2018年8月、日本市場に約2年ぶりのカムバックを果たしたホンダのミドルサイズSUV・CR-V。
そのパワートレインはハイブリッドとガソリン車の2種類がラインナップされていますが、当サイト(クルマを買う!)では維持費や走行性能などそれぞれの違いをがっつり比較!
どっちにしようか迷っている方の参考になればと思います。
CR-V ハイブリッドとガソリン車の外装の違い
CR-Vの外装(エクステリア)は、ハイブリッドとガソリン車でどんな違いがあるのでしょうか。
同じグレード(共にEX)で見比べてみたところ、フロントフェンダーのハイブリッドロゴの有無と、フォグランプ部の加飾に違いがありました。
次にリアフェイスも比較してみると、ハイブリッドロゴはリアゲートの右下に、そしてマフラーに違い(エキパイフィニッシャー)があり、ガソリン車の方がスポーティな後ろ姿ですね。
CR-V ハイブリッドとガソリン車の内装の違い
基本的にCR-Vの内装はハイブリッドとガソリン車で大きく違いませんが、細部の装備などに若干の差があります。
ハイブリッドの専用装備
SPORTモードスイッチ
EVスイッチ
エレクトリックギアセレクター など
ガソリン車の専用装備
本革巻きセレクトレバー
パドルシフト など
CR-V ハイブリッドとガソリン車の売れ筋グレードは?
CR-Vはハイブリッド/ガソリン車それぞれ2グレードずつしか設定がないのですが、どちらも売れ筋は上位グレードの「EX・マスターピース」となっていました(※過去3ヵ月データ、オートオークションへの独自調査)。
価格と装備が充実したコスパの良さで選ばれたものと考えられます。
CR-V ハイブリッドの売れ筋は「ハイブリッドEX・マスターピース」
ハイブリッドは全22台中「EX・マスターピース」が20台で90.9%と流通のほとんどをシェアしています。内4WD車が5台で全体的には22.7%を占めています。
残り2台は「EX」で4WDは0台、シェアは9.1%に留まっています。
CR-V ガソリン車の売れ筋は「EX・マスターピース」
一方でガソリン車は全288台中284台が「EX・マスターピース」で、98.6%とほぼすべて占めていました(内4WD車は57台で全体の19.7%)。
残った4台はすべて2WDで「EX」が1.4%のシェアと、ハイブリッド以上に圧倒的な差が出ています。
CR-V ハイブリッドとガソリン車の維持費を比較
比較項目 | ハイブリッドEX・マスターピース | EX・マスターピース(ガソリン車) |
---|---|---|
価格 | 4,145,040円(5人乗り) | 3,591,000円(5人乗り) |
価格差 | +554,040円 | |
自動車取得税 (新車購入時の税金) | 0円 | 89,700円 |
重量税 (新車購入時) | 0円 | 49,200円 |
購入時のエコカー減税を考慮した価格差 | +415,140円 | |
自動車税 (翌年分) | 9,800円 | 34,500円 |
平均実燃費 | 17.4km/L | 11.9km/L |
ガソリンタンク容量 | 57L | 57L |
ガソリンの種類 | レギュラー | レギュラー |
満タンで走れる距離 (5リッター残し) | 904.8km | 618.8km |
※実燃費は市街地や幹線道路、高速道路を含んだ平均の実燃費数値です。
ハイブリッド・ガソリン車の価格差415,140円を燃費で埋めるにはどの位掛かる?
※レギュラーガソリン130円で計算
- ハイブリッド 17.4km/L
10000÷17.4≒574.7リッター
574.7×130円=74,711円 - ガソリン車 11.9km/L
10000÷11.9≒840.3リッター
840.3×130=109,239円
CR-Vで10,000km走行すると、ハイブリッドの燃料代はガソリン車より34,528円安い計算になります。
この差額でガソリン車との車両価格差415,140円を埋めるには、
415,140÷34,528≒12.02万キロの走行距離が必要になります。
普通のユーザーが週末にドライブや買い物でCR-Vに乗るくらいだと、年間1万キロ走行がせいぜいですから、ペイするには単純計算で約12年の歳月がかかります。
もっとがんばって年間2万キロ走行で約6年、年間3万キロまで必死に走れば4年間で縮まりますが、仕事でもなければそこまで走るのも大変ですから、「ハイブリッドの燃費でガソリン車との価格差をペイ」することは考えない方がよさそうです。
ちなみに、より詳細にシミュレーションしたい方は、自分の必要なオプションを追加したトータル金額で計算するといいでしょう。
CR-V ハイブリッドとガソリン車の加速や静粛性、乗り心地の違いは?
静粛性、パワー感のある加速、上質な乗り心地はハイブリッド車
CR-Vの乗り味を確かめようとハイブリッドとガソリン車にそれぞれ乗ってみましたが、やはりモーター駆動を活かした静かさと太いトルク、そして重厚で滑らかな走りではハイブリッド車に凱歌が上がります。
走りに楽しさを求める方には物足りない印象もありますが、全面的に高水準なスペックをもった優等生的な乗り味は、同乗者にやさしく仕上がっています。
街中の加速は及第点、高速ではパワー不足感のあるガソリン車
一方のガソリン車は1.5Lエンジンの非力さをターボで補っており、市街地など普段使いでは支障なく乗れるでしょう。
ただし、高速域ではややパワー不足が感じられ、7人乗り設定があるためフル乗車で試したところ、やはり高速道路ではどうしても必死感が否めませんでした。
それでもガソリンエンジンらしい素直さや車重の軽さを活かした機敏なパフォーマンスにはポテンシャルが感じられます。
ざっくりまとめると、ちょっとつまらないけど全体的に優秀なハイブリッドか、スペック面では難があるけど、そんなところが可愛くて走りに自分の技量が反映できるガソリン車か、どっちと自分とより相性がいいか、ディーラーでどちらも試乗させてもらうといいでしょう。
CR-V ハイブリッドとガソリン車どちらが売れているか?販売の比率を公開
現行型CR-Vは2018年8月(ハイブリッドは同年11月)の発売です。
2018年11月~2019年6月にかけて当サイト(クルマを買う!)で集計してきたCR-Vの販売台数データを基に、ハイブリッドとガソリン車のどっちがより売れているのか、販売比率をまとめました。
- CR-V ハイブリッド 7,758台 61.1%
- CR-V ガソリン車 4,950台 38.9%
およそ0年8ヶ月のトータルでは、ガソリン車よりもハイブリッド車の方が20%以上多く売れていることがわかります。
CR-V ハイブリッドとガソリン車、下取りが高いのはどっち?
CR-Vを売却・買い替えるとき、ハイブリッドとガソリン車ではどっちがより下取りが高くなるのでしょうか。2019年8月の業者オークション相場から、それぞれ1年落ちの下取り相場を比較しました(走行距離1万キロ/年前後で算出)。
比較項目 | ハイブリッドEX・マスターピース | EX・マスターピース(ガソリン車) |
---|---|---|
1年後の下取り価格 | 313.0万円(75.5%) | 300.5万円(83.6%) |
※カッコ内は当時の新車価格に対しての残価率です
これを見ると、車両価格の差額に対して下取り価格の差は縮まっており、ガソリン車の方がハイブリッドよりリセールで有利な傾向がうかがえます。
CR-V ハイブリッドとガソリン車のメリットは?
CR-V ハイブリッドの長所・メリットは?
- 燃費がよく、日々のガソリン代負担(ランニングコスト)が軽い
- モーター駆動を活かした静粛性と上品の乗り心地が魅力
- エコカー減税の対象なので、お得感が高い
- CO2排出がガソリン車より少なく、環境にやさしい
CR-V ガソリン車の長所・メリットは?
- 車両価格がハイブリッドより安く、購入から売却までのトータルコストで有利
- 7人乗りの設定が選べる
- ガソリンエンジンらしい素直な操作フィールで、運転が比較的楽しい
- 構造がハイブリッドよりシンプルなので、修理コストが比較的安い
CR-V ハイブリッドとガソリン車の欠点・弱点は?
CR-V ハイブリッドの短所・デメリットは?
- 5人乗りしか設定がない
- 燃費がよくてもそれでガソリン車との価格差はペイしにくい
- 走りの楽しみを追求したいドライバーには不満?
CR-V ガソリン車の短所・デメリットは?
- 7人乗り設定はあっても、エンジンが非力めで走りはキツい
- ハイブリッドよりCO2排出が多く、環境にやさしくない
- ハイブリッドより燃費が悪いので、ランニングコストで不利
買うならCR-V ハイブリッドとガソリン車どっち?
以上、CR-Vのハイブリッドとガソリン車についてそれぞれの個性や特徴を紹介してきましたが、結局どっちを買えばいいのでしょうか。
経済性を考えるならトータル的にはガソリン車ですが、日々の出費(ガソリン代)だとハイブリッドの負担の軽さも魅力です。
走りで見れば、全体的なスペックではハイブリッドですが、自分の技量を活かしたい、運転の愉しさを求めたいユーザーには、ガソリン車が後悔しないでしょう。
いずれにしても、自分自身との相性がほぼすべてですから、頭から決めつけずにディーラーで両方とも試乗させてもらって、じっくりと比較検討したいところです。
もし下取り車があるなら、さらに新車が安く買える
下取り車を高く売ることで、トータルでさらに新車を安く買うことが出来ます。
実は値引きよりも下取り車の方が、新車を安く買うには重要なのです。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
何故かと言うと、再販するにしろオークションに流すにしろ、人件費や車両保管、整備等の経費がディーラーの場合非常に多く掛かってしまいます。
そのため、下取り車の査定金額は低くなってしまうのです。
反対に買取専門店なら、買取った中古車を在庫させずに、すぐにオークションに出す事が出来るので経費がディーラーより掛かりません。買取専門のため余計な経費は掛けないので、その分査定金額は高くなります。
この買取店の金額とディーラーの査定額を比較すると、平気で20万円以上安く見積もられる事があります。
ただ、自分の車の相場が分かっていないと、ディーラーの査定額が高いか安いかの判断が出来ません。
そこで、管理人が毎回利用するのが一括査定の「ナビクル車査定」です。わずかな入力時間ですぐに自分の車の買取金額が表示されます。
この時は、ディーラーで76万円で査定されたフィットシャトルが、上記のように最高96万円の買取金額が付きました。
そこでディーラーに「買取店で96万円の金額がついている」と伝えた所、95万円までディーラーの査定金額がアップしました。
ナビクル車査定の買取金額をディーラーに伝えただけで、なんと19万円もアップしたのです。とても簡単なので、ディーラーの下取り金額をアップさせるにはオススメの方法ですね。
ちなみに実際に買取店に査定してもらった所、最高で108万円の金額を付けた買取店があったので、そこに売却しました。
どちらに売るにしろ、ナビクル車査定はオススメできます。
カーネクストの無料査定はこちら
また、査定から売却契約まで電話のみで完結、来店も出張査定もないので本気の査定額が電話で分かります。
車の引き取りも全国無料で対応してくれます。
高年式車に加えて古い車や過走行の車が得意なので、他社でいい金額が付かなかったら試してみるといいでしょうね。
併せて読みたい
CR-Vの値引き交渉のノウハウはこちら
当サイト(クルマを買う!)のCR-V値引き交渉マニュアルです。これを読んだ多くの方が、CR-Vを限界値引きで購入しています。
今月のCR-Vの値引き動向も随時更新しているので、ご参考下さい。