スペイドの安全性能のいいところは?
何はともあれ、安全運転支援システムが全車に標準装備される点は評価できます。
他社の場合、廉価グレードには安全運転支援システムが付かなかったり、わざわざレスオプションを設けているケースさえある中で、トヨタのこうした姿勢は評価に値します。
スペイドのグレード体系・価格面でのいいところは?
発売当初設定のあった非力な1.3Lエンジンが廃止されたのは、むしろ歓迎できることです。
※スペイド:toyota.jp
車両重量1.1~1.2トン台のスペイドのボディには、1.5Lエンジンがベストマッチだからです。
スペイドの総合評価
スペイドのフロントマスクの是非はともかくとして、左右非対称のユニークなボディはスペイドのセリングポイントのひとつです。
ただ、スライドドアが片側のみというのは見方によっては中途半端なので、かつての「プジョー・1007」のように両側にあった方が良かったかもしれません。
インテリアは高級感には欠けるものの、ポップで開放感溢れる雰囲気が魅力となっています。
また、シートの出来の良さや居住性の高さ、多彩なシートアレンジ、収納の豊富さなど、多くの美点があります。
ただ、装備面で物足りなさが否めないのが、残念なところです。
パワートレインも完成度が高いものの、ハイブリッドの設定が無いことや、4WD車の燃費の悪さが惜しまれます。
走行性能に関しては、見た目よりずっとしっかり走る点が評価出来ます。
総合的に見て、車としての完成度やユーティリティーの面では、平均点を超える出来映えです。
ただ、国産コンパクトカーの中で飛びぬけた個性を持つだけに、ツボにハマる人がいる一方で、見向きもしない人も多い車であるとスペイドは結論付けられます。
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今月のスペイドの値引き動向を随時掲載しています。ご参考ください。