トヨタニュースリリースより
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トヨタ、新型ハリアーを発売
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トヨタ自動車(株)は、ハリアーをフルモデルチェンジし、全国のトヨペット店(大阪地区は大阪トヨタ)を通じて本日より発売した。
1997年に誕生したハリアーは、「高級サルーンの基本性能を備えたラグジュアリーSUV」として独自のジャンルを拓くとともに、今日までトップブランドとして、このジャンルをリードしてきている。
2代目となる新型車は、この資質の進化を念頭に、高級サルーンを超えることをめざした「ハンドリング性能と先進の安全性」を特長とした「新世代ラグジュアリーSUV」を提案するものである。
ハンドリング性能については、高速直進安定性はもとより、ワインディングロードをより快適に走れる操縦性を追求。また安全面では世界初の技術の導入により、新たな運転支援とともに、予防・衝突安全を融合させた画期的なプリクラッシュセーフティを初めて提示している。
また同時に、外観・内装・装備を一新し、プレステージ性を高めている。
【主な特長】
卓越したハンドリング性能
・ 新設計のプラットフォームを採用した高剛性ボディ、構成部品を新規に開発したサスペンションと偏平タイヤにより、一段と気持ち良く、安心して走ることのできる卓越した走行安定性と操縦性を追求
・ 電子制御エアサスペンションには、走行条件に応じた3種類の車高モードを設定。中でも重心高を下げロールを抑える新設定の走行モードにより、操縦性を徹底追求
先進の安全性
・ ミリ波レーダーにより衝突不可避を判断し、シートベルトを巻き取り乗員の初期拘束効果を向上させるとともに、ブレーキの踏み込みと同時に、素早くブレーキアシストを作動させることにより、事故時の衝突被害軽減を図る世界初のプリクラッシュセーフティシステム(レーダー方式)を採用
・ ステアリング角度と車速に応じてヘッドライトの光軸を自動的に動かし、カーブでの視認性向上を図り、夜間運転を支援する世界初のインテリジェントAFSを採用
進化したプレステージ性
・ 外観は勢いのある造形に高性能な走りのイメージを調和させた先進のスタイルを創出
・ 室内は内装表皮の触感、スイッチの操作感覚にまでこだわり、質の高さを追求。
また、左右独立温度コントロール機能付オートエアコンの採用や、4:2:4分割可倒式リヤシート、3枚のワイドパネルにより、十分な採光量を確保する電動マルチパネルムーンルーフなど、乗る人すべてに快適な空間を創出
さらに、国土交通省の低排出ガス車認定制度における「超-低排出ガス車」を全車で達成するとともに、「平成22年燃費基準」もクリアし、グリーン税制による減税措置対象車(3.0リットル車の一部を除く)とするなど、先進の環境性能を追求している。
*1 SUV:Sport Utility Vehicle
*2 2003年2月現在。トヨタ調べ
*3 AFS :Adaptive Front-lighting System
【車両概要】
1.卓越したハンドリング性能の追求
(1) 高級サルーンの優れた操縦性・走行安定性と乗り心地
a.
新設計プラットフォームを採用した高剛性ボディを採用。サスペンションは4輪独立懸架方式で、フロントにL型ロアアーム式マクファーソンストラット、リヤはデュアルリンク式マクファーソンストラットを設定。バネ形状を新設計し、ショックアブソーバーはバルブ構造を変更することでピストン速度の低い領域からリニアな減衰力と、高応答な特性が得られるようにして操縦性と乗り心地を高次元で両立
b.
新設定のAIRSには、電子制御エアサスペンションを採用。積載条件が変化しても、一定に車高を調整するオートレベリング機能に加え、ドライバーの意思に応じたモードを設定。世界最高レベルのハンドリング性能を追求し、スポーティな走行に適したLoモード、悪路走行に適したHiモード、乗降用に車高をさらに下げた乗降モードなどを設定
c.
操る楽しさを念頭にタイヤは235/55R18、225/65R17の偏平タイヤを設定するとともに全車アルミホイールを採用し、スポーティな走りを追求
(2) 余裕の動力性能
a.
1MZ-FEエンジン(V型6気筒3.0リットル)
・
回転数と負荷に応じて吸気バルブタイミングを最適に制御するVVT-iや走行状態にあわせて吸気管の長さを制御する3段可変吸気システム(ACIS-V)を採用し、低速から高速までの全域で高トルクを実現しつつ、優れた燃費性能を追求
*1 VVT-i : Variable Valve Timing-intelligent(連続可変バルブタイミング機構)
*2 ACIS-V: Acoustic Control Induction System-V
b.
2AZ-FEエンジン(直列4気筒2.4リットル)
・
VVT-iに加え、大口径ロングポートインテークマニホールドの採用により、高トルクと高回転までの滑らかなつながりを確保し、扱いやすい軽快な走りを実現
・
アルミ製シリンダーブロック、マグネシウム製シリンダーヘッドカバー、樹脂製インテークマニホールドの採用による軽量化および各部の低フリクション化、熱効率の向上などにより、低燃費を追求
〔エンジン主要諸元〕
排気量 [cc] | 最高出力 [kW/rpm] | 最大トルク [N・m/rpm] | 10・15モード走行燃費 [km/リットル] | ||
1MZ-FE | 2,994? | 162(220PS)/ 5,800 | 304(31.0kg・m)/ 4,400 | 2WD | 9.7<9.4> |
4WD | 9.4<9.1> | ||||
2AZ-FE | 2,362 | 118(160PS)/ 5,600 | 221(22.5kg・m)/ 4,000 | 2WD | 11.0 |
4WD | 10.6<10.2> |
*1:国土交通省審査値 *2:車両重量1,770kg以上の場合
c.
スーパーインテリジェント5速オートマチックトランスミッション(5Super ECT)
・
3.0リットル車には滑らかな加速を実現するスーパーインテリジェント5速オートマチック(5Super ECT)を新たに採用
・
全車にシーケンシャルシフトマチックを採用。シフトレバー「D」レンジ横に設定した「S」ポジションにレバーを切り替えることにより、シフトレンジが選択可能
(3) SUVの走破性
a.
180mm以上の最低地上高を確保。AIRSはエアサスペンションの車高アップ制御により、さらに30mmアップ。30度(AIRS Hiモード)のアプローチアングルにより、悪路走破性も追求
b.
4WD車はフルタイム4WDシステムを採用。通常走行時には前後駆動力配分を50:50に設定。滑りやすい路面などで前後輪のいずれかがスリップした場合に、VSC&TRC(3.0リットル車)による4輪独立のブレーキ制御とエンジントルク制御により、最適な駆動力を配分し、高い走破性と安定性を追求。2.4リットル車はセンターディファレンシャルにビスカスカップリング式LSDを採用し、適切な駆動力配分を行うことで高い走破性を実現
*1 VSC :Vehicle Stability Control(車両安定性制御システム)
*2 TRC:Traction Control System
2.先進の安全性能の追求
(1) アクティブセーフティ
・ 高いアイポイントによる良好な視界を確保したほか、優れた運転視界を確保する撥水機能付フロントドアガラス&レインクリアリングドアミラーを全車に標準装備
・ ハロゲンランプの約2倍の光量と優れた配光特性を持つ、オートレベリング機能付ディスチャージヘッドランプを設定
・ インテリジェントAFSをAIRSに設定。車速やステアリング角度に応じてヘッドランプ(ロービーム)の光軸を自動的に左右に動かし、夜間のワインディングロード走行時の視認性を向上
・ フロントブレーキを大径化し、優れた効きと剛性感を実現。さらにEBD付ABS、ブレーキアシストを全車に標準装備するとともに、最新のサスペンションとあいまって優れた緊急回避性能を確保
・ 3.0リットル車には、車両安定性制御システムVSCをTRCとセットで設定
* EBD :Electronic Brake force Distribution(電子制動力配分制御)
(2) プリクラッシュセーフティ
・ ミリ波レーダーの情報により、衝突不可避を事前に判断し、プリクラッシュシートベルトおよびプリクラッシュブレーキアシストを機能させることにより、衝突被害軽減を図る画期的な「プリクラッシュセーフティシステム(レーダー方式)」を採用(AIRSにオプション設定)。このシステムは、ミリ波レーダーで、進路上にある車両や障害物を認知し、物体の位置、速度、進路から衝突不可避を事前に判断する「プリクラッシュセーフティコンピュータ-」と、衝突不可避と判断した場合に早期巻き取りを行い、乗員の初期拘束性能を高める「プリクラッシュシートベルト」およびブレーキペダルの踏み込みに応じ早期に制動力を補助し衝突速度を低減する「プリクラッシュブレーキアシスト」で構成。なお、プリクラッシュシートベルトは急制動時にも作動
(3) パッシブセーフティ
・ 40%ラップオフセット前面衝突試験を64km/h、フルラップ前面衝突試験および側面衝突試験を55km/hで実施し、進化した衝突安全ボディGOAを採用
・ 大型化したSRSサイドエアバッグ(前席)&SRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)を全車にオプション設定
・ 下半身(主に膝)を拘束して、シートベルトの働きに加えて、乗員の保護効果を高める運転席SRSニーエアバッグを全車に採用
・ ピラーやルーフサイドレールの内装材に衝撃を吸収するリブなどを内蔵することにより、米国の頭部衝撃緩和基準レベルの性能を確保した構造のインテリアを採用
・ 後方から低速で衝突された時に、乗員の頸部への衝撃を緩和するWILコンセプトを取り入れたシート構造を前席に採用
・ ボンネットやワイパ-周辺、フロントバンパー部に衝撃吸収構造を採用することにより万一の歩行者衝突時に、歩行者の頭部および脚部への傷害軽減に配慮した、歩行者傷害軽減ボディを採用
・ リヤの左右席には、ISO FIXに対応したチャイルドシート固定専用バーを装備
*1 GOA : Global Outstanding Assessment
(クラス世界トップレベルを追求している安全性評価)
*2 SRS : Supplemental Restraint System(乗員保護補助装置)
*3 WIL : Whiplash Injury Lessening (頸部傷害低減)
*4 ISO FIX : 誤使用防止、車両適合性の向上、取付方法の国際的な統一を目的としたISO(国際標準化機構)規格のチャイルドシート固定方式
3.プレステージ性の追求
(1) 高級感あるスタイル
a.
エクステリア
・
ハリアーのアイデンティティを受け継ぎつつ、よりプレステージャスなスタイルを創出
・
フロントビューは、フード全体をより前面に押し出した形状と、ヘッドランプのシャープな造形により、一層の先進感を表現
・
ベルトラインからクォーターピラーに向けて切れ上がるキャラクターラインとクォーターピラーのブランクアウトにより、サイドウインドウの一体感を高めて力強く流れるようなサイドビューを創出
・
リヤビューは、クリスタル調コンビネーションランプにより、高級感を表現するとともに、六角形のバックウインドウにより、独自性を付与
b.
インテリア
・
室内デザインはインストルメントパネル形状をハリアーの名称にちなみ、鷹が翼を開いて舞い上がる姿をイメージさせるデザインを採用。また、左右一対のメタル調縦バーの特徴的な造形でクールな高級感を表現
・
インストルメントパネルセンター部の金属調処理と木目調パネルにより、さらに先進的で上質なデザインに一新
・
3分割のガラスルーフを作動させることにより、従来のサンルーフの約2.5倍の採光量を確保した電動マルチパネルムーンルーフを全車に設定
c.
車両寸法
・
全長、全幅、全高、ホイールベースを拡大し、ゆとりの室内とラゲージスペースを確保する一方、タイヤ切れ角の増大により、最小回転半径は従来型と同じ5.7mを実現
[車両寸法] 300G"プレミアムLパッケージ"
全長(mm) | 4,730<+155> | 室内長(mm) |
| ||
全幅(mm) | 1,845<+ 30> | 室内幅(mm) |
| ||
全高(mm) | 1,680<+ 15> | 室内高(mm) |
| ||
ホイールスべース(mm) | 2,715<+100> | 最小回転半径(m) |
|
< >内は従来型車(HARRIER 3.0)との比較
(2) 質の高さと使用性
・ 柔らかな触感のソフトパッドをインストルメントパネル下部にまで施すとともに、内装にファイバーコートを用いたほか、スイッチの操作フィーリング、蓋の開閉速度にまで気を配り、質の高さを追求
・ 左右独立温度コントロール機能付オートエアコンを標準装備したほか、リヤシートは4:2:4分割可倒式を採用し、パーソナル感を高め、すべての乗員に快適な空間を提供
・ 前席左右のウォークスルーを容易にするスライド式センターコンソール機構を新採用。コンソールボックスはプッシュボタンで開閉が可能。また、ラゲージは3分割したデッキボードで構成。手前のボードはプッシュオープン式を採用するとともに、トノカバーの収納が可能。トノカバーはバックドアと連動して自動で巻き取るなど、使いやすさにも配慮
・ スイッチ操作により、バックドアを自動開閉させるパワーバックドアをAIRSに標準装備
・ 車両盗難防止のため、IDコードが登録された正規のキー以外ではエンジンが始動しない、エンジンイモビライザーシステムを全車に標準装備
・ DVDボイスナビゲーションおよび7インチワイドディスプレイを採用し、多彩なナビゲーション機能を搭載したエレクトロマルチビジョンを全車にオプション設定
・ フロントウインドウに張り付けられたセンサーがガラス表面の雨滴量を検知し、自動的に作動するとともに雨の強弱に応じて作動間隔が変化する雨滴感知式ワイパーをAIRSに標準装備
・ 車両後退時の運転をサポートするバックガイドモニターに加え、運転席から見通しの悪い車両前方と左側前方の状況をフロントグリルと助手席ドアミラーに設置したカメラにより、車内のエレクトロマルチビジョンに映す世界初のフロント&サイドモニターを設定し、運転をサポート。さらにフロント&サイドモニターは、ステアリングに応じたガイドラインを画面上に表示させることで路地など狭い道でのすり抜けをサポート
・ 先行車と走行レーンをレーザーレーダーセンサーおよびステアリングセンサーなどより認識判断し、先行車との車間距離を走行速度に応じて維持するよう制御するレーダークルーズコントロールを設定
(3) 静粛性と上級オーディオの設定
・ 従来の遮音構造に、吸音重視のボディ構造を付加することにより、定評ある静粛性をさらに進化。この快適なキャビンに、JBLの11スピーカープレミアムオーディオを設定
4.環境性能の追求
(1) 排気システムを改良し、国土交通省の低排出ガス車認定制度における「平成12年基準排出ガス75%低減レベル」(全車)を達成したほか、CO2削減を念頭に、VVT-iエンジンや高効率トランスミッションの搭載などにより低燃費を追求し、平成22年燃費基準(車両重量1,760kg以下の3.0リットル車を除く)を達成(グリーン税制による減税措置対象車)
(2) リサイクル性に優れ、さらに強度、剛性、成形性を高めた、軽量化に寄与する新TSOP(トヨタスーパーオレフィンポリマー)を前後バンパーに採用。また、森林資源保護に寄与するケナフ(アオイ科の一年草)をドアトリムの基材に使用
(3) ラジエーター、ワイヤーハーネス被覆などを鉛フリーとし、車両全体で鉛の使用量を2006年1月以降、1/10以下(1996年比)に低減するという業界自主目標を早期に達成
*省エネ法に基づき定められている燃費目標基準
【ウェルキャブ(メーカー完成特装車)】
・ 高齢者や身体の不自由な人の乗降を容易にする「助手席リフトアップシート車("Aタイプ"、"Bタイプ")を設定。"Aタイプ"はスイッチ操作で助手席シートが電動で回転し、車外にスライドしながら下降することにより、助手席シートへの容易な乗降を実現。"Bタイプ"は、"Aタイプ"の装備に加え、ラゲージスペースへの車いすの積み降ろしをサポートする手動車いす用収納装置(電動式)を標準装備
【生産工場】
トヨタ自動車九州(株) 宮田工場
【販売概要】
1.販売店 全国のトヨペット店(大阪地区は大阪トヨタ)
2.月販目標 2,500台
3.台数 店頭発表 2月22日(土)、23日(日)
【メーカー希望小売価格】 (消費税は含まず、単位:千円)
エンジン | 駆 動 | トランスミッション | 価 格 | |
240G | 2AZ-FE (2.4リットル) | 2WD (FF) | SuperECT | 2,490 |
"Lパッケージ" | 2,620 | |||
"プレミアムLパッケージ" | 2,810 | |||
240G | 4WD | 2,730 | ||
"Lパッケージ" | 2,860 | |||
"プレミアムLパッケージ" | 3,050 | |||
300G | 1MZ-FE (3.0リットル) | 2WD (FF) | 5SuperECT | 2,810 |
"Lパッケージ" | 2,940 | |||
"プレミアムLパッケージ" | 3,130 | |||
AIRS | 3,430 | |||
300G | 4WD | 3,090 | ||
"Lパッケージ" | 3,220 | |||
"プレミアムLパッケージ" | 3,410 | |||
AIRS | 3,670 |
Super ECT:スーパーインテリジェント4速オートマチック
5Super ECT:スーパーインテリジェント5速オートマチック
* 北海道は27千円高(2.4リットル)、25千円高(3.0リットル)、沖縄は26千円高。
【ウェルキャブ メーカー希望小売価格】 (消費税は非課税、単位:千円)
ベースグレード | エンジン | 駆 動 | トランスミッション | 価 格 | |
助手席 | 240G"Lパッケージ" | 2AZ-FE (2.4リットル) | 2WD (FF) | SuperECT | 2,880 |
240G"プレミアムLパッケージ" | 3,070 | ||||
240G"Lパッケージ" | 4WD | 3,120 | |||
240G"プレミアムLパッケージ" | 3,310 | ||||
300G"Lパッケージ" | 1MZ-FE (3.0リットル) | 2WD (FF) | 5SuperECT | 3,200 | |
300G"プレミアムLパッケージ" | 3,390 | ||||
300G"Lパッケージ" | 4WD | 3,480 | |||
300G"プレミアムLパッケージ" | 3,670 |
*1 北海道は27千円高(2.4リットル)、25千円高(3.0リットル)、沖縄は26千円高。
*2 "Bタイプ"は"Aタイプ"に比べ101千円高。